ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

スマホで撮りためた愚作を並べてみた

2021-12-30 14:55:06 | 雑感

半世紀前、最初に手にしたカメラがミノルタの一眼レフだった。自分で買ったカメラの第一号。カメラを手にしたことが嬉しかったのか、将来は写真家になろうと意気込んでいたこともあった。そのカメラ一台をもって放浪の旅に。そして旅先で写真学校にも通った。

1980年代ごろから写真業界もデジタル化が進み、フィルムのカメラは一気に廃れていった。その後、スマートフォンが世の中を席巻。年々進化していく中で、カメラ搭載のスマートフォンが発売され人気に。私は、とくに一眼レフカメラを必要としていなかったせいもあるが、デジタルカメラを購入する機会を失いいまだ持っていない。当時からスマホカメラをフルに活用し、ときには補正機能を使い色や明暗度を調整し楽しんでいる。

それ以来、撮りためた写真の中で、好きな風景写真をピックアップしてみた。過去に紹介したモノばかりで恐縮だが、写真家をめざした若き日を振り返りながら愚作を並べてみた。

 


                  紺碧の月


           かすむ夜に


                  鴨川の灯


           光に浮く能クライマックス


               夕映えの海の川


            秋色ファンタジー


               紅色プロローグ


               天空は紅黄緑

 
               筋陽入りの秋模様


                 艶たけなわ


                桃色浄土


               枯れゆく黄土


                水面の流色群


                 朱の道


                天空の舞台


                天空にそびえる


                 蒼き五重


                遠離の望郷


                調心の御影堂


                 俗の極み


                 睨む双龍


                  高野の社


                 霞む淡海


           陽を浴びる


                輝く宗達


                 枯れゆく


                 踊る富士

尾道・文化紀行ブログ/ https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

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千光寺の巨岩には時の鐘を偲ばせる歌などが刻まれている

2021-12-27 21:37:59 | 地域発展

この度の尾道取材旅行で最初に訪れた名所は、やはり海の川といわれる尾道水道を見渡せる大宝山の中腹にある千光寺。予定ではロープウエーで上がる予定でいたが、尾道訪問の日から3週間ロープウエーが安全点検のため運休。ロープウエーから見下ろす景色を楽しもうと思ったがやむを得ずタクシーで向かった。乗車時間は15分ほどで公園入口に着いた。

目的は千光寺への参拝と、ご住職に千光寺について取材をさせていただき千光寺の周辺を撮影させていただくことだった。公園から千光寺までのわずかな間で海や山々の雄大な景色が目に飛びこんできた。タクシーを降り公園の入口で迎えてくれたのが、尾道名物の野良猫たち。寄ってくるわけでもなく逃げるわけでもなく、悠然とよそ者を見るかのような目を向けベンチに座っていた。

 

そして尾道市美術館を横目で見ながら千光寺境内へ。本堂へ行く山沿いの道から臨む景観は、箱庭的都市といわれている所以の一端を見せてくれる。そこには、ご老人が立ち眺めておられた。聞くと、毎朝の散歩コースで、この景色を見て一日が始まるという。その方にとっては、暮らしの中の風景になっているようだ。

 

歩いていると山肌にでかい岩が見えた。目に留まったのが岩に刻まれている歌の一節。

 

それは

 

岩のまに

古きほとけのすみたまふ

千光寺山かすみたりけり

 

その横に解説の木の板看板が立てられてあったので、それを参照させていただくと―

小杉放庵という人が書いた歌とあった。明治・大正・昭和の時代に活躍した画家で、この歌は終戦後、尾道を訪ねたときに書き記したもの。

 

そしてその先の岩にも歌が刻まれていた。

 

音に名高い千光寺の鐘は

一里聞こえて二里ひびく

 

作者不明のようだが、みなと尾道でうたわれ続けた俚謡(りよう/民間で歌い伝えられた歌、さとうた、俗謡)の一つ。千光寺の時の鐘は、尾道で育ったものには忘れられないもの。沖合の船上で働いていた人たちもこの鐘の音を聞き励みにしたといわれている。

 

大みそかには標高140mの山空の千光寺から除夜の鐘が周辺の山々や尾道水道に響きわたる。22時30分よりご住職の読経がはじまり、それに続いて除夜の鐘が始まる。24時には2022年の新年を告げる鐘が八つ鳴る。その鐘の音が尾道の山々、街々に一年の安全祈願の守護鐘として鳴り響くことだろう。

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御寺泉涌寺の寛雅な風景

2021-12-25 13:37:48 | 文化想造塾「神社仏閣」

 

先日、遠方からの来客と京都 雲龍院での写経を楽しもうと訪ねた。

残念ながら、当日は雲龍院檀家さんの写経会と、ご住職による一文字漢字のお披露目ということで一般者の参拝はできないということだった。

 

それでは、ということで本山の泉涌寺の参拝をさせていただいた。時期的に参拝者はなく閑散とした境内を歩き写真を撮らせていただいた。雲龍院へいく際にいつも参拝だけはさせていただくが、皇族のゆかりの寺院として寛雅さのなかに力強さを感じさせる寺院である。

 

 

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「達磨大師」と「不識」が新たな境地をひらく

2021-12-24 13:49:29 | 文化想造塾「神社仏閣」

「達磨大師」と「不識」が新たな境地をひらく

瀟湘八景図(しょうしょうはっけいず)襖絵が特別公開されている。

 

「不識(ふしき)」。達磨大師の言葉。

この意味は、「しらない」という意味の言葉である。

 

建仁寺の書院に「達磨大師」と「不識」という言葉が描かれたお軸があった。

見ると、絵には「細川護熙」、文字には「建仁寺管長」とその下に管長の名前だろうと思われる落款が押されてあった。

 

 

 

現在、「細川護熙 美の世界」瀟湘八景図(しょうしょうはっけいず)襖絵が特別公開されている。

ご存じ、元総理大臣の細川護熙さんが1年がかりで描かれ襖絵である。

瀟湘八景図は、景勝地として名高い洞庭湖(中国湖南省)付近の景観を絵画化したもの。

中国の山水画の伝統的な画題の一つで風光明媚な8名所を描く。細川さんは6面の襖に8つの風景を描いている。

 

 

 

その大書院の床の間に、この達磨さんの絵が掛けてあった。

総理時代の細川さんのイメージからは想像できない力強さが伝わってくる。

独特のタッチに惹かれるものがあった。

そして賛の「不識」が、達摩さんが発した言葉の勢いそのままに踊っているかのように見えた。

生まれてから身につけてきた知識や経験に惑わされることなく、

それらを完全に捨て去ってこそ、「不識」を体得することができる、という禅の教えがこのお軸から伝わってくる。

 

細川さんは、政治の世界から完全に身をひき陶芸や画の世界で活動されている。

このお軸から細川さんが目指す先がおぼろげながら見えてくるようだ。

すべてのものを捨て去り、惑わされることのない新たな境地が見えているのかもしれない。

 

 

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明日より第5回尾道映画祭プレイベントが開催。尾道市合弁15周年記念の最後を飾る

2021-12-23 14:07:51 | 地域発展

今年の2月に、第4回尾道映画祭が行われた。そのタイトルが「大林宣彦監督 追悼 第4回尾道映画祭2021」だった。

一昨年に生涯の幕を下ろした、尾道出身の映画監督 大林宣彦監督の遺作となった『海辺の映画館-キネマの玉手箱』と、

代表作である「尾道三部作」が特集上映された。

その記憶が覚めやらないうちに第5回が2022年2月26日(土)、27日(日)の両日開催される。

年々盛り上がりをみせ、注目される映画祭へ発展している。

 

 

 

その第5回尾道映画祭のプレイベントが、12月24、25、26日の3日間、

尾道~因島~瀬戸田をつなぐしまなみ映画キャラバンとして開催される。

2021年は、尾道市の平成大合弁15周年で、その記念すべき年の最後を飾るイベントとしてそれぞれの会場で行われる。

 

最後に上映されるのは、やはり映画の街 尾道。締めくくるのは「東京物語」。

スペシャルゲストに脳科学者茂木健一郎氏を迎えてトークショーが行われる。

初日は瀬戸田のベル・カントホールで、

アニメーション映画「グリンチ」、「男はつらいよ」、「戦場のメリークリスマス」。

2日目は、因島の芸予文化情報センターで「時をかける少女(アニメ版)」と「海賊と呼ばれた男」。

そして最終日、尾道へとバトンがつながれる。

 

 

 

私は、アニメメーション以外の映画はすべて鑑賞している。

素晴らしい作品ばかりで心が高鳴るが、やはり、その中でも「東京物語」は数回観ている。

世代的な共感度が高いというのもあるが、なんといっても故笠智衆さんの演技は忘れられない。

このプレイベントは子供から大人まで、まさに老若男女が楽しめる映画が上映される。

このプレイベントを起爆剤に、来年の第5回映画祭の成功へつなげてほしいものである。

 

 

リポート/ 渡邉雄二(尾道映画祭情報参照) チラシ/ 尾道映画祭のFBより転載 

 

尾道・文化紀行 / https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

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