昨夜は疲れと眠気で、記事アップ後は即ベッドにもぐりこみ、消灯した。明け方5時過ぎにお手洗いに起きるまで一度も目覚めることなく7時間近く眠れた。連続で7時間近い睡眠が取れたのは久しぶりのこと。
その後はベッドに戻ったものの眠れず、目覚ましが鳴る前にTVニュースをつけて浴槽足湯の準備。
夫に「おはよう」スタンプを送る。浴槽足湯を済ませ、昨夜調達したサンドイッチやヨーグルト、ジュースの朝食を摂る。朝ドラを視て早々にチェックアウト。今日は診察前採血があるし、年末なのでおそらく混雑必至だ。フロントで荷物を預け、身軽になって病院を目指す。
受付のIDカード機では並ばずに済んで(受付番号は119番…どういう意味だろう)、採血受付へ。採血室のシステムが変わっていた。これまではIDカードを入れる形式だったのが、受付の機械で出た受付票のバーコードを読み込む形になっていた。連動して電子掲示板も変わっており、待ち人数、待ち時間、何番の人がどの採血台で行っているのかまで分かるようになっていた。
その待ち人数は20人以上。荷物をまとめているうちに腹痛になり、お手洗いに。待ち時間は13分となっていたが、どんどん延びて、私が部屋に入れた時は19分になっていた。今日は初めましての女性だった。名札が裏返しになっていて検査技師さんなのか看護師さんなのか分からず。5本の採取で、それほど痛まず、無事に終了した。止血をして向かいの腫瘍内科受付へ移動。
待合い椅子はかなり埋まっている。定位置は確保出来ず、空いている席にコートを入れたエコバッグを置いて受付へ。コロナ関連問診票を頂き、今回は咳、息切れに“ときどき”を追加して〇をした。
席に着いて、昨日から読み始めた白石一文さんの「道」の読書を再開。面白くて次の展開が気になって頁を繰るのがもどかしい感じ。1時間ほどしたところで血圧測定。102-67、脈拍が89。
「中待合にどうぞ」に番号が出たのは、病院に入ってから丁度2時間後。予約時間を既に1時間過ぎている。それから10分ほどして先生が扉を開けてお顔を出された。
荷物をまとめ「よろしくお願いします。」とご挨拶をして入室すると、奥に白衣の女性が一人。研修生さんだそう。扉を閉め、荷物を籠に入れ、体調管理ノートやカドサイラダイアリー等を出し、今日の受付ファイルをお渡しして席に着く。
「さて、では、まず」と体温計を頂く。診察室での体温は6度7分。どうしても咳が出てしまう。「うーん、咳が出ますね~、痰は絡みますか。」と訊かれ、「いえ、そうでもありません。」とお答えする。「痛みはどうですか。」と問われ、「胸骨辺りと左の傷跡周辺が痛みます。以前痛んだ右は痛みませんが、左手を上げると突っ張るような違和感があります。」とお話する。
「涙目ですが、ヒアルロン酸の点眼より先日頂いた抗アレルギーの点眼の方が良い感じですが、目の周りが爛れており・・・軟膏は出して頂けますか。」とお願いすると、「弱めのステロイドを薄く塗る感じですかね。」と出してくださった。花粉症でも塗ることがあるそう。眼には入らないように、ということなので眼軟膏ではない。ということでいつも通りの薬の処方に軟膏が加わった。
応答しながらもしつこく咳が出る。「コデインは、今はロキソニンが効かない時の痛み止めというより夜寝る前等咳止めで飲む感じです。」とお話する。SpO2は97%、脈拍は78。
「で、採血結果ですが・・・」とデータをご覧になりつつ、「概ね普段通りで肝臓の値はカドサイラ以降上がっていますが、前回とほぼ同じくらい。ただ、マーカーが久々に急に上がっています。とはいってもギリギリ正常範囲内ですが、この3年半くらいで一番かな・・・」とこれまでのグラフを遡ってチェックされる。
なるほど、エンハーツを始めた2020年の8月と同じような値だ。うーん、咳も出るし、で嫌な感じはしていたが・・・。
「今日は予定通り治療をしますが、CTを撮りましょうか。」と仰る。「次回治療日(1月17日)は母のサ高住引っ越しの翌々日なので、それ以前はちょっと厳しいです。」と言うと、造影CTは1月末まで一杯だと仰る。
単純CTなら枠がなくはないが、詳細にとなると2度手間になりそうだ。と、次の瞬間、「あ、明日なら1枠空いています。キャンセルが出たかな」と。
「明日も(これまでの経験からおそらく酷い体調不良にはならないだろうから)、来ようと思えば来られますが、明日撮影しても結果を聞くのは1月17日で、結果次第で17日からすぐに治療変更になりますか。」と訊くと、「それはならない。」と仰るので、「ならば2月7日に結果が聞け、その後の相談をするために1月末の週でお願いします。」とお願いする。
「まあ、マーカーも上下することもあるので、次回は採血とレントゲンも撮っておきましょう。」となった。
そして、次なる治療の相談である。「やはりウィークリータキソールでしょうか。」と訊くと、「ハーセプチン、パージェタ、タキソールが一番ですね~」と。
となると、病院通いが毎週になる。そしてまた禿げ頭必至である。5回目の脱毛である。パージェタは下痢が必至。「(息子の挙式・披露宴の)10月までは(地毛で)凌ぎたかったです・・・」と言う。
タキサンは最初のタキソテールで完全にノックアウトされて緊急入院した。浮腫みが酷く出て最後は1週間で1キロ増えた。履ける靴がなくなり、皮膚が痛くて正座も出来なかった。足の爪も指の爪も全て落ちた。今もトラウマなので、出来れば避けたいとずっと後回しにしてきた。
既に手足の痺れがあるのに、これにタキソールの副作用である痺れが上乗せされたら、日常生活のQOLはかなり下がりそうだ。これをエンドレスで投与となるときつい、と言うと「大抵、皆さんずっとは続けられないので、減量したり、ハーセプチンとパージェタが3週に1度なので、これとの関係で3投1休を2投1休にしたり、ですね。」と仰る。
「2番手は」と問うと「ハーセプチンとホルモン剤」だという。2018年はハーセプチンとアナストロゾールを試したが効かなかったので、ハーセプチン、パージェタにハラヴェンを加えたのだった。
「もう一つはハーセプチンとフェソロデックス(お尻の注射、これも痛かった。)という手もありますが、保険の関係でOKが出るかどうか、またハーセプチンは3週に1度、フェソロデックスは4週に1度なので、これまた通院の調整が難しい。」とのこと。
あとは2010年に(脱毛をしたくないと使った)ナベルビンもありかも、とのこと。
いずれにせよ、既に使った薬をもう一度試してみる、しか手がないわけで、使ったことのない薬はタキソールだけなのである。でもなんとか秋までだましだまし、タキソールを使わない手はないでしょうかと引き下がると「病状によりますね。」とのこと。確かにそうだ。
待ったなしなら、観念して禿げ頭になることも受け入れなくてはならないだろう・・・。くすん。
予定通り5回目のカドサイラ続行になる。予約票には1月1回、2月2回、3月1回分の化学療法室の予約まで入っている。CT書類作成のため、一度中廊下に出てお待ちすることに。アタフタして先生に「良いお年を」のご挨拶もせずにいつも通りのお礼を言って診察室を出てしまった。トホホ。
ほどなくしてクラークさんがいらしてCT同意書に2通サインをしてから化学療法室へ。
扉を開けた途端、アチャーである。座る席がないほど待ち人が沢山。受付番号は27番。「今日は混雑しておりご案内までに最低1時間はかかります」との貼り紙がしてあった。これまでで最大の番号だ。門前薬局にLINEで処方箋の写真を送り、一番端っこに唯一空いていた席に座る。ものの10分ほどで早くも薬局からは薬の準備が出来ました、とLINE連絡が入る。
態勢を整え、夫やお友達に報告LINEも済ませ、読書再開。貼り紙通り1時間ほどしたところで、看護助手さんから席に案内して頂けた。久しぶりに窓側の奥の方の席だった。
お手洗いを済ませ、読書を再開していると20分ほどして、認定看護師のKrさんが針刺しにいらっしゃる。今日の結果をお話し、「タキサンの脱毛は強力で、再び生えてくるまでにとても時間がかかるし、禿げ頭のまま(かつらで)棺桶に入るのは避けたいです。最初のタキソテールで副作用が酷く出てタキサントラウマがあるので・・・あの時に脱毛した睫毛も眉毛もいまだに生えてきません。」とぐちぐち。
すると「うーん、そうですか・・・。なんとか秋まで粘れるといいですね。来年はパージェタとハーセプチンが配合された皮下注射を導入する方向のようなので、点滴より時間が短くなるかもしれません。」という情報を得る。確かにそんな文を読んだ記憶があるが、すぐにお世話になるとは思わなかったので、軽く読み飛ばしていた。
珍しくKrさんの刺針が痛んだ。余計なことをしゃべり過ぎたか。喋っているうちに薬が届き、別の看護師さんからセットしてくださる。一応チェックすると今日は1時間で500mlになっており、30分で終了する計算だった。15分経ってチェックに見えたMさんが、まだ残っているので、と少し延長して35分ほどで終了した。今月は2回目なので薬剤師さんは現れず。最後の生食が5分ちょっとで45分ほどで終了。
最後の生食に替え、血圧測定と抜針はMさん。114-69、脈拍は72。抜針もKrさんがいらしてくださったが、なぜか衝撃があり、珍しく痛かった。お礼を言って良いお年を、とご挨拶をして化学療法室を後にした。
受付票を戻し、会計待合いに移動する。朝、病院に入ってから5時間近くが経過している。10分待ったところで支払機にアクセスしたが、「あと5分ほどかかります」と出て、さらに5分ほど待って自動支払機で15万円弱をカード払い。
外に出ると、少し雲がかかっている。それなりに寒い。薬局へ移動すると、いつものIさんは別の方の対応中。本の続きを開いて15分ほど待つと、「○○様~」と声がかかった。 キンダベート軟膏が追加されたことはLINEで報告していたので、3つの飲み薬に加え、点眼薬と軟膏の5種類の薬に2,500円弱を電子マネーでお支払い。「マーカーが上昇しており、薬変更かもしれません」と報告してから薬局を後にした。
今日の病院と薬局での滞在時間は、採血に加え、化学療法室の混雑で久しぶりに6時間弱。さすがに空腹で、ホテルに戻る途中のタイとインド料理レストランへ1年ぶりに入る。ランチタイムは残り30分ほどだったが、店内はまだ混んでおり、4人席ではなく2人席に案内された。パッタイセットとマンゴーラッシーを注文。今までは、ランチは飲み物もセットだったのが、別料金になっていた。値上げの波はここにも、だった。楽しみにしていたのだが、以前と味が変わったようで、イマイチ美味しい!と思えず残念だった。
切りの良い所まで本を読み、ホテルに戻って預けた荷物を受け取る。お手洗いを済ませ(今日もお腹が緩め)快速電車に乗り、席を確保して文庫の続きを読んだ。途中でどうしようもなく眠くなり、本を閉じたらあっという間に乗り換え駅に到着した。
気分転換に駅ビルを少しふらふらして、ちょっと洒落たお正月飾りを見つけたので、買い求めて私鉄に乗り込んだ。今日はタクシーに乗らず、ぶらぶら歩きながら帰宅した。
帰宅後は生協のお届け物を収納する。お正月のお花も届いていたので、活けて玄関に飾った。もろもろ収納を終え、息切れしながら薬やらお泊り道具等を片付けて、リビングに座ったら1時間半も経過していた。本を読みたいのだけれど、やけに疲れていて、眠気も酷く、なんとなくウトウト。
夫は仕事帰りに美容院を予約しており、夕食も摂ってくるとのことだったので、何もせずゴロゴロ。
母にMeet通話をしたら、天袋にあった新しい食器等をご近所の方が喜んでもらってくださったとのこと。本当にそうならよいのだけれど。捨てるものとそうでないものを仕分けしたというのだけれど、ずーっと天袋に入っていたものは全部捨てていいものではないかと思うのだが・・・。
夫が帰宅し、「夕飯は?」と訊かれたが、何となくお腹がもたれていて、生協で届いた麺やお寿司やサンドイッチ、どれにも手を付けず、キャラメルラテを飲んだだけ。
咳は酷いし、頭も痛いので、小さなクリームパンとみかんが夕食代わりに。食後はコデインとロキソニンを重ねて飲んだ。
というわけで、2023年治療納め。何となく嫌な症状が続いていることは分かっていたけれど、ちょっと冴えない年越しとなった。
とはいえ、考えてみても仕方がないので、咳をし過ぎてまた腹筋やら脇腹が痛くならないように我慢せずにコデインやロキソニンのお世話になりつつ年末年始を心穏やかに過ごしたいと思う。