ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2023.12.31 2023年総決算、どんな1年だったか

2023-12-31 23:56:20 | 日記

 2023年大晦日。
 今日は母を呼び、ほぼ半年かけた断捨離でそこそこ綺麗になった我が家で年越ししている。27日に年内最後の治療をし、休む間もなく実家の引越し準備と断捨離をした。エンハーツを継続していて、もし同じ日が治療だったら、今頃寝込んでいた筈。感謝しなければなるまい。

 心は穏やかである。とはいうものの、振り返れば今年も色々なことがあった。
 昨年3月末、37年勤続した職場を定年退職し、あっという間に一応専業主婦(つまり無職)の1年が過ぎた。あれもこれも出来ると思っていたが、なかなかどうして、である。

 3年前2020年7月にスタートした新薬エンハーツ治療は、これ迄の治療で一二を争うほど副作用がきつく、5月から5週間毎と、更に投与間隔が長くなった。“28日元気で10日耐える”生活はそれほど長く続かず、8月の44クールを最後に9月1か月の休薬を挟み、10月から3週に1度のカドサイラを6年半ぶりに再開した。耐性が出て30クールで終了したカドサイラがこの後、どのくらい奏功してくれるのかは、神のみぞ知る、である。

1月  
 結婚33周年の旅行は、息子も相乗りで奈良へ3泊、大阪で2泊。最終日に見事に転んで左足首を捻挫
 「パワーアップ・乳がん患者さんのためのオンライン瞑想ヨーガクラス」第10回目
 息子の転職内定、4月から東京勤務が現実になる。

2月
 降雪の東京を離れ、沖縄へ3泊4日のフリー旅行、2月にインフィニティプールを楽しむ。
 「パワーアップ・乳がん患者さんのためのオンライン瞑想ヨーガクラス」第11回目
 ロシアのウクライナ侵攻開始から1年経過
 息子の彼女を紹介される。都心ホテルでアフタヌーンティー

3月
 広島へ3泊4日の祈りの旅へ。宮島、呉まで足を伸ばす
 「パワーアップ・乳がん患者さんのためのオンライン瞑想ヨーガクラス」、第12回目
 高校オンライン交流会で瞑想ヨーガお試し(夜のヨーガニドラー)クラス開催
 息子引っ越し作業テコ入れのため(過保護・・・)2泊3日で大阪へ。
 息子転職のため、9年ぶりにかつての子ども部屋へ転がり込み、同居スタート。引っ越しで持ち込んだ段ボールは恐るべし、53個!
 定年退職から丸1年経過。
  
4月
 息子の9年にわたる関西生活お礼参りも兼ねて、京都へ6泊7日の旅。。mikaさん美容院へ初めての訪問
 家族揃って母のサ高住見学、年内引っ越しを目標にウエィティングをかける(この時19番目)。
 「乳がん患者さんのためのオンライン瞑想ヨーガクラス」第13回目。
 大学OB・OG合唱団練習スタート
 ぐっすり眠れる夜のオンライン瞑想ヨーガトライアル実施、7月からレギュラー開催へ

5月
 断捨離フルサポート申込、トレーナーが自宅初訪問により本格的断捨離スタート
 コロナワクチン6回目接種
 宮古島へ4泊5日の旅・・・の予定が、母救急搬送により2泊3日で強制終了、息子病院送迎等大活躍
 「乳がん患者さんのためのオンライン瞑想ヨーガクラス」第14回目
 息子、彼女にプロポーズし、承諾を得る

6月
 義妹夫婦を招待し、ちょっと贅沢な軽井沢1泊旅
 高校卒業以来40年振り、久々に帰国した米国在住の友を囲んでプチ同窓会
 母を連れて、息子運転により三島まで1泊2日の誕生日兼父の日旅行。無事62歳を迎える。
 「乳がん患者さんのためのオンライン瞑想ヨーガクラス」第15回目
 息子、彼女のご両親に正式に挨拶し、結婚の許しを頂く

7月
 エンハーツ治療丸3年経過、43クール終了
 母の卒寿祝いに都心一泊、息子も一緒にホテルディナー。フィアンセからは大きな花束が。
 来年10月開催ドイツレクイエム練習初参加、92歳のレジェンドY先生の指揮に感激
 「パワーアップ・乳がん患者さんのためのオンライン瞑想ヨーガクラス」第16回目、「ぐっすり眠れるオンライン夜の瞑想ヨーガクラス」第1回目
 息子フィアンセと我々夫婦が揃って初顔合わせ

8月
 「パワーアップ・乳がん患者さんのためのオンライン瞑想ヨーガクラス」第17回目、「ぐっすり眠れるオンライン夜の瞑想ヨーガクラス」第2回目
 月初と月末、2回治療の月。
  
9月
 夫誕生日は都心ホテルに1泊
 「パワーアップ・乳がん患者さんのためのオンライン瞑想ヨーガクラス」第18回目、「ぐっすり眠れるオンライン夜の瞑想ヨーガクラス」第3回目
 月に1度のパーソナルヨガレッスン受講スタート
 都心ホテルで両家顔合わせ、その場で彼女のお父様と夫が婚姻届にサイン

10月
 7年振りに開講された「オンライン瞑想ヨーガ指導者養成講座」再受講スタート、以降毎週火・木開催
 コロナワクチン7回目接種
 「パワーアップ・乳がん患者さんのためのオンライン瞑想ヨーガクラス」第19回目、「ぐっすり眠れるオンライン夜の瞑想ヨーガクラス」第4回目
 校友会音楽祭参加、昨年から練習を重ねた、初心のうた4曲を歌う
 京都1泊、mikaさん美容室へ再訪
  
11月
 息子が引っ越し、彼女の誕生日に無事入籍
 「パワーアップ・乳がん患者さんのためのオンライン瞑想ヨーガクラス」第20回目、「ぐっすり眠れるオンライン夜の瞑想ヨーガクラス」第5回目
 30数年ぶりにかつての職場の同僚、後輩と地元でランチ

12月
 断捨離祭り参加、体験談が入選する。
 「パワーアップ・乳がん患者さんのためのオンライン瞑想ヨーガクラス」第21回目、「ぐっすり眠れるオンライン夜の瞑想ヨーガクラス」第6回目
 1か月早く結婚記念日旅として今年3回目、沖縄へ3泊4日、30数年ぶりに新採時代の先輩と再会
 
 日記を遡ると、8月まではエンハーツの治療後は体調が悪く寝込んでいる時が多い。その後10月からカドサイラに変更したことで、殆ど寝込むことなく普通に生活が出来ている。
 オンラインでのヨガ、がん関係イベントには参加しているが、基本はおうち時間が長かった。その中でも思い切って実現させた“本当に逢いたかった”リアルな友人たちとの30年以上振りの再会は嬉しかった。

 今年の3大ニュースは、
 ① 9年振りに転職後東京勤務となった息子と7か月余り同居、その後、11月に息子は入籍・新生活スタート。
 ② エンハーツ44クールで打ち止め、6年半ぶりにカドサイラに変更。治療はスキップなく予定通り。6,7回目のコロナウイルスワクチン接種、インフルエンザ予防接種も済ませる。
 ③ 自宅フルサポートで約半年間大断捨離実行。断捨離体験談に応募し、入選する
 ③ コロナウィルスは一応5類扱いとなるも、オンライン瞑想ヨーガクラスは継続、夜のクラスもスタートしたこと、だろうか。
 
 読書量はやはり少ない50冊。昨年は61冊だったから10冊ほど減っている。仕事を辞めてこれまでより時間があることを考えると、全然増えていない。断捨離に力を注いだことと、家にいるとどうしてもあれこれ家事が気になってしまうことが原因か。
 8月まではエンハーツの治療だったし、本当に具合が悪いと好きな本すら読めないということを実感する。治療開始以来コンスタントに100数十冊、一番多かった頃は300冊を超えていた。体力を考えると、そんな日はもう戻ってこないだろう。

 今はレビューを書く時間もとれないが、そのために無理はしない。当日の治療日記で、面白く読めた本の題名に触れる程度で精一杯。これで十分だ。

 映画は、コロナ禍、録画して観ることが多かった。WOWOWの録画やアマゾンプライムが殆どで43本。昨年より更に20本ほど減っているが、具合が悪くても横になっていてもダラダラ見流すことが出来た。映画館で観たのは12本。観っぱなしで、レビューが書けていないのもこれ迄と同じ。ブログの記事に何を書こうかと考えながら観て、疲労困憊するのはナンセンスだと知った。

 5月から断捨離を開始したため、半年ほど遠出はしなかった。それでも2月、5月、12月と沖縄(宮古島含む)を訪れた。来年こそは、動けるうちにもう一度海外旅行を、と申込を済ませた。
 
 きつい治療を続けながらも、身体を動かせそうな時には出来るだけ身体を動かし、体力をなるべく落とさないように、体調をある程度コントロール出来るようになったつもりでいたが、本当にしんどいとそれも叶わなかった。治療を続けていく上で体力維持が必須であることは分かっているけれど、どう頑張っても動けないの時は致し方なかった。
 筋肉を落とすと、抗がん剤は効きにくく、副作用も酷いということも分かっている。エンハーツからカドサイラに変更し、再び咳が目立つようになっている。それでも普通の生活が続けられているわけだから、感謝しなくてはなるまい。

 コロナ禍のせいもあり、土日に誰かと会うためにどこか遠くまで出向くことはなかった。お出かけはほぼ夫か息子、母とだけ。退職したことで母とは墓参、ランチ、アフタヌーンティー等極力一緒に過ごせる時間を取った。サ高住の引っ越しが決まり、年末から本格化させた実家の断捨離も含めて1月はドタバタしそうだ。
 本当にこの人に会いたいと思えば、リモートでも会える有難い世の中である。けれど、今年も思い切って逢うことを実現させた感想は、やっぱりリアルに勝るものはなし、である。

 治療後の体調不良の時間も減ってきて、疲れやすいとはいえ普通に動けている。思い切ってトレーナーに付いて貰って、本格的な断捨離を実践したことで家の掃除も随分楽になった。

 これまで同様、クリスマスもお正月も、特段の準備もしなかった。専業主婦生活2年目、普段の家事をこなすだだけでかなり時間を取られている。丁寧かつ完璧な家事仕事は全く出来ない。年末の治療もあったので、早めにカーテンを洗い、窓拭きやサッシの掃除もした。上等だろう。

 振り返れば病を得てほぼ19年、高額な医療費で社会の皆様に助けて頂いているから、少しでも長く自分自身で掛金払い込みを続け、自分の保険証を持ち続けたいと願ってきた。2年限定で手にした任意継続保険証もまもなく期限が来る。来年からは国民健康保険証のお世話になることになるが、まさか、ここまで生きていられるとは。
 今後いつまでカドサイラ治療が続けられるかわからない。このところ咳が酷く、コデインを1日3回飲んでも一旦咳が出るとなかなか止まらない。定年まで働き、さらに2年近く生き伸びている。生きているだけで丸儲けの人生第二章がいつまで続くだろう。

 病を得た時には8歳だった息子も成人し、自分で所帯を持つまでになった。私の喫緊の役目は終わったようにも思う。叶うならば来秋に予定されている挙式と披露宴に高齢の母と共に参列したい。生かされている身、まだ修行が必要だという神様のご指示のもと、気負わず自分らしく、コツコツと精一杯日々を重ねていこう。
 私なりに、私らしく、細く長くしぶとくがモットーであることは命ある限り変わらない。

 明日からスタートする2024年はどんな年になるのだろう。辰の年、亡くなった父の干支である。生きていれば96歳になるのだなぁとぼんやり思う。理不尽な侵略戦争がまたしても年を越し、再燃した紛争も長引きそうである。誰も平和を望んでいないわけではないのに。

 長々と書き連ねてしまいましたが、今年も一年お付き合い頂きまして、どうもありがとうございました。
 来年も気力・体力が続く限り綴っていきたいと思っています。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
 2024年辰の年を迎え、皆様がより健やかで穏やかでありますことをお祈りして、今年最後の記事としたいと思います。
 どうぞ良いお年をお迎えください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023.12.31 咳と息切れにもめげず大晦日も淡々と家事に勤しむ

2023-12-31 21:15:36 | 日記

 昨夜はブログアップ後に入浴。ベッドに入ったのは日付が変わってから。なかなかその日のうちに眠ることが出来ない。
 ずっとお休みだと一体今日は何曜日だったか、とふとした瞬間に不安になるが、今日は2023年大晦日、日曜日である。日曜仕様のスマホアラームが鳴る少し前に目が覚める。
 コデインを毎食後3度3度飲んでいてもちゃんとお通じがある。やや緩めなので、飲んでいなかったら結構酷い下痢のタイミングだったなぁと思う。
 筋トレをした後のように身体中が痛い。実家の断捨離と引っ越し作業で思いのほか足腰を使っているようだ。

 ノロノロ起きてリビングに行くと、30分ほど前に起きたという夫が朝食の支度を途中までしていてくれた。バトンタッチして食卓を整え、洗濯機を廻しながら2人で朝食を摂る。
 相変わらず咳き込むと結構苦しくて辛い。呼吸苦で亡くなるのはしんどいだろうなぁ、と余計な心配をする。

 最後の掃除をしなくては、と始めたところ、夫が今回初めて張り込んで注文した豪華お節(某航空会社のファーストクラス仕様らしい。冷凍ではなく常温での引き渡しなので個数限定だそうだ)を受け取りに近くのファミレスまで出向く時間になる。
 夫が出かけたところで、私は2回目のおしゃれ着洗いをしたニット類等を干す。夕飯のお米を研ぎ、サラダを作る、というルーティンを数日振りに。

 少し動くとすぐ息切れがしてしまう。休息を取りつつ掃除は後回しにして、駅前スーパーまで明日使いたいもの等を少し買い出しに行く。大晦日のスーパーは相変わらずの混雑だ。そしてギフトカードを使える有人レジはやはりとんでもなく長蛇の列。
 見れば皆さん籠一杯(人によれば籠2つ分)の買い物なので、諦めて今日もセルフレジへ。ギフトカードを使える日が来るかどうか。
 えっちらおっちらと坂を上って帰宅するとちょうど夫が帰ってきたところだった。お届けくださった方たちとランチをしたという。

 私は夫にお茶を淹れて遅ればせのレンチンパスタのランチ。気を取り直して夫が掃除機をかけてくれたので、私は拭き掃除を終える。洗濯物は乾き切らず、浴室乾燥に移動させる。

 今日は、母がお楽しみ会でイレギュラーにデイサービスのお世話になっている。3時半には帰宅するということだったので、2泊分の準備もあるだろうと5時を目途に迎えに行くことにしていた。
 モタモタしていて出かけるのが15分ほど遅れてしまった。車内で突然母からの電話が鳴る。「今、電車だから」と切ったけれど、何を勘違いしたか、自分一人で我が家に来なければならなくなったのか、と不安になったらしい。いや、そんな予定変更を黙ってするわけないのだし、迎えに行くといった時間よりもまだ小一時間早いのだけれど。

 家を出てから1時間ちょっとで実家に着く。3日連続だ。既に辺りは暗くなっている。余力があれば、母がデイサービスから帰って来るまでに一人で片付けをしようかと思ったが、とてもそんな元気はなかった。大臀筋も腰もあちこちがミシミシギシギシいっている。
 ちょっと用足しをして、直ぐにタクシーを呼び、自宅まで折り返した。往復2時間のお出かけだった。

 帰宅後は3人で和食の夕食。母は昨日からお腹の調子が悪いようで、イマイチ食が進まなかった。直腸がんは卒業したとはいえ、やはり便通が待ったなしなので随分悩まされているようだ。
 紅白をちらりと視たが、例年のことながら、知らない人と曲ばかりで早々に退散。リビングでは裏番組の歌番組を夫と母が視ている。母は年越しそばも遠慮して早めに休みたいというので、では、そのように、と。明日のお雑煮の下準備を終える。

 明日は息子夫婦が午後にやってくるというので(夫が豪華お節を餌に声をかけたのである。車で来るのかと思ったら電車だそうだ。これはお酒も楽しみにしているらしい。)賑やかな元日になりそうである。
 昨年の大晦日は、旅帰りの息子がまさかのコロナ感染で、母も連れて4人で都心ホテルで年越しの予定が無残にも飛んでしまったのだった。今年は地道に掃除洗濯買い物と淡々と家事をこなすことが出来た。
 家がスッキリしたので、どこか外に行って年越ししようと思わなくなったのは断捨離の大きなご利益である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする