ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

洋画家 伊藤弘之先生の「私の視点」シリーズの第10回目の展覧会が19日から西宮「ギャラリーこもれび」で開催

2024-09-15 14:37:03 | 美術展

この「私の視点」の第1回目は2021年に、

フィレンチェ、ローマを探訪したときの、ヴェネチアカーニバルを中心とした

作品群約70点が展示されたのはまだ記憶に新しい。

 

84歳からスタートしたこのシリーズは今回の展覧会で10回目。

約3年の間の想いをキャンバスに

小さいものから200号のサイズまで様々な作品が

多くの人たちを魅了してきた。

 

10回目の今回は、人・植物・動物などをメインに

“生けるものと自然との共存” をテーマに作品が並ぶ。

画業65年、ますます古翁の佳編の彩り冴える展覧会が

19日(木)~24日(火)まで、

西宮・中島町の「ギャラリーこもれび」で開催される。

 

21日(土)の午後1時30分から

伊藤弘之先生のギャラリートークが予定されている。

 

私の視点10回目を機に、さらなるチャレンジが続いてゆく。

この後も、10月に入り「西宮日本画協会 秋の小品展」、

そして「西宮芸術文化協会 近作展」への出展と続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

訂正とお詫び
上記の記事の最後に、「西宮日本画協会の小品展」並びに「西宮芸術協会近作展」に出品されると書きましたが、
出品されないと言うことです。
訂正しお詫びいたします。

文/ 渡邉雄二

 

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復習参考書で「雪舟」を読み解く

2024-04-30 11:33:31 | 美術展

数日前、京都国立博物館で「雪舟伝説」を鑑賞した。雪舟の真筆である国宝6点などを含む、伝雪舟筆の作品などをガラス越しではあるが堪能した。しかしながら、この貴重な雪舟文化財をみて回ったのだが、どうも館内が薄暗いせいか、私の眼とメガネの具合のせいか、いつものことだが大満足とはならなかった。そのフラストレーションを解消するのによく使う奥の手がある。

 

翌日、早速地元の図書館に行き、見てのとおり「雪舟」の図鑑 (小学館ギャラリー 新編 名宝日本の美術 第14巻「雪舟」)を借りてきた。展覧会で見た作品すべてとはいかないが、この図鑑に国宝6点や伝雪舟筆の作品の写真や、掲載されている作品の解説が事細かく記載されている。便利な復習参考書である。

 

この参考書を見ているといつも気づくことがある。予習していけばいいのに、と思うのだが、いつも復習になってしまっている。そして読み終わって思うことに、何よりもフラストレーションの要因は、私の知識不足であることに毎回気づかされるのである。

 

 

 

 

 

 

リポート/ 渡邉雄二

写真/ 図鑑 (小学館ギャラリー 新編 名宝日本の美術 第14巻「雪舟」)

 

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魅力満載の 京博の「雪舟伝説」

2024-04-26 12:26:15 | 美術展

 

昨日、「雪舟伝説」を観に京都国立博物館へ行ってきた。

過去、何かの折に国宝の雪舟作品は観たことがあり衝撃を受けたことがある。その中でも、仏画を楽しむものとして「慧可断臂図」は目に焼き付いている作品である。

 

今回の京都国立博物館の「雪舟伝説」の展覧会では、雪舟が日本の美術史上に大きな影響を与えたことの功績を伝える特別展になっていた。まさに「雪舟伝説―『画聖(カリスマ)』の誕生―」と名打ってのものだった。

 

第1章から第7章までにわけられ、第1章「雪舟精髄」と題し国宝6点と重文3点が掛けられ、そして第2章が雪舟真筆や伝雪舟筆など9点が掛けられてあった。第3章からは、雪舟に倣い影響を受けた、安土桃山時代から江戸時代にかけて活躍した絵師たちが、雪舟の絵を模倣し、雪舟の絵を写し技量を高めたという作品約70点が並んでいた。

 

その中でも、大好きな長谷川等伯の屏風絵「竹林七賢図屏風」は、雪舟が得意とする太く直線的な筆線でかたどった人物など雪舟の影響だといわれている。雪舟の「山水図」の他に、長谷川等伯や雲谷等益などが模倣した作品も展示されていた。

その他にも狩野探幽や山雪、安信や常信など狩野派の多くの絵師の、雪舟に影響されたという作品が並んでいた。

 

最後の第7章では、伊藤若冲の「普賢菩薩」、そして山口雪渓の「三十三観音図」や強烈な迫力を示していた「十六羅漢」など仏画や道釈画などの作品がめじろ押しだった。改めて、この企画ができたのは国立博物館のなせる業としか言いようがない、素晴らしい「雪舟伝説」であった。

 

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

 

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長沢芦雪の5作品 Ⅰ  読んでみたくなる分かりやすい解説  福田美術館「ゼロからわかる江戸絵画」より

2023-11-16 10:15:15 | 美術展

福田美術館でいま開催されている「ゼロからわかる江戸絵画」の中から円山応挙に続いて、第二弾として「長沢芦雪」の5作品と絵に添えてある解説をそのまま書き取り転載させていただく。解説文がとても分かりやすいのでそうさせていただいている。

 

 

 

大黒天図 天明6~7年

畳1畳分の画面いっぱいに描かれた大黒天。

この作品はおよそ50年前から行方不明でしたが、昨年再発見されました。正面を向く大黒天の福々しい表情に加え、打出の小槌・鏡餅・多産の鼠などおめでたいものを多く描き込んでいることから、商売繁盛、子孫繁栄の祈りを捧げる絵として揮毫したものと思われます。

 

 

 

薬玉図 1788年

邪気を祓い寿命を延ばす

端午の節句に飾る「薬玉」を描いた作品。赤い花びらの躑躅と共に、細長い葉を束ねて吊るしています。根元に赤い玉状のものが4つありますが、これらは匂袋でしょうか。筆の先と根元に違う濃さの墨を付けて描く「付け立て」の技法が用いられています。芦雪35歳の時の作品。

 

 

 

親子犬図 18世紀

芦雪が好きになり横座り

見事な花を咲かせる藤の下でくつろぐ母犬と仔犬たち。刷毛を使って描いた毛はその質感までもうまく表現されています。頸と脚先だけが白く、横座りしている犬は、他の芦雪作品にもたびたび登場するため、芦雪のお気に入りだったようです。

 

 

 

岩上猿図 18世紀

視線の先には何がいる?

突き出た岩に座る猿。画面の外の何かが気になっているようです。赤い躑躅が咲いていることから、季節は初夏でしょうか。まだ生え変わる前のふわふわした冬毛の質感を見事に表現しています。芦雪30代初めの作品。

 

 

 

鐘馗図 18世紀

京都では屋根の上にいはります

中国の官服を纏い、こちらをにらみ付ける男は、中国の神である鐘馗。日本では病気や災難を取り除くとともに、学業成就にも利益があるとされ、幟や絵画などに描かれてきました。素早く筆を走らせると起こる滲みや擦れを利用して、服の皺を描くことで鐘馗の動きを表現しています。

 

 

 

写真/ 渡邉雄二

絵画/ 福田美術館「ゼロからわかる江戸絵画」

解説/ 福田美術館「ゼロからわかる江戸絵画」の解説文

 

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伊藤弘之の「私の視点」シリーズ8が芦屋で始まる。

2023-03-15 11:15:37 | 美術展

 

伊藤弘之先生の「私の視点8」が芦屋市のギャラリーPawで昨日から始まった。

この「私の視点」シリーズは2021年10月からスタートし今回で8回目。このシリーズ以外に個展なども開催される中でエネルギッシュに続けられている。

 

日常は、アトリエで絵を描き続け、展覧会を開催するために精力的に動いている。すでに視点シリーズや個展など5つの展覧会は決まっているという。八十代半ばを過ぎて、このエネルギーは 大河の如し。“絵描き人生” を謳歌されている。

 

視点シリーズ8は、芦屋市精道町2-15 ギャラリーPaw で19日(日)まで行われている。

伊藤先生は、18、19日の週末は在廊しておられるので、ぜひ来場をお待ちしております。

 

 

 

 

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

 

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尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

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