ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

真冬の陽射しに輝くススキ

2018-01-29 15:57:23 | 雑感
ススキ畑、というのだろうか。
広大な空き地にススキが群生している、と言ったほうが適しているような気もする。

真冬の陽射しに、枯れた穂が輝いて見える。地上の穂や茎は枯れいても、土の中の茎や根はしっかりと養分を蓄え春に芽を出す支度をしている。



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視覚的イメージが強い蘇軾の詩。

2018-01-28 11:05:30 | 一茶庵「易社」
煎茶の稽古で蘇軾の詩はよく登場する。前回の稽古は参加できなかったが、蘇軾の詩を紐解いていく内容だったよいだ。

その詩は、蘇軾の詩の中でも最も有名なもののひとつ。視覚的なイメージで色気をかもしだし、花に声をかけるかのような風流さがユーモアを感じさせるものである。
そんな解説が記述されていた。

東風渺渺泛崇光
香霧空濛月転廓 
只恐夜深花睡去
故焼高燭照紅粧

東風がはるか彼方から吹いてきて星影がゆらぎ、花の香りが立ち込めて月が庇に傾く、夜が更けて海棠(かいどう 写真)の花が眠ってしまうのが心配だ、だから蝋燭の火を明るくともして花を照らしてやることにしよう

という意味になる。
蘇軾は、自分の身の挫折をきっかけに仏教的な内省に親しむようになっていった。そんな蘇軾の周りに多くの人が集まってきた。
その当時に書いた詩がこれである。海棠の花への優しさを、つまり官人としての人民への思いを花に例え記した。





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チャップスイ、ってご存知?

2018-01-21 10:50:30 | 雑感
チャップスイ。
写真にあるように中華(広東)料理の名前である。
あまり日本では馴染みがない料理。
上野に行った折は、ぜひ食べてみたいと思っていた。

数年前に煎茶の稽古で先生から教えていただいた料理である。広東料理がアメリカに渡った際に、現地風にアレンジされ定着したものだそうである。いわゆるアメリカ式中華料理ということになる。
だから日本ではほぼ知られていない。日本でいうなら中華丼のようなもの。

日本にはないのかといろいろ尋ねていた。すると東京の友人から嬉しい情報をもらっていた。東京文化会館のレストラン「上野 精養軒」にあるよ、ということだった。

それが本日実現した。精養軒のメニューには、昭和36年の東京文化会館開館時からチャップスイは提供している、と付記されていた。

聞いていたのは、料理人のまかない料理のようなもの、と。しかし、見てのとおり上品な見栄え。味も見栄え以上にお上品だった。
とくに、添え物のしばわかめが料理の引き立ていた。





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宜男花、って⁉︎

2018-01-20 10:12:33 | 一茶庵「易社」
初稽古に掛けられていたお軸の漢詩に「宜男花」という言葉があった。
花の名前だろうと想像はつくが、聞いたことのない名前。中国 元の時代の詩に登場するくらいだから昔から存在する花のようだ。

聞くと、「宜男花」は中国原産のユリ科の多年草で、夏、オレンジ色か赤黄色の花を咲かせる、ということらしい。

煎茶にはたまに登場する花のようだ。それは、素敵な男性を意味する。詩によく使われ、良き男性に巡り逢いたい気持ちを、この「宜男花」で表すことがある。

また、薬効として食べると憂いを忘れるといわれ、「忘憂草」という別名もあるよいだ。

写真にある茶托に描かれているのも「宜男花」である。







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文人趣味の粋

2018-01-19 10:24:41 | 一茶庵「易社」
深宮飽食恣猙獰,臥毯眠氈慣不驚。
卻被卷簾人放出,宜男花下吠新晴。

宮殿の奥深い一室にどう猛そうな大きな犬が絨毯の上に寝そべっている。
簾を跳ね除け、宜男花の咲く青空に向かい吠える。

という訳になろうか。
この詩は、宮殿の一室で犬と暮らす皇女(側室)が皇王を待つ侘しさ寂しさを犬の遠吠えで表したいものとなる。

初稽古の席に、戌年に因んでこのお軸が掛けられていた。昭和九年に一茶庵である方が描いたものである。

お正月にしては少し違和感のあるお軸と思いながらも、宗匠の意図を読み取るまでには至らない。
が、これもお遊びと解けば文人趣味の粋な計らいなのだろう。










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