ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

法隆寺「五重塔」の初層に涅槃の姿 【奈良の古刹をめぐる-法隆寺Ⅷ「五重塔」-】

2023-09-14 14:05:39 | 奈良の古刹めぐり

 

 

図鑑の写真をみて、そして実物をみる。さらにまた図鑑をながめる。

残念ながら実物は思うようにみることはできない。国宝クラスの文化財は一般公開しているとしても厳重な対策が講じられている。実物をじっくりみるなら国立博物館等で行われている寺院の冠展か国宝展で、ということなろう。

 

法隆寺の金堂内陣もそうであるが、五重塔も四方向から初層をのぞき込むことはできるが、目の前が金網で覆われ内陣がはっきりみえない。詳細は図鑑に頼るしかない。

 

五重塔は600年代の飛鳥時代に創建され、総高が34m弱で西院伽藍の金堂に並び法隆寺のシンボルである。初層の四面には塑土で須弥山や須弥壇を造り、塑土で造られた仏像を配している。いわゆる仏浄土や仏伝の一場面をあらわす塑壁(土で造られている空間)である。中国の六朝時代の名残なのであろう。

 

五重塔の四方のなかで、我々でもわかる場面としては北面の塑壁である。釈迦の死にのぞんで弟子たちが嘆き悲しむ涅槃像土(写真)が多数並んでいる。四つの場面は釈迦が説く大乗仏教を具体的に表した代表的な四場面といわれている。

五重塔の完成を機に、法隆寺ゆかりの聖徳太子を日本の釈迦として崇める太子信仰の具現化の前兆だった。

 

実際に観て理解するのは容易ではないが、図鑑による写真や解説でほんの少し仏教への興味が膨らむ。仏教を通し日本の歴史を学んでいるようだ。

 

 

北面の塑壁 (涅槃塑像)

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

写真(北面)/ 名宝日本の美術「法隆寺」(小学館)より

参考書籍/ 名宝日本の美術「法隆寺」(小学館)

 

#法隆寺 #五重塔 #飛鳥時代 #四方入口 #北面は涅槃塑像 #仏教を通し日本の歴史を学ぶ #聖徳太子 #奈良の古刹をめぐる

 

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法隆寺はモノトーンが似合う

2023-09-02 20:06:13 | 奈良の古刹めぐり

法隆寺はモノトーンが似合う。

色を省けば時代や時も音も薄らぐ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#法隆寺

#モノトーンの法隆寺

#白と黒

#時も音も薄らぐ

#古都の風景

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まだ見ぬ「金堂内陣」を図鑑で愉しむ 【奈良の古刹めぐり―法隆寺1】

2023-08-07 14:26:42 | 奈良の古刹めぐり

図書館で名宝日本の美術 第1巻「法隆寺」を開き、目を通していると五重塔と金堂がある「西院伽藍」の巻三つ折頁の写真が目に入った。写真見ながらこの光景をみた記憶はある。しかしながらいつだったかは全く記憶がない。

 

五重塔と並ぶ金堂の写真は圧巻。金堂内陣の壁画や本尊の釈迦三尊像、薬師如来、阿弥陀如来、そして四方を囲むように四天王像などの写真が、巻三つ折の西院伽藍の裏頁に載せられてあった。

これらの写真から京都の寺院などとは少々異なる仏像のように見える。如来像がすべて銅製のものなのでそう見えるのかもしれないが、飛鳥時代、奈良時代を彷彿させる仏像や壁画のようである。

 

この名宝図鑑に刺激され、奈良の古刹を巡って見たくなった。

「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」。子規が巡った古都もこれからの季節にぴったりかも。

 

 

 

 

リポート/ 渡邉雄二

写真素材/ 名宝日本の美術 第1巻「法隆寺」(発行:小学館 著者:大西修也)より

     ※著作権制限期間が過ぎた書籍なので写真をコピー

 

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尾道・文化紀行  https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

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