ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

ニッポンの魅力は楽しいと思う領域が広いし深い

2025-02-17 09:48:34 | 伝統文化

日本で外国人に喜ばれるのは、独特のコトやモノを見る学ぶことに加えやはり体験することのようだ。今回のヨーロッパ南武道のセミナーの合間を利用していくつかの体験が人気だった。

 

そのひとつが「日本酒のテイスティング」。左京区の松井酒造が行っている酒蔵見学が彼らに印象深く残ったようだ。蔵を実際に見学しながら酒造りの概要を聞く。そして松井酒造がつくる最高の酒をテイスティングし日本の味を体感する。全員が口をそろえ “旨い” と絶賛する。外国人の口に合うものかと少々不安であったが、これほど喜ぶものか、といささかびっくり。

 

そして、四季堂での抹茶体験。茶筅で混ぜ、飲む作法を体験したが、あの味はやはり抵抗があるようだ。でも、これが日本の抹茶なんだと納得していた。日本をより理解するよき材料になったのではと勝手に思っている。

 

さらに、日本体験の定番である「たこ焼きづくり」は、実に楽しそうだった。料理ではなくお菓子作り感覚で面白さを体験。なんでタコを入れるの? という質問があったが、それには関西人の筆者でも頭を抱えた。 “日本は食材が豊富だから、たまたま近くにあったタコを入れたのでは” といい加減な回答で笑いを誘った。

 

日本には大雑把なものから繊細なものまで、楽しむ領域が広いし深い。これが日本の魅力になっている。古いものに今の時代のストーリーを織り交ぜた日本文化の魅力をさらに向上させている。それを求め外国の人たちは日本をめざす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文・写真/ 渡邉雄二

 

#南武道 #ヨーロッパ南武道 #楽しい体験 #日本酒テイスティング #抹茶体験 #たこ焼きづくり #日本の魅力 #日本文化の魅力

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京菓子で幽寂閑雅を楽しむ

2024-10-23 15:02:31 | 伝統文化

先日来、京都を訪ねた際に老舗京菓子店をハシゴした。まずは、烏丸今出川の烏丸通に面した俵屋吉富の「京菓子資料館」と資料館の1階ある立礼席の「祥雲軒」を訪ね、その後、今出川通を西に堀川まで歩き、織物のまち西陣に本店を構える「鶴屋吉信」へ。(道中に「白峯神宮」に立ち寄る)

 

店内の鶴の杉戸絵は紹介したが、2階のお休み処「菓遊茶屋」と茶室「遊心」は老舗京菓子店ならではの幽寂閑雅の趣だった。

鶴屋吉信は、本店をはじめ、東京のTOKYO MISEや虎ノ門ヒルズ店、そして全国の百貨店で同店の顔である「柚餅(ゆうもち)」など京菓子の逸品が並ぶ。その柚餅を賞味しようと思ったのだが、メニューの中にあった筆者の好物である「栗ぜんざい」の写真が目に留まり急遽注文を変更。さすが鶴屋吉信のぜんざい! 甘党のものにはたまらない美味が口に広がった。

 

歳を重ねると和の雰囲気をかもす言葉や環境、食や住、作法に道具などに心が寄り添う。そういう意味では、京都は和を好むものにはしっくりくる佳境の地かもしれない。

 

 

 

鶴屋吉信本店の店先

 

 

 

2階の「菓遊茶屋」と、その奥に見えるのが茶室「遊心」

 

 

 

菓子職人が目の前で生菓子実演するコーナー

 

 

 

口に上品な甘みが広がる「栗ぜんざい」

 

 

文・写真/ 渡邉雄二

 

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平安時代の貴族社会で流行した「蹴鞠」 正月の下鴨神社の「蹴鞠はじめ」でお馴染み

2024-10-21 16:06:55 | 伝統文化

下鴨神社では、現在でも毎年1月4日に「蹴鞠(けまり)はじめ」が行われている。お正月の風物詩のごとく立烏帽子に鞠水干に鞠袴などの装束を着て蹴鞠する風景をTVで観たことがある。蹴鞠の歴史は古いようだが、とくに平安時代に流行し芸道として広まり、貴族社会では競い合いながら楽しんだようだ。

 

いままで実際に観たことはないが、先日、京都を訪ねた際に、烏丸今出川の交差点から西に向かい歩いていると北側にある「白峯神宮」に立ち寄った。その境内でなにやら幾人かが柔らかい皮のボールを蹴り上げている風景が目に入った。

砂場のようなところに線をひき、その上を摺り足で移動しながら鞠を蹴り上げている。落ちては拾い何度も繰り返し行っている練習姿を見せてもらった。

 

指導されている方に伺うと、平安時代には蹴鞠は宮廷競技として貴族の間で広く親しまれるように、また、公家達は自身の屋敷に蹴鞠専用の練習場を設け日々練習をしていたという。

明治時代に入って、明治天皇の働きかけもあって衰退していた蹴鞠の命脈が保たれ、それがきっかけに今の時代にも愛好者によって続けられている。主流の作法は8人または6人で行い、右脚の膝を伸ばしたまま、「アリ」「ヤア」「オウ」と掛け声をしながら、足の親指の付け根に鞠を当て蹴上げる。勝敗は競わず、相手が蹴りやすいように鞠を送る。

その日の目標回数を決めて挑戦する蹴り方を「いさかいの鞠」といい、時間制限はないが、日が暮れ疲れたらやめるという。鞠を蹴り上げる高さは1丈5尺(約4.5メートル)が理想とされ、蹴った時の音や鞠の回転の良さが評価されるという。

 

この蹴鞠は、明治時代まで難波流、御子左流、そして飛鳥井流の3派があったようだが、現在では飛鳥井流だけになり受け継がれている。飛鳥井家屋敷の跡に白峯神宮ができ蹴鞠の守護神になったという。現在では蹴鞠保存会の稽古場でもあり、「サッカー神社」とも称され、球技・スポーツの神とされている。毎年4月14日と7月7日には蹴鞠奉納が行われる。

 

日本では唯一の蹴鞠保存会として白峯神宮を拠点に活動している。その保存会の方たちが平安時代からの蹴鞠を後世に伝え継ぐために日々修練を積んでいる。そして蹴鞠行事を行う京都の神社で奉納蹴鞠に参加している。

 

 

 

正月4日に下鴨神社の「蹴鞠はじめ」(写真/京都観光ポータルサイトより転載)

 

 

 

蹴鞠の聖地「白峯神宮」

 

 

 

 

 

蹴鞠の修練風景

 

 

 

球技関係の道具が奉納されている

 

 

 

文・写真/ 渡邉雄二

下鴨神社の蹴鞠風景/ 京都観光 ポータルサイトより転載

 

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京菓子「鶴屋吉信」の鶴がハーモニーを奏でる

2024-10-17 09:38:02 | 伝統文化

「ヨキモノヲツクル為ニ材料、手間ヒマヲ惜シマヌ事」を家訓に、
220年の歴史をつむぐ京菓子の「鶴屋吉信」。

本店1階に、日本画の上村淳之が描いた吉兆をあらわす杉戸絵の鶴と京菓子が
絶妙なハーモニーを奏でていた。

 

 

 

 

 

 

文・写真/ 渡邉雄二

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#鶴の杉戸絵
#絶妙なハーモニー

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大相撲春場所では二子山部屋が西宮 越木岩神社を宿舎に

2024-03-11 11:38:10 | 伝統文化

昨日、大相撲春場所(大阪場所)が始まった。初日、横綱照ノ富士、二大関が敗れる大波乱のスタートだった。毎日欠かさず大相撲は視聴している。オヤジの仲間入りをして早数年が経つ。

 

TVがまだ各家庭に普及していないころから、わざわざ近所のTVがある家でプロレスと相撲は見せてもらっていた記憶がある。子ども時代から半世紀以上は見る機会がなかったが(ちなみに相撲ダイジェストは必ず視聴)、いまは楽しみのひとつになっている。

 

 

 

 

先日、西宮北口にあるショッピングモールに行ったとき、イベント広場に二子山部屋ののぼりが掲げられていたので興味をそそられ覗いた。歴代横綱の写真展だった。西宮にある越木岩神社が、昨年の春場所から二子山部屋の宿舎になっている。それで西宮も大相撲との縁がつながった。このような催しが開かれたのも、そのお陰だろう。

 

歴代の横綱パネル写真を見ていて、横綱の顔ぶれが第47代横綱の柏戸関から始まり48代の大鵬関と掲げられていた。が、その前の栃錦関、初代若乃花関のパネルがない。私の場合は、若乃花が憧れの大横綱だったのに、と思っているのでパネルがないのは残念ではあったが、柏戸、大鵬の両横綱の凛々しい姿(白黒)を見ることができたのでよし、と。

手に日本刀を握りしめている歴代横綱の姿を懐かしむように見せてもらった。

 

越木岩神社を宿舎にしている二子山部屋の番付最上位の狼雅(ろうが)関は西前頭14枚目。初日は白星発進だ。稽古風景を見に行こうと思っていたが、まだ行けてない。気になる関取になっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

 

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