昨年は「永遠のマドンナ(手が届かない憧れ)」の突然の訃報で終わり
新年は早々に愛犬の死で始まった
夕べ女房殿から電話で「ジョンが死んだ」と連絡が来た
今週いっぱいもたないだろうとは言っていたのだ、しかしこんなにもあっさりと死んでしまうと・・
7日に家に戻って用事をしていたら、よろよろと部屋から出てきて私の両足の間に顔を埋めて
じっとしていた、ずっと体や頭をなでてやっていた、それをジョンは二度繰り返した
女房殿に言ったら「お別れの挨拶をしたんじゃないの」と言ったが全く同感だった
夕べも店に戻る前に「何も食べないし水を含ませて口を潤してやれば」と言って
「医者に頼んで注射の一本もしてもらえば回復するんじゃないか」と言ったら
「そんなことして痛い思いさせなくても・・」と言う
ジョンは安らかな顔で寝ている、「そうだな今は穏やかな顔をしているし、どこも痛いわけでないし
もう歳が来て、老衰なんだから、このまま逝かせてやろう」
と話して家を出た、それから3時間くらいでジョンは死んだ。
2007年7月の「中越沖地震」の翌春に、被災地の近く柿崎で保護(逮捕)されたジョン
迷子犬やネコを一時保護する施設に収容され、元の飼い主や、新しい飼い主を待っている
一定期間その両者が現れなければ「薬殺処分」、い一度救われた命は、救った施設によって再び失われる
ジョンは運良く、わが女房殿によってその命を救われた
その時にはもう5~7歳くらいの中型犬の成犬だった、犬種はイギリスの牧羊犬「シェットランド.シープドッグ(シルティ)」
しつけができていて、飼い主の動きをいつも見てから言われたとおりに行動する、歩くときは自分からは動かず、飼い主が
動き出すと一緒に歩く、大人しくて、吠えることも無く(声が出なくて吠えることができなかったこともある)
いつも落ち着いて行動しているが、走るとさすがに早い
ここに来たときは何かに怯えていた、臆病でちょっとした物音でも飛び起きてキョロキョロする、おそらく地震に遭ったときの
後遺症だったのではないだろうか。
元の飼い主は現れなかったけど、飼われていた犬であることはそのしつけをみてわかった。
わが家に来て一月後に隙を見て逃げ出し、50日間の放浪をしたことはすでにここで書いた(「シルティジョンの放浪記」
「わんちゃんにゃんこ」参照)
その後、まだ生まれてまもなくわが家にやってきたキャバリアの「ボス」の兄貴となって良く面倒を見たし
最近、迷子子猫でわが家にやってきた「Pねこ」のおじいさんになって可愛がってくれたジョン
本当に穏やかで優しい犬でした・・・・天国でもきっと穏やかに過ごすことでしょう
家の柴犬も15年強生きたけれど、亡くなる年は見ていられなかった、上早川のお寺で祀ってもらっています、共同墓へはたち日に毎年お参りに行っています。
もっとも男猫2匹は真冬に強羅鳴らして出て行ったきり戻ってきませんでした、男猫は死に姿を見せず、雌猫は家につくと言いますが本当ですね。
この頃の犬猫はペットで家族ですから、昔の家畜で外につながれた犬より格上になりましたね、だから葬儀や法要までしてもらえる、幸せですね。