ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

大仙院の枯山水庭園を堪能

2019-09-28 21:26:12 | 文化想造塾「道釈画」
先日、大徳寺を訪ねた目的のひとつが大仙院の名勝である庭園を見ることだった。国の史跡・特別名勝に指定されている方丈の東北庭(庭園)と、国の名勝に指定された南庭をこの目で見たくて出かけた。

 30坪の小さな庭園だか室町時代を代表する枯山水庭園である。本堂(方丈)の書院の間の北から東にかけて築庭されている。中国の蓬莱山から流れ落ちる滝が大海に流れ込む様を表現し、滝、橋、舟などをすべて石で表している。狭い面積に広大な景観を表現したもの。禅庭の全てが凝縮されている特別な庭である。

 蓬莱山からの水を修行僧にたとえ、堰を超え中海を通り大海にそそぎ入り、悟りの境地へ入る様を表している、といわれている。
 われわれには見えぬ世界が、庭園を通し果てしなく広がっていく。



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境内の静寂さに身が引き締まる

2019-09-26 17:09:36 | 文化想造塾「道釈画」
大徳寺は京都でも有数の規模をもつ禅宗(臨済宗)寺院であり、境内には勅使門、山門、仏殿、法堂など中心伽藍のほかに、24寺の塔頭が建ち並ぶ。

 広い伽藍は静寂な雰囲気が漂っている不思議な空間といってもいいだろう。その空気感を醸し出しているのは俗世と遮断していることも大きな理由だろう。
 本堂をはじめ多くの塔頭は非公開である。寺院内を垣間見ることしかない。近世寺院の雰囲気を残している境内を歩いてみた。初秋の風に木々が揺れ静寂な時空を楽しませてもらった。








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幻想の世界が漂う

2019-09-25 21:47:10 | 文化想造塾「道釈画」
大徳寺境内を歩いていると、微かな風に吹かれ葉擦れの音が聞こえてきた。塀越しに高桐院の竹林が目に入った。門から眺める景色は、葉擦れに古琴の音が重なり幻想の世界を漂わせていた。




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お東さん、お西さんのちょっとした違い

2019-09-24 11:34:59 | 文化想造塾「道釈画」
昨日はお彼岸の中日。
両親や先祖の供養、そして感謝を伝えに本願寺さんに行ってきた。
年に数回は、お西さん、お東さんを交互に参拝させていただく。
今回は、お東さん。
当然、両寺院の違いはある。その一つに手水鉢にある水口龍の向き。
お西さんは本堂に向いているのに、お東さんは背にしている。
理由はわからないが、ちょっとした違い楽しませていただいている。

お東さん

お西さん

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北前船とともに進化した「船箪笥」

2019-09-21 14:10:08 | 文化想造塾「逸品殿堂」

先日、阪急百貨店で開催されていた職人展に行った。いくつか驚く匠の技が施されたものに出会った。その一つが、写真にある「船箪笥」である。聞きなれない箪笥に興味をそそられ、また見て通り金具で覆われているアンティークな形に足が止まった。さらに北前船の進化とともに、というフレーズに惹かれて。

 さてさて、わからないことだらけである。北前船とは?船箪笥とは?それにまつわる歴史は?など好奇心を駆り立てる言葉が溢れていた。わからないことは聞くに限る、と匠工芸の村田社長にぶつけてみた。

すると懇切丁寧にご説明いただいた。それを咀嚼すると、船箪笥とは、江戸中期から明治末期にかけ、大阪や富山など日本海を往来した北前船に積まれ、多くの船にはなくてはならない道具箪笥として役割を果たした。

 何故こんな重い箪笥が船内に必要であったのか、大阪から荷を積んで蝦夷地(北海道)まで荷を運ぶ船を北前船と呼ばれていた。その船主がモノを買い蝦夷地で売るという商売人。船がお店となるわけである。そこに箪笥が必要不可欠なものになる。つまり金庫である。

 説明をうけた帳箱といわれる箪笥は、7つのカギがある。それぞれの扉に、また内部の箱のカギがそれぞれある。さらに奥にはからくり箱がある。これでは盗んでも密箱にはたどり着かない。これぞ比類なき独自の構造が匠の技で施されている。

 そして、気になった船箪笥といわれる所以は、この重い箪笥が水に浮き水が中に入らない、という最大の特徴をもっている。

当時、これを造った職人の技と知恵が注ぎこまれ、いまにそれが伝承されているわけである。この匠の技が伝承され製造されているのが、福井にある匠工芸。日本で唯一の会社になっている。

 

  

youtubeでも紹介されているので、ご興味がある方は、ぜひ。

https://m.youtube.com/watch?v=n1_6KqkBcns&t=0h0m6s

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