ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

高野山は、曼荼羅の世界!

2017-09-30 13:57:11 | 文化想造塾「神社仏閣」
高野山の壇上伽藍の金堂には本尊の薬師如来像を挟み、胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅の二幅(にふく)一対の両部曼荼羅図が掛けられいる。

薄暗い金堂内でじっくり拝見させていただいたが、前日まで霊宝館で公開されていた「血曼荼羅」は、残念ながら見ることは叶わなかった。

血曼荼羅とは、胎蔵界曼荼羅の中心にある大日如来像の宝冠を、平清盛自身が自らの血を絵具の中に混ぜ描いたとされる曼荼羅のことである。





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名月と清風を楽しみ憂いを忘れる。

2017-09-29 12:30:18 | 文化想造塾「煎茶」
前2回の稽古では「赤壁賦」を学んだ。
前々回は、お軸にある「前赤壁賦」の一文 ”撃空明兮泝流光”を抜き出して想い巡らした。
前回は、前赤壁賦の一遍である前段を通して作者である蘇軾の心情を探った。
下段にある、その一遍が原文である。

壬戌之秋七月既望蘇子與客泛舟遊於赤壁之下淸風徐來水波不興擧酒屬客誦明月之詩歌窈窕之章少焉月出於東山之上徘徊於斗牛之閒白露横江水光接天縱一葦之所如凌萬頃之茫然浩浩乎如馮虚御風而不知其所止飄飄乎如遺世獨立羽化而登仙於是飲酒樂甚扣舷而歌之歌曰桂櫂兮蘭槳撃空明兮泝流光渺渺兮予懷望美人兮天

蘇軾の心情を要約してみると、
1082年秋、旧暦七月十六日の夜に、
客を伴い、赤壁の下で名月に乗じ舟遊びをする。
三國の英雄 曹操や周瑜の風流を偲び、蘇軾自身がはかない流人の身であることを嘆く。
この無限の赤壁の前では、古人も我も何らかわらない、儚いものであり、万物同一であることを悟り、名月と江上(長江河畔)の清風を楽しみ憂いを忘れた。
ということである。

歴史に残る名文は名文として、蘇軾の想いを詠みとるのもいいものだが、お軸にある一文を取りだし、現代の事象を想い訳すのも楽しみ遊びである。

夜空に上がる花火が水面(みずも)に映る。それを舟から眺めるのも風流である。





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奥の院、まさに自然界曼荼羅。

2017-09-27 09:44:11 | 文化想造塾「曼荼羅」
奥の院までの参道は、樹齢数百年の杉木立の樹海である。
その中には数多くの歴史にゆかりのある人物の墓石や供養搭など建ち並ぶ。
奥の院に到着するまでに身が清められていくようである。
「自然界曼荼羅」のようである。


















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壇上伽藍の中門には四天王像が建つ。

2017-09-26 09:59:15 | 日本の信仰
高野山の総門である大門の「金剛力士像」に対し、伽藍の正門として南側入口の中門には四天王像が建つ。

これら四天王は、帝釈天に仕え仏教界を護る武将としての位置付である。
壇上伽藍の中門には、東方を護る「持国天」、南方を護る「増長天」、西方を護る「広目天」、北方を護る「多聞天」の四像がある。

これらのうち持国天像と多聞天像は、平安時代に造立されたが、焼失等で現在の像は江戸時代に造立されたものである。

開創1200年記念大法会に合わせ修復されたのと同時に、新しく増長天像と広目天像が造立され開眼法会がされ四像になった。

ちなみに、新たに造立された増長天像と広目天像は、平成の大仏師と言われる松本明慶氏の作である。











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金堂内に読経が響く。

2017-09-25 10:24:22 | 日本の信仰
一昨日は秋分の日。お彼岸の中日である。
どこのお寺さんでも彼岸会が行われる。

昨日の高野山もお彼岸とあって参拝の方々が多かったようだ。
壇上伽藍の金堂で彼岸会の読経があり、たまたま金堂内で拝聴した。声明を聴くかの如く聴き心地がいい。金堂内に響きわたるので体に沁み入るような感じだった。
また至るとこで若い僧侶のお経が聞こえてくる。

金堂前の椅子に腰をかけている僧侶が目に入った。穏やかな表情で私を見つめているので声を掛け、しばし歓談させていただいた。人を受け容れる包容力が身体から溢れていた。
タイの仏教僧で数日間、高野山に研修で滞在しているとのことだった。

日常にない時空に身を置くとなぜか楽しくてしょうがなくなる。そういう場所がいくつかあるというのは幸せである。













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