ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

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新嘗祭の終盤には天神の喜びが雷と雨に 【八坂神社新嘗祭Ⅳ】

2022-11-29 14:54:04 | 日本の美

 

(前回) 引き続き午後2時半より「祇園東歌舞会」、3時より「先斗町歌舞会」、そして最後に「宮川町歌舞会」と奉納舞が続いた。

祇園東歌舞会では芸妓さん、先斗町歌舞会は舞妓さんの奉納舞を楽しませていただいたあと、用事があり八坂神社をあとにした。最後の宮川町歌舞会は残念ながら観ることはできなかった。

 

祇園東歌舞会の芸妓さんの舞は、舞妓さんのような華やかさに比べれば控え目だが秀麗な艶やかさ感じさせる舞だった。演目は「姫三社」と「もみじの橋」。

先斗町は舞妓さんの舞で「春の夜」と「松の名所」、そして宮川町は「七福神」と「御所のお庭」。日本舞踊の見どころや楽しみ方はかいもく分からないが、演目を少しでも理解しておれば、より楽しめるのは事実だ。でも、観ているだけで美しい。

 

その年に収穫された新穀などを天神地祇(てんじんちぎ)に供えて感謝の奉告を行い、農作を含むすべての仕事に感謝を捧げる日である新嘗祭。終盤には、天神の喜びの叫びである雷と雨が京のまちを奉祝したかのようだった。

 

 

 

祇園東歌舞会の芸妓さんの奉納舞

 

 

 

先斗町歌舞会の舞妓さんの奉納舞

 

 

リポート&写真/  渡邉雄二

 

尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

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最初は、「祇園甲部歌舞会」の舞妓さんの華やかな舞姿 【八坂神社新嘗祭Ⅲ】

2022-11-28 11:44:07 | 日本の美

11月23日に執り行われた八坂神社新嘗祭は午前の儀式や井上八千代氏の倭人奉納のあと、午後からは、祇園花街の4歌舞会の奉納舞踊があった。

 

まず、午後2時より舞殿に上がったのは「祇園甲部歌舞会」の舞妓さん。東山名所と紅葉売を披ろう。裾引きの舞妓さんならではの艶やかなで華やかな舞姿に観る人たちを虜にしていた。

 

 

 

 

 

 

リポート&写真/  渡邉雄二

 

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いまに継承される祇園の「手打」の儀式 【八坂神社新嘗祭Ⅱ】

2022-11-26 14:38:53 | 伝統文化

 

「手打」と聞けば、誰しも「そば」を想像するが、今回は、そばの話ではない。

400年以上前の京都で行われていた歌舞伎役者と劇場との間の契約締結のための調印式のことが手打といわれていた。その手打が少し形を変え、いまも祇園のしきたりの一つとして脈々と継承されている。

いまに伝わる「手打」は、京都の限られた地域、つまり祇園という場所で慶事の伝統的儀式として長い間続けられている。江戸時代に入り、歌舞伎の顔見世の招き看板も上がり、歌舞伎役者などが芝居小屋入りするのを迎えて、馴染みの人々が盛大に「手打」を行っていた。
これが、いまの祇園の芸妓さんの「手打」の元になっている。芸妓さんの「手打」は舞ではなく儀式のひとつとして継承されている。 

その「手打式」は十数人の芸妓さんが黒紋付姿に、笹りんどうの紋の手ぬぐいを細長くたたんで頭にのせ、紫檀の拍子木を打ち鳴らしながら舞台上がっていく。その中に「木頭」とよばれる人が音頭をとり、それにあわせ芸妓さんたちが唄を歌いながら登場する華やかで雅やかな儀式である。

 

このたびの「八坂神社新嘗祭」の奉納では、井上八千代さんの倭人奉納の後に手打式が行われた。黒紋付姿の芸妓さんの一糸乱れない、舞殿までの歩く姿がひときわ目立った。そして柏子木の音が騒めく境内を一瞬に静寂の世界へいざなった。

 

 

 

 

 

 

 

リポート&写真/  渡邉雄二

 

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八坂神社の新嘗祭で舞う井上八千代氏の存在感 【八坂神社新嘗祭の奉納舞Ⅰ】

2022-11-25 09:17:22 | 伝統芸能

 

一昨日の23日は、八坂神社「新嘗祭(にいなめさい)」が八坂神社本殿で執り行われた。
新嘗祭は、神前に収穫された新穀を供え、その年の豊穣に感謝し、翌年の豊穣を祈願する儀式である。

今年は、令和2年12月、八坂神社本殿が国宝に、社殿・建築物26棟が重要文化財に指定され、その奉祝行事の締めくくりとしての新嘗祭だった。

 

儀式は、午前10時より本殿で執り行われ、11時より、人間国宝で京舞井上流の家元 井上八千代氏による「倭人」の奉納が舞殿で行われた。

京舞井上流は、「都をどり」の流儀として知られている流派で、現在の井上八千代氏が五世家元になる。200年以上続く日本の伝統芸能である日本舞踊の京舞井上流として現在に受け継がれている。

 

その井上八千代氏の舞を見るのは初めてだったが、まったくの門外漢の私にも伝わる風格たるや、京舞井上流のみならず、日本舞踊を伝承し、次の時代に継いでいく大きな存在感ある姿に見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

リポート&写真/  渡邉雄二

 

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京都で 洋画家 伊藤弘之先生の「ヴェネチア<仮面舞踏会>」開催中

2022-11-24 11:06:11 | 雑感

 

イタリアの北東部に位置する「ヴェネチア」といえば、仮面で顔を隠し、身分に関わらない装束を纏って狂乱の一夜を楽しむ舞踏会が行われるところ。ヨーロッパ各地で行われるカーニバルの中でも最高峰といわれ、世界中から人が集まるので有名である。

 

そのヴェネチアを2000年から数度にわたり訪れ、「仮面舞踏会」の取材を続けている洋画家の伊藤弘之先生。そのカーニバルの作品をその都度、発表している。

今回は、伊藤先生の幻想的な色彩で描いた仮面舞踏会を、「視点6展覧会」として京都の「Gallery 吉象堂」(中京区三条通柳馬場東入)で27日(日)まで開催している。

 

 

 

 

 

 

 

伊藤先生ご夫妻

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

 

尾道・文化紀行/  https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

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