ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

登録有形文化財「一茶庵」で、e-よこ逍遥で講座を行う。

2017-04-25 22:31:02 | 一茶庵「易社」
建造物としての「登録有形文化財」で、1番多い都道府県が大阪である。周知の通り、大阪は江戸時代から明治時代にかけての全国の物流の拠点であり、商売の中心地として発展。その歴史的遺産がいまも多く存在している。

その大阪で、平成26年11月に登録されたのが、小生が煎茶の稽古に通う一茶庵宗家の「佃家煎茶室主屋」と「佃家煎茶室土蔵」の2つの建造物。土蔵は、1848年の嘉永元年に建造されもので、日本建築物の希少性を後世に伝え継いでいくことから「登録有形文化財」として認定された。

その一茶庵は、大阪・谷町の商業ゾーンの一隅にある。ビルの谷間にあり路面からは見えない所に居を構える草庵である。主屋は、昨年改装され、文人茶を嗜むために造られた一趣独特の佇まい。佃一輝宗匠の文人趣味の想いが反映された逸室が並ぶ。

公開されているわけではないが、煎茶の稽古や茶事の際に観ることができる。5月、6月の「e-よこ逍遥」の講座でおこしいただいた折に、許されたところだけでも観ていただけるはずである。

その「e-よこ逍遥」の体験講座は下記のとおり。
日程は、5月16日と6月6日(共に火曜)
時間は、19時~21時
場所は、一茶庵(大阪市中央区大手通1-1-1)
お問い合わせは、渡邉までご連絡ください。
ipc@wa2.so-net.ne.jp まで
費用は、3,500円









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シリーズ 季節は巡る。

2017-04-22 17:18:10 | 自然の美しさ
季節は仲春から晩春、初夏へ。自然界は桃色から緑色に移り変わっている。
我われの世界も未来に時が刻まれていく。

昨日、校外学習で行った「嵐山」は新緑に染まりつつあった。
芦屋川沿いや夙川オアシスロードでは、春を魅了した桜が葉桜になっていた。












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煎茶体験会にご参加しませんか。

2017-04-16 21:38:51 | 一茶庵「易社」
今年も「e-よこ逍遥」に参加させていただくことに。
私が煎茶稽古している一茶庵が、東横堀川周辺の隅っこということでイベントに加えていただいている。
今年は5月14日からちょうど1ヶ月間、この地域の活性化のため、イベント、ショップ、珍しいことやモノを楽しんでいただくための逍遥企画。

一茶庵では、この期間に2回、煎茶に興味をお持ちの方たちに煎茶体験をしていただくイベントを開催します。

日程は、5月16日と6月6日(共に火曜)
時間は、19時~21時
場所は、一茶庵(大阪市中央区大手通1-1-1)
お問い合わせは、私の方までご連絡ください。
ipc@wa2.so-net.ne.jp まで。渡邉
費用は、3,500円

どなたでも気軽に楽しめる煎茶体験です。





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煎茶の稽古で、本草学を学ぶ。

2017-04-15 21:58:16 | 一茶庵「易社」
先日の煎茶の稽古に登場したのが「本草学」なるもの。耳にしたことのない学問に躊躇しながらも興味を覚えた。

ひと言でいうなら「中国古来の植物を中心とする薬物学」となる。中国500年ころ陶弘景のまとめた「神農本草」が初期文献ということである。それを明の李時珍が「本草綱目」という題目で集大成し確立された学問と資料にあった。
日本には平安時代に伝わり、江戸時代に全盛となり、中国の薬物を日本産のものに当てる研究から動物、鉱物におよび博物学・物産学に発展していった。

稽古に鹿のお軸が掛けてあった。茶席では鹿といえば秋によく見かけ、この時期になぜだろうというという疑問がわいていた。
鹿の画の上にこのよう賛(写真)が書かれてあった。説明を聞くと、鹿の種類や角の解説文だった。鹿の角は、不老長寿の薬としては周知の事実である。この解説が、明の時代の「本草綱目」に記されてあるという。

こんな話を聞きながら、一茶庵に伝わる「沃茶法(よくちゃほう)」で春の夜を堪能した。
ちなみに沃茶法とは、急須に茶葉を入れ、急須の外に湯をかけて急須を温め茶葉を蒸らす。そして急須の蓋を開け茶葉に湯を注ぐ。





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「たねや」、世界に発信。<湖東シリーズ5>

2017-04-13 22:15:43 | 自然の美しさ
20年前くらいから、日本の企業が企業理念等によく使っていた「自然と共生」というキーワードをよく耳にしていた。時代や社会の流れの中でこうった言葉が重宝されてきた。
しかしながら、各企業が本質的に自然と共生をめざして企業形成をしてきたかといえば首を傾げたくなる。いわば言葉だけが一人歩きしてきたような気がする。

そんな中で着実に「自然と共生」をめざし達成しようとする企業がある。
それは「株式会社たねや」という和菓子の製造小売業の会社。ご存知の人も多いと思うが、”和菓子のたねや”さんである。業種がら原材料が自然の恵みのモノを主としている。だから、自然を疎かにできない。自然と共生し自然からの恩恵を享受している。自然の恵が何よりも貴重なモノになっているのは言うまでもない。

その「たねや」さんの本社を訪ねた。本社は滋賀県近江八幡市の湖畔に近い山に囲まれた自然の中にある。見て(写真)のとおりユニークな本社社屋を含む建造物、そして田んぼや畑という環境の中に一大 “たねやワールド”が形成されていた。
その本社名称が「ラ コリーナ近江八幡」という。そのコンセプトが、資料によれば、少し長いが「自然を愛し、自然に学び、人々が集う繋がりの場。これからの人と自然、共に生きる“いのち”の在り方を見つめいくステージ」ということのようだ。ラ コリーナ近江八幡から世界へと発信していく壮大なユートピア計画が進行している。
そのユートピア計画の推進実行人は、もちろん株式会社たねや代表取締役の山本昌仁社長。いままでにない、これからの時代の新しい近江商人の生きざまやプライドをかけての一大プロジェクトのようだ。

その山本社長とコンセプトをもとに、東大名誉教授で建築史家の藤森照信氏が独特のデザインの建築物や環境を造りあげている。
このラ コリーナ近江八幡には、前出の本社管理棟以外にショップやカフェ棟がある。その中は、広々とした吹き抜け空間の1階に和・洋菓子の売場。和菓子売場では、たねやの全商品を取り揃えるほか、職人が目の前でお菓子を仕上
げる「できたて工房」が併設されている。
新商品の洋菓子売場は、クラブハリエ最大のバームクーヘン専門店になっている。また、2階のカフェでは自然を感じる開放的な空間で、焼きたてバームクーヘンを存分に味わえるなど「たねやワールド」が展開されている。

ここが、想像を絶する会社兼店舗のランドスケープである。これほどまでに徹した自然との共生を実現している企業は、私の軽薄でも知らない。
近江から世界へ、をスローガンに、これからの時代に対応した企業戦略が近江から発信されようとしている。「たねやユートピア」の幕開けであるかのようだ。



本社社屋


ラ コリーナ近江八幡の正面




中庭は水田


水田には岩に島






一階は菓子店舗


天井には炭がちりばめてある



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