ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

「砂絵マンダラ」、仏神と直接融合する場 【曼陀羅シリーズ-砂絵マンダラ-】

2023-05-26 14:59:17 | 文化想造塾「曼荼羅」

半世紀近く前にインドを訪れたときに「砂絵マンダラ」の作成現場を見た記憶がある。その記憶がいまだに頭の片隅に残っている。それ以来、興味をもちいまだに関心を寄せ仏画曼荼羅アートとして楽しんでいる。

その砂絵マンダラは、数々の色の砂を細い筒状の道具のなかに入れ、その筒を揺らしながら事前に描かれたマンダラ形状の線画上に落とし絵のように描いていくものである。

 

 

マンダラ形状の線画上に落とし絵のように描いていく

 

私の浅識では十分な解説ができないので、分かりやすい解説されている書籍の力を借りた。

(株)イエロー ツー カンパニー発行の「MANDARA」の “チベット仏教におけるマンダラ世界” の項目(図録解説 北村大道氏)を一部引用させていただいた。分かりやすく解説されていたので、ご興味があればご一読ください。

曼陀羅の世界は、祈願のために神を地上に降臨させる古代インドの儀式に端を発している。曼陀羅の発祥地インドでは、地面の四隅に立てた棒にひもを回して結界することで聖なる空間をつくりだし、そのなかに築かれた土壇(どだん)に、砂や米粉などで仏や神を描いた。この聖域のなかで、密教の秘儀を授ける灌頂(かんじょう/頭頂部に水を注ぎ、悟りの境地に進んだことを証明する儀式)の儀式を行ったり、祈願の護摩を焚いたといわれている。

この原始的な形態を継承するチベットの砂絵マンダラは、「地儀軌(ちぎき)」という作法の書に則った作壇法で、描かれるマンダラに諸尊が “善く降りる” よう行われる儀式をはじめ、マンダラが無事完成するように祈願する護摩の儀式、完成したマンダラを壊し、水に投じて龍神に委ねる儀式などによって成り立っている。これらの儀式ひとつひとつが、仏神と直接融合するための手段になり、三昧耶形(さんまやぎょう/仏の持物がそのままその仏を象徴)の抽象世界を砂一粒一粒おとしながらつくりだし、壊し、自然に返す過程は、果てしない宇宙の営みを、身をもって感受するプロセスなのである。

 

砂絵マンダラはチベット密教の儀式であるが、それを仏教美術としてみる向きももちろんある。いろんな角度から仏教の歴史をひも解いていく大きな遺産であるのはまちがいない。

 

 

  写真は、チベット仏教僧が数日間かけ砂絵マンダラをつくっている姿である。(写真は、FB友の楊振惠氏より提供)

 

 

リポート/ 渡邉雄二 

写真/ 「MANDARA」((株) イエロー ツー カンパニー発行)・楊振惠氏

 

#曼陀羅シリーズ #砂絵マンダラ #砂マンダラ #チベット密教 #密教僧による砂絵マンダラ製作 #仏神の降臨の場所 #儀式 #祈願

 

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5体組み合わせ曼陀羅への一歩

2022-05-20 11:00:55 | 文化想造塾「曼荼羅」

仏画曼陀羅アートでは、各教室とも曼陀羅にチャレンジしている。

モチーフは胎蔵曼陀羅で、大日如来を中心に、その周りに菩薩4体をそれぞれ一枚一枚単一で描いている。5体組み合わせ曼荼羅への第一歩になる。

現在は、中央に「大日如来立像」、まわりに「観世音菩薩立像」、「弥勒菩薩立像」、「普賢菩薩立像」そして「文殊菩薩立像」の4体で構成される。他の如来像4体はこれからである。

 

今回の「紙上曼陀羅」には、ご覧のとおりそれぞれの仏画に般若心経を添え構成している。中心になる大日如来立像は仏画の上から般若心経を書いている。般若心経がトビラで大日如来が、その奥に安置されている、というイメージである。

 

4教室の皆さんの中から、制作終了した方のものを掲載している。想像力を発揮され、見事な作品に仕上がった。披ろうさせていただく。

 

             泉佐野教室

            池田教室

               神戸教室

      箕面教室

         池田教室

         神戸教室

 

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比類なき仏画曼陀羅、底知れぬエネルギーに感動!

2022-03-29 11:42:59 | 文化想造塾「曼荼羅」

前々回の制作課題が胎蔵曼陀羅の中心部になる「中台八葉院」を描くことだった。提示したものの生徒さんには不評だった。60㎝正方の中に9体の仏画を描く。通常よりは大きいが細かすぎるという。やる気を削いでしまった。この課題でどんな工夫や想像力が発揮されているのかを楽しみにしていたが、思うようにはできてないようだ。

 

そんな中で、先日の神戸教室の生徒さんの二人が途中経過を披ろうしてくれた。大変な作業を理解する仲間の方たちは絶賛。中央の絵(仏画)の周りの8体がシルバーのボールペンで描かれていた。そして、中央の絵のお腹周りの中に(円形)にゴールドで大日如来が描かれてあった。

 

 

もう一方は、大日如来を中心に8体を描き、空間に般若心経をゴールド(顔彩)で書いている。眺めていて楽しくなるような胎蔵曼陀羅である。

 

 

感動を与えてくれる作品に仕上がっている。本人はもとより周りの方たちへの励みにもなる。仏画曼陀羅の世界の、どこにも存在しない作品になっている。

ちなみに、曼陀羅の中に般若心経を書きこんでいる方は、85歳。人の生み出せるエネルギーの底知れぬ力を感じさせてくれる。

 

胎蔵曼陀羅の中台八葉院に描かれている仏画は、中心に大日如来、その周りの8体は如来4体と菩薩4体である。

如来は、宝幢如来 (ほうとうにょらい)・開敷華王如来 (かいふけおうにょらい)・無量寿如来 (むりょうじゅにょらい)・天鼓雷音如来 (てんくらいおんにょらい)

菩薩は、普賢菩薩 (ふげんぼさつ)・文殊師利菩薩 (もんじゅしりぼさつ)・観自在菩薩 (かんじざいぼさつ)・弥勒菩薩 (みろくぼさつ)

 

リポート&写真/ 渡邉雄二 作品/ 仏画曼陀羅アート神戸教室

 

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くじ運の良さにやる気も向上 【仏画曼陀羅アート 泉佐野教室クラブ発表会】

2022-03-20 13:27:23 | 文化想造塾「曼荼羅」

いつもくじ運の良さに驚かされる。クラブに昇格してすぐ、作品を飾っていただける展示ケースの場所決めで最高の所をゲット。また、今回初参加のクラブ発表会の展示では5列ほどボードが並ぶ中のド真ん中。さらに、次年度の展示ケース場所も昨年度の隣り、という3連続の最高位置を引き当てた。            

こんなくじ運の良いクラブもないですよ、と事務局の方の弁。クラブ登録されてまだ2年目というのに、嬉しいことである。

 

お世話していただいている方は、 “とにかく私はくじ運が悪いので” といずれの説明会前に“もし、いい場所がとれなくても許してね” と前置きされていた。しかし、説明会の当日、その方の都合でくじ引きに間に合わなく、代役として事務局の方や他のクラブの方が代役で引いていただいた。すると、3回とも最高の場所をいただいた。             

まさに他力本願であるが、皆さんのもつ運の総合力、すべての方々のお陰ということになる。

 

前置きが長くなったが、これは仏画曼陀羅アートの泉佐野教室の話である。                   

19日、20日の両日に行われている、泉佐野市生涯学習センターで活動しているクラブの年一度の発表会。皆さんの力作を見ていただいている。ちょっと変わった作品群に来場者も立ち止まる時間が長くなっているように思います、とメンバーの声が届いた。

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二・クラスメンバー 

 

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作品づくりに意欲的にチャレンジ 【仏画曼陀羅アート】

2022-03-06 19:40:49 | 文化想造塾「曼荼羅」

昨日は泉佐野教室。胎蔵曼陀羅の中心部「中台八葉院」の課題は各教室ともなかなか思うように進まないが、そんな中でも “腕がパンパン” “目がショボショボ” といいながらも途中経過を披ろう。課題の進行状況はさまざまであるが楽しんでチャレンジしている様子が作品からうかがえる。

泉佐野教室は、生涯学習センターの管轄で開講しているので、今月の19、20日は30近いクラブの合同発表会、また新年度からは展示ケース(半年間)での展覧などに向け、新しい作品づくりに意欲的にチャレンジしている。

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二 作品/ 仏画曼陀羅アート泉佐野教室

 

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