神戸 須磨の「網敷天満宮」には祈願像がいくつかある。その横には、ちょっと不思議な「思うつぼ」という壷が設置されている。
あまり目立たないが、配置はマトを得て置かれている。一つは茄子の腰掛けの横、二つ目は網敷の円座横、続いて波乗り像横、菅公母子像横、そして筆塚横である。すべての祈願像のそばに設置されている。
思うつぼは、思い描いたように物事が動くという意味から"がんかけ(願掛け)"から"がんかな(願叶う)"祈願像の絶大なる補助ツールとして貢献しているということになる。
それぞれの祈願像に手を合わせ、その後にねがい玉を滑らせ思うつぼに入れる。単純なことではあるが、玉は思うつぼに転がりこむ。ようは願いが叶う、ということである。
綱敷天満宮は参拝者を驚かせてくれる。そして楽しませてくれる。思い思いの願いを受け止めてくださるようだ。
ねがい玉 あみしき叶う 思うつぼ
こんな句が頭に浮かんだ。