久しぶりに煎茶会に行ってきた。秋晴れにめぐまれた京都平安神宮の境内で、京都の六流派の煎茶家元会の煎茶会が行われた。毎年恒例の煎茶会で、国指定の名勝である神苑内の尚美館や蒼龍楼から太極殿につながる回廊、そして額殿などに煎茶席を設え、多くの煎茶ファンが訪れ初秋の味に舌鼓をうった。
その中で、太極殿につながる回廊の席で目の前に広がる庭園を眺めながら至福の時を過ごした。屋内での席も素晴らしいが、外の空気を吸いながら青々と茂る木々や初秋の青空に包まれ煎茶をいただくのも乙なものである。まろやかで甘みを醸す玉露の味が心にまで沁みわたる一服に。甘美の如しの煎茶席であった。
大極殿につながる回廊の煎茶席
一輪挿しの可愛らしい花 玉露にあう餡のお菓子
ひときわ目立つ青磁器の水柱
リポート&写真/ 渡邉雄二
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