ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

等伯の本物を観たく智積院へ

2019-12-31 15:12:41 | 文化想造塾「道釈画」
全国的に穏やかな大晦日の朝。朝陽が心地よい。だが、関西では昼から気温がグングン下がるらしい。元旦の朝には0℃くらいになる予報だ。寒暖差に体がついていくかどうか心配であるが、いいお正月を迎えたい。

先日、葉室麟氏の絵師 海北友松を題材にした「墨龍賦」を読み、そこに登場する同じ時代に生きた狩野永徳や長谷川等伯らの小説を連読した。最後に読んだのが安倍龍太郎氏の「等伯」。小説家は異なるが戦国時代に生きた絵師の生き様が三者三様に描かれていた。
その等伯を読みながら、長谷川信春(後の等伯)が当時描いた本物をみたく智積院を訪ねた。智積院の宝物館には、信春の「楓図」、信春の子である久蔵の「桜図」(共に国宝)をはじめ「松に秋草図」や「松に立葵図」など、長谷川派の障壁画が展示さている。

安倍龍太郎氏の「等伯」を通してではあるが、これらの絵を描いたときの心情や状況を絵から少しでも感じられればと思った次第である。しかしながら、美術の専門家ではないので細かいことはわからないが、本物を観ながらその時空を楽しませてもらった。

よい年をお迎えください。





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聞こえてくるのは水音と鳥の鳴き声

2019-12-28 17:09:24 | 文化想造塾「道釈画」
おはようございます。
 先日訪ねた智積院の庭は美しい。見事に整っている。
この時期は参拝者がほとんどいないので、方丈書院から眺める庭園を独り占めできる。
 聞こえてくるのは流れ落ちる水音と野鳥の鳴き声のみ。
書院の縁側に座り、時の流れに身を寄せるとこの佇まいの一部になったかのような錯覚を覚える。
 令和元年は残すところあと4日。やることは年賀状の宛名書きに大掃除。しかしながらお尻が重い。
 よい一日でありますように。




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全人類が笑顔に、と

2019-12-27 14:29:48 | 文化想造塾「道釈画」
おはようございます。
 早朝に雨は上がったものの曇天。冷えびえとした空気に包まれている。
 この布袋唐子嬉戯の図は、真言宗智山派 智積院の正面玄関に掲げてある。
布袋さんも子どももみんな微笑んでいる。
この世の全ての人類が笑顔で暮らせますように、と。


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小説と図鑑で臨場感が増幅される

2019-12-24 15:43:40 | 文化想造塾「道釈画」
11月に発刊さればかりの葉室麟氏の「墨龍賦(ぼくりゅうふ)」を読んだ。桃山時代に活躍した絵師「海北友松」を題材にした小説である。それに連鎖され、友松の師匠である狩野派を率いた"狩野永徳物語"である「花鳥の夢」(山本兼一氏著書)を読破。絵師として同じ時代を生き闘った人生が克明に描かれている。異なる小説家が、それぞれの力強い個性と絵師技倆を見事に表現されていた。
 そして狩野永徳が、絵の大胆さや技倆に嫉妬した長谷川等伯を題材にした、安倍龍太郎氏の「等伯」を引き続き読んでいる。

同じ時代に腕を振るった著名な絵師がそれぞれと深く関わり、その時の葛藤と嫉妬と強烈な個性を前面に押し出すその様相を、現代の作家が三者三様に巧みに表現されている。
 当時のその絵を図鑑を通してであるが、観ながら小説を読んでいくとその時の臨場感が増幅され絵の奥行きが見えてくるようである。

戦国時代の戦火の中、残され継がれた絵が国宝として、重要文化財としていまの世で見ることができるのは無上の喜びである。
 今回、歴史上の人物を絵と文字で数倍楽しませてもらった気がする。




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小説に美術図鑑を照らし合わせと

2019-12-21 15:57:54 | 文化想造塾「道釈画」
冬本番といわれる時期になると、毎年恒例の"風邪ひき合戦"を展開。今年こそは風邪ひかずに過ごしたかった年末だが、先週から崩し病院通いが続いた。昨日あたりから通常の生活に戻ってきた。

 先日から借りていた海北友松を読み、いまは狩野永徳を題材にした「花鳥の夢」を再読。延長に延長を重ね読破にチャレンジしている。
 おもしろいことにこれらの本を読みながら、「永徳・等伯・友松」の美術図鑑を参照すると想像力がさらに湧き上がってくる。安土桃山時代の戦国の世の文化世俗がより強く感じられのがなんとも妙である。


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