ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

寺院のシンボル「仁王像」は仁王十色の形姿

2021-12-12 15:01:01 | といろ(十色)シリーズ

高野山総門

 

神社仏閣で守護神として祀られているものは多い。

神社でいえば「獅子」を始め犬・猫・狐など様々な架空の生き物を含め動物が多い。

一方、寺社では、山門に金剛力士像、堂内では天部といわれる仏像や龍の造形物があり、

寺社全体や本尊を護る役割として安置されている。

 

これらの中で、個人的ではあるが「龍」と「金剛力士像」がとくに好きである。

ご存じ金剛力士像は、金剛杵(こんごうしょ/仏敵を退散させる武器)を持つもので、

開口の阿形(あぎょう)像と、口を結んだ吽形(うんぎょう)像の2体を一対として

寺院の表門(三門・山門)などに安置されている。寺院の門に配される際には仁王(におう/二王)の名で呼ばれている。

 

阿形の「阿」は、宇宙の根源や永遠を象徴する文字であり、ものごとの始まりを意味する。

一方、吽形の「吽」にはものごとの終わりの意味があり、

2体の金剛力士像は世界の始まりと終わりを示しているといわれている。

 

現在全国に金剛力士像が安置されているのは主な社寺で81カ寺あるといわれている。

その中で唯一国宝に指定されているのが東大寺の南大門に安置されている金剛力士像。

社寺にあるすべての金剛力士像は筋骨隆々の姿で立っている。

山門に安置されていることにより、長年の風雨にさらされ損傷も見られるが、その姿は迫力があり美しい。

 

全国の金剛力士像の一部にすぎないが11カ寺を載せている。

どれを見ても迫力は伝わってくる。しかし、建造時代や仏師が異なるため、それぞれの姿や顔が違う。

それぞれが微妙に違う形姿や表情をもっている。

その姿を見るのがまた楽しい。これこそ「仁王十色」で、

守護神ながら山を訪ねる人を快く迎えてくれる寺社のシンボルになっている。

 

東大寺南大門

 

醍醐寺山門

 

清凉寺(京都)山門

 

仁和寺山門

 

浄土寺(尾道)山門

 

四天王寺(大阪)表門

 

中山寺(宝塚)山門

 

石峯寺(神戸)寺

 

須磨寺(神戸)山門

 

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「紅葉・といろ」色変化を楽しむ ! 【といろ(十色)シリーズ】

2021-12-10 14:52:46 | といろ(十色)シリーズ

 

なごり惜し気にもみじの葉が丸まり枯れている。

木は、葉が枝から落ちて丸裸で冬を過ごす。

冬ごもりしながらしっかりと大地の栄養をたくわえて再生していく。

晩春から初夏にかけて葉は若葉から緑色が濃くなっていき、

清々しく爽やかな景色をみせてくれる。

そして、また紅に染まっていく。

 

その繰り返しでいろんな姿を見せてくれる。

また来年も色変化(いろへんげ)を楽しもう。

 

 

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「仏画曼荼羅・といろ」 日々是新(あらた) 【といろ(十色)シリーズ】

2021-11-29 11:39:07 | といろ(十色)シリーズ

先日の、仏画曼荼羅アート神戸教室の皆さんの作品は、

それぞれの個性が発揮され輝いているものばかり。

一つのことに関心をよせ探求すると、また何か新しいことが見えてくる。

 

 

昨日も今日も自然の動きには何ら変わりはない。

それでも心があらたまれば、見るもの聞くものがみな新しい。日々是新。

「日々是新」なれば、すなわち「日々是好日」。

素直で謙虚で、しかも創意に富む人は、毎日が明るく毎日が元気。

(「松下幸之助氏のことば」より一部抜粋)

 

 

リポート&写真/  渡邉雄二 作品/ 仏画曼荼羅アート神戸教室の皆さん

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「嵯峨野の秋・といろ」 小倉の山々に彩りと輝き 【といろ(十色)シリーズ】

2021-11-23 13:32:43 | といろ(十色)シリーズ

 

嵯峨野が彩り輝く、この季節

モミジやイチョウが紅や黄に色づき、陽があたり輝く

目線には真っ赤に色づく千両、万両が映る

今年も、また秋が眩しい

 

 

 

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「障壁画・といろ」 仁和寺の宸殿を彩る 【といろ(十色)シリーズ】

2021-11-18 15:46:11 | といろ(十色)シリーズ

 

仁和寺の二王門をくぐるとすぐ左側に本坊表門があり、表門の奥に本坊といわれる御殿が建つ。

その御殿の中心になる建物が儀式や式典に使用される宸殿(しんでん)である。

明治20年に焼失するまでは、寛永年間に御所から下賜された常御殿(天皇の御座所)が使用されていた。

 


現在の建物は1914年(大正3年)に再建され、御所の紫宸殿とおなじように檜皮葺(ひわたぶき)の屋根の建物。

内部は、明治期に京都画壇で活躍した日本画家・原在泉(はら ざいせん)が描いた華やかな襖絵や壁絵が宸殿を彩る。

 

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