ちょうど12年前、長い歴史を持つ、大阪の台所と言われた「大阪木津卸売市場」の改革が2008年の4月に第一期リニュアルオープンでスタートした。
大阪木津卸売市場は、大阪ミナミあるナンバパークスの南へ歩いて5分のところ。そして市場から東へ徒歩5分の所には、商売繁盛の今宮戎神社がある。なんば高島屋から南地域が再開発として少しずつ動いている。その中心にあるのが木津卸売市場である。
歴史をもつ木津市場は、その永年の紆余曲折を経てやっと「改革」への一歩を踏み出している。200以上の専門業者の方たちが軒を並べ一心同体で護り続けてきた「卸売市場」。世代を超えて続いてきた大阪の食材卸の名門が変わろうとしている。
市場を形成しているのが市場会社、市場協会、荷受会社(セリ会社)、そして5つの組合(仲卸)から成り立っている。その組合は鮮魚、青果、蔬菜、塩干、その他関連である。関連の中には飲食店や道具店なども含まれる。
木津卸売市場は昔ながらの雰囲気がいまだ残っている。しかしながらこの2年ですべてがリニュアルされる。このレトロ感覚がなんとも言えない味を醸し出している。だから、いい、という人も少なくない。
第一期リニュアルでは青果、蔬菜(野菜青物)、一部関連の店が入る。建物が新しくなることで、今までの改革の波にあわせるかのように人の意識も変わりつつある。古くから人と人との関わりで、顔を見て商売をしてきている。セリといわれる慣習で価格などのバランスがとられる。そのような形態は時代に合わないとまで言われているが、人がいてこそ商品の価値や安全性が保たれている。
伝統のある知恵や工夫はこれからもしっかり守り続け、新しい風にのってこれからの時代に寄り添う市場として生まれ変わろうとしている。実に楽しみである。元気印の木津卸売市場が蘇る。
今回、宣伝・事業企画関係を担当させていただいているのが私の会社である。まずポスターに使った文句が『改革じゃあああああ!』(写真)の怒鳴り声をイメージしたもの。そしてラジオCMもこの勢いを売りにしている。今回MCを担当していただいたのが元毎日放送のアナウンサーの青木和雄さん。
青木さんといえば、関西では"青ちゃん"という呼称で人気のあるアナウンサーである。ラジオでも『改革じゃああぁぁぁ~!』という文言で統一している。その録音を昨日とり終えた。
放送は3月31日からオープン前日までの約2週間、毎日放送「ありがとう浜村淳です」と「さてはトコトン菊水丸」などで流れる。ラジオを視聴している方にはまた聞いていただく機会があるかも知れない。聞いたよ、ってコメントいただけると嬉しい。
※2008年3月に掲載された記事である。