ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

智積院の境内をゆるり散歩

2022-10-30 14:30:41 | 文化想造塾「神社仏閣」

 

来年は、真言宗の開祖である弘法大師(空海)の誕生1250年。記念の事業が数々予定されている。真言宗智山派の総本山智積院(ちしゃくいん)では、この勝縁にあたりさまざまに慶讃事業が執り行われる。

 

それはともかく、先日、東山七条界隈を散策する途中に智積院に立ち寄った。秋晴れに吸い込まれるように院門をくぐった。

まず、金堂の「大日如来像」を参拝し明王殿へ。大日如来の化身といわれている不動明王像に手をあわせたあと、大師堂に祀られている弘法大師像を拝顔。今回は、収蔵庫には寄らず静寂の境内をゆるりと歩いてみた。

 

大日如来像をはじめとして、不動明王や弘法大師を写真に撮ったが、大師堂では障子越しで思うように映らなかったが、これもまた吉と。

 

金堂の大日如来像

明王殿の不動明王

大師堂の弘法大師像

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

 

尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

11月10日から開催の「西宮クリエイターズリスト展」に出展 !! 

2022-10-29 11:01:35 | 地域発展

地域経済を活性化するのに欠かせないものが人の力。いわゆる人の知恵や技術が大きな力になる。これからの地域経済を支える人たちにスポットをあてたイベントが行われる。

 

 

今回、紹介するのが、西宮で活躍するクリエイター28名(デザイナー、ライター、イラストレーター、写真家、ウェブ制作者等) と商談ができる「西宮クリエイターズリスト展

(主催/西宮流・西宮商工会議所)」。このリスト展は11月10日-12日の3日間、西宮商工会議所1階で開催される。依頼先のクリエイターを探している、大阪、神戸の阪神間の事業所(企業・団体)や広告宣伝などの制作会社を対象に行われる、企業とクリエイターのマッチングイベントである。

末席ではあるが私も出展させていただくのでぜひ、お越しください。詳しいことは下記のアドレスで検索してみてください。

https://nishinomiya.work/creators-list-event-2022/

先日、リスト展当日の、私の席の後方に掲出するポスターができあがった。やりたいことは、ポスターにあるように「あなたの企業の『広報大使』になります」ということである。大きなスローガンを掲げて、地域の企業のお役に立ちたいという気持ちで参上する。どんな仕事でも、コツコツ という精神で挑む。

 

 

リポート/ 渡邉雄二(ライブインテリジェンスアカデミー) ポスター制作/ 子安和明

 

尾道・文化紀行 

https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

11月1日~3日まで、尾道ベッチャー祭り!!  最終日はお囃子と子どもたちの泣き叫ぶ声が響く

2022-10-27 12:57:51 | 尾道・文化紀行

秋を彩る風物詩といえば、秋祭り。日本のそこ彼しこで行われる伝統行事のひとつ。全国津々浦々で地域色豊かな祭りが行われている国は世界広しといえども日本くらいであろう。それだけ、日本は伝統と風習や慣習を重んじているからだ。日本を育んできた文化の結晶が祭りである。

 

その祭りの中でも奇祭として200年以上続いているのが尾道の「ベッチャー祭り」。1800年の初頭に尾道で疫病が流行り、各寺社が病魔退散のお祓いを行った。吉備津彦神社(尾道市東土堂町)でも祭事が行われ、その修祓の日、獅子頭とベタ(武悪)・ソバ(大蛇)・ショーキ(天狗)という3面の鬼神が、神輿の先導を行ったことが始まりといわれている。

3鬼神の中でも一番格式が高い「ベタ」は、平べったい顔をしていることから「べちゃー(方言で平べったいことを表現する言葉)」が変化して「ベタ」と呼ばれ、このお祭りの名前の由来になったとされている。

 

 

ベッチャー祭は、尾道市民俗文化財に指定されている奇祭で、毎年11月1日・2日・3日に行われ、今年もコロナ禍でも感染予防対策をしながらいつもの祭りを執り行うことに。初日は神輿の宮出、獅子の巡行。2日目は大祭「新型コロナウィルス鎮静祈願祭」が行われ、荘重典雅の神楽舞である「浦安の舞」と、お囃子や神輿太鼓を現代風にアレンジした「べッチャー太鼓」が奉納される。

そして最終日は、祭りのクライマックスであるベタ・ソバ・ショーキと獅子が神輿とともに市の中心街を練り歩く。3鬼神が子どもを見つけると追い回し、竹の先を細かく割った「ささら」や「祝棒」で頭をたたいたり、体を突いたりする。子どもたちの泣き叫ぶ声とお囃子の音が響きわたる。「ささら」でたたかれると頭が良くなり、「祝棒」で突かれると子宝に恵まれ、1年間の無病息災が約束されるという。

そして神輿が宮入りをして3日間の祭りの幕が下りる。

 

 

ベッチャー祭りが終わり、山々が紅葉し冬支度をする季節に移ろいでいく。

 

リポート/ 渡邉雄二 参照資料/ ベッチャー祭りHPを参照 写真/ 「おのみちや」ベッチャー祭り画像を転用

 

尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

漆黒の中に朱が映える 【蓮華王院三十三間堂】

2022-10-26 14:03:08 | 文化想造塾「神社仏閣」

蓮華王院三十三間堂は、東に面して、南北にお堂内陣の柱間が33もあることから三十三間堂という名称になった。その中の中央に丈六(一丈六尺<4.85m>)の中尊と呼ばれる「千手観音坐像」が安置されている。その左右を囲むように千体の等身の千手観音立像が10列の階段に並ぶ姿は圧巻。黄金の輝きを放つ観音像、三十三間堂ならではの世界を見せてくれる。

 

三十三間堂の東側の朱塀門沿いに南へ下がると、蓮華王院南大門がある。振りかえり南大門から朱塀を眺めると漆黒の中に朱が映え、幻想的に景色をつくり出している。どんな角度から見ても蓮華王院は輝いて見える。

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

 

尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

王維の自然詩、"詩中に画あり"  文字や画は想像力を養う

2022-10-25 11:13:43 | 雑感

「漢詩」は想像力を養うのによき題材だと書いたことがある。読み解いていくルールを無視して、意味が分かる漢字のみを拾い上げていく。それらを結び付けていくと、何となく時季や場所、そして風景などが見えてくることがある。これらを頼りに想像力を働かせると、漢詩の本来の意味とは違っても、新しい世界が広がり楽しいものである。

一枚の写真を見て文章を作成するのも、文字を読んで一枚の写真を撮るのも想像力が試される。そこには、作者の新しいストリーが自然と生まれてくるように思う。

 

 

中国古典では、"竹"や"月"を題材にした俳諧は多い。それを題材にするようになったのは、中国 唐の時代に画家であり詩人であり政治家であった“王維(おうい)”の自然詩の影響が大きいといっても過言ではない。
王維の詩の中でも「竹里館(ちくりかん)」は、その代表的なものであり、日本の国語の教科書に紹介されていたくらい有名な五言絶句の詩である。その「竹里館」を紐解いていくと自然詩の情感や情景が見えてくる。

 

獨坐幽篁裏
彈琴復長嘯
深林人不知
明月來相照

解りやすく説明すると


ただ一人で奥深い竹やぶの中に坐って、
琴を弾いたり、詩を吟じたりしている。
この竹林の中の趣は、世間の人は誰も知らないけれども、
天上の明月だけはやって来て、私を照らしてくれる。


という意味になるようだ。

王維の自然詩は “詩中に画あり” といわれる作風が多い。詩を読むだけで画が浮かんでくるといわれ、俳諧の創作手本になっている。また、 “画中に詩あり” という逆もいえる。
王維は自分の世界観をこの短い詩の中で表現している。それが後世に残る詩となっていまに伝え継がれている。

 

この情感が素直に理解できるのはいつのことなのだろう。固定概念を払拭することからはじめなければならないかもしれない。

 


リポート&写真/ 渡邉雄二 写真/ 中国語スクリプトより転載

 

尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする