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「たねや」の壮大なユートピア計画が進む

2020-04-14 16:24:25 | アスライト

20年前くらいから、日本の企業が企業理念等によく使っていた「自然と共生」というキーワードをよく耳にしていた。時代や社会の流れの中でこうった言葉が重宝されてきた。しかしながら、各企業が本質的に自然と共生をめざして企業形成をしてきたかといえば首を傾げたくなる。いわば言葉だけが一人歩きしてきたような気がする。

そんな中で着実に「自然と共生」をめざし達成しようとする企業がある。
それは「株式会社たねや」という和菓子の製造小売業の会社だ。                         ご存知の人も多いと思うが、”和菓子のたねや”ある。食するものを扱う企業は、原材料が自然の恵みのモノを主としている。自然からの恩恵を享受している。自然の恵が何よりも貴重なモノになっているのは言うまでもない。


その「たねや」の本社を訪ねた。本社は滋賀県近江八幡市の湖畔に近い山に囲まれた自然の中にある。見て(写真)のとおり、日本とは思えない建物、風景が広がる。ユニークな本社社屋を含む建造物、そして田んぼや畑という環境の中に一大 “たねやワールド”が形成されていた。
その名称が「ラ コリーナ近江八幡」という。そのコンセプトが、資料によれば、「自然を愛し、自然に学び、人々が集う繋がりの場。これからの人と自然、共に生きる“いのち”の在り方を見つめいくステージ」ということである。ラ コリーナ近江八幡から世界へと発信していく壮大なユートピア計画が進行している。
そのユートピア計画の推進実行人は、もちろん株式会社たねや代表取締役の山本昌仁社長。いままでにない、これからの時代の新しい近江商人の生きざまやプライドをかけての一大プロジェクトのようだ。


そのステージ形成は、山本社長のコンセプトをもとに、東大名誉教授で建築史家の藤森照信氏が独特のデザインの建築物や環境で成り立っている。
このラ コリーナ近江八幡には、写真にある本社管理棟以外にショップやカフェ棟がある。その中は、広々とした吹き抜け空間の1階に和・洋菓子の売場。和菓子売場では、たねやの全商品を取り揃えるほか、職人がお客様の目の前でお菓子をつくる「できたて工房」が併設されている。
洋菓子売場は、クラブハリエ最大のバームクーヘン専門店になっている。また、2階のカフェでは自然を感じる開放的な空間で、焼きたてバームクーヘンを存分に味わえるなど「たねやワールド」が展開されている。


ここが、想像を絶する会社兼店舗のランドスケープである。これほどまでに徹した自然との共生を実現している企業は、聞いたことがない。
近江から世界へ、をスローガンに、これからの時代に対応した企業戦略が近江から発信されようとしている。歴史を刻む中で、未来に向け「たねやユートピア」の幕開けであるかのようだ。


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