先週末の雨にも負けず、昨日、今日頃が満開見ごろ。
毎年、地元の夙川に咲くサクラを見学する。
ここ数年、気にかかることがある。サクラの老木化が目立つ。
夙川の河川敷のサクラはほとんどがソメイヨシノで、
この種類は樹齢が40、50年といわれるなか、老木化は致し方ない。
夙川河川敷には、1949年に1000本のサクラが植栽され、
関西屈指の名所になっている。
現在は約1700本で両岸2.8kmに及ぶサクラ並木が続いている。
夙川のサクラの大半が樹齢70年以上になる。
老木化した樹が目立ってもやむを得ないかも。
老木に見られる樹木の形状には特徴がある。幹のほとんどが捻れている。
永い間のいろいろな要因で変化していくのであろう。
人間を含む命あるもの全て同じように思える。
気になるので捻れる要因を調べてみた。
樹木は立地環境の変化に対応し、その都度姿・形を変えようとする。
樹木が、そのときどきに与えられた状況に応じ樹形を最適化しようとするものらしい。
さらに立地環境の変化ばかりでなく、
強風や冠雪による枝折れや幹折れ、幹の腐朽、病害虫被害、傷害、
亀裂、剪定、移植など様々な要因で形状が変化するようだ。
しかしながら、見てのとおり今年も、
朽ち果てた幹の根元から、また枝の先から新枝が伸び花を咲かせいる。
最後の役割は命のバトンタッチである。
昨年よりは新たな命が蘇生し芽生えているように思える。
それが、また来年花を咲かせてくれるはずである。