ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

葦の風景。

2017-03-31 11:44:18 | 自然の美しさ
「葺辺(あしべ)には 鶴(たづ)がね鳴きて 湖風(みなとかぜ)寒く吹くらむ 津乎の崎はも」
淡海(琵琶湖)のヨシは、万葉集に詠まれ、イネ同様に古い時代から日本を代表する植物と言われている。琵琶湖でも西の湖、近江八幡市あたり湖岸に多く生息している。

調べてみると、平安時代までは「葦(アシ)」と呼ばれ、その後、アシが「悪し」を連想させ縁起が悪いとして「葦(ヨシ)」となったようである。
ヨシが使われてモノとして真っ先に思いつくのが「すだれ」である。ヨシの茎で作ったものは「よしず」と呼ばれている。そして古民家の茅葺屋根にもヨシが使われいる。さらに、神社などの儀式に用いるたいまつにも松の木の芯とヨシが一緒に束ねてある。
また、ヨシの茎は中が空洞になっているため笛などに利用されたという。古代中国では、楽器である篳篥(ひちりき)の口に当てる部分「舌」にも、また西洋楽器では「リード」部分にもヨシが使われているようである。

なによりもヨシが知られていることで有名なのが、フランスの哲学者 ブレーズ・パスカルが記した「人間は考える葦である」という言葉。これなら聞いたことがあるという人も多いのではないだろうか。
しかし、何で人間が "葦" なんだろうと疑問がわいてくる。強風が吹くと茎が折れて倒れやすい弱い植物であるのは間違いない。それが、何で?と。
調べてみると、こんな答えだった。
「人間は自然の中でもっとも弱い一本の葦みたいなものだが、考えるという能力をもった存在だ」と記されていた。実にわかりやすい答えであった。










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2年前、50年ぶりに京都島原に「太夫」が誕生。

2017-03-29 13:49:30 | 伝統芸能
50年ぶりに京都の花街復活をめざす島原に新しい「太夫」が誕生した。その名は「葵太夫」。
2014年11月26日、禿(かむろ・太夫の身の回りを世話する おつきの童女)、振袖太夫(ふりそでたゆう・太夫の見習い、芸妓に対する舞妓のようなもの)の修行を経て誕生、現在、島原で活動する太夫としては6人目である。

そもそも太夫というのは、豊臣秀吉が、都を活性化するためにつくったのが始まりとされている。とくに島原は江戸時代に栄えた花街で、いまでいうテーマパークのような存在だったようだ。町人商人はもちろんだが、武家や公家さんたちも散在していたようだ。

そこの最大の人気キャラクターで高見の華的存在が太夫である。歌舞、茶道、華道、俳諧などの多彩な芸と豊かな教養を持つ芸妓の最高位である。
短い袖の豪華な打ち掛けに島原結びの帯といういでたちで、内八文字と呼ばれる独特の歩き方もさることながら、若々しい妖艶あふれる葵太夫独特の艶深さに惹かれる老若男女は多いようである。


写真は、小財郁男氏












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桜一輪の色気。

2017-03-26 21:44:37 | 一茶庵「易社」
今日の茶会では、水屋で茶を淹れる作業に追われた。
お客様をお迎えする亭主の趣旨を理解しているのと、してないのとでは淹れる想いが違うはず。残念ながら筋道をわかってなかったのが悔やまれる。

寄付きのお軸の「桜一輪」の画に魅せられた。幽かな春の色気をこの一輪から感じた。











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家紋は、日本の文化。

2017-03-24 14:23:54 | 伝統文化
「今日は、徳川家康が征夷大将軍になって、江戸幕府がが成立した日」とヤフーのトップページに出ていた。その一分のあとに、徳川家の家紋のモチーフになった植物は?という追文があった。

この一文にひっかかり、家紋に少々興味をもつ人間としてはちょっと調べてみたくなった。時代を遡っていくと、当然ながら織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった天下を統一した武将が登場する。その武将が用いていた「家紋」というものにも興味がそそられる。

それぞれの武将のドラマをよく観てきた。その度に「家紋」が映像に流れ何気なく頭に残っている。とくに長い時代、日本を統治した徳川家の家紋が印象深い。ご存知「葵紋」である。
馴染みがあるのが "この紋どころが目に入らぬか" という台詞で有名な水戸光圀公の"黄門さん"。黄門さんが印籠を前に突きつけ悪者を退治する。その印籠に葵紋が描かれている。
そんな光景をよく観てきた者には「家紋」の意味がなんとなくわかっている。

徳川家の前は、豊臣、そしてその前が織田。この御三家が使った紋が写真の通りである。信長はいくつかの紋章を使っていたといわれているが、織田家としては、やはり「木瓜紋(もっこうもん)」。そして「桐紋」。その中でも「五三桐紋」は信長と所縁が深い。その家臣であった秀吉も「桐紋」を継承。しかし、豊臣という名を名乗ったときから、信長の桐の葉の枚数を変え「五七桐紋」を使ったといわれている。

そのあとに登場する家康が、三つ葉葵の葉をモチーフにした「葵紋」。いずれにしても家紋には植物の葉や花がモチーフになることが多い。自然が織りなす色や形などを観ると新しい何かが生まれてくるような気がする。
日本の伝統文化は、自然の中から生まれ育まれた宝物である。

"Today, Tokugawa Ieyasu turned into the Shogun Shogunate, the day when the Edo shogunate was established" and was on the top page of Yahoo. After that one, there was a supplementary text saying "What is the plant that became the motif of the crest of the Tokugawa family?"

I caught on this sentence and wanted to investigate a bit as a person who is a little interested in family crests. When going back to the era, naturally warlords unified with the universe such as Oda Nobunaga, Toyotomi Hideyoshi, Tokugawa Ieyasu appear. Interest is also intrigued by what the warrior used was "family crest".

I often watched the drama of each warlord. Every time "family crest" flows in the picture, casually remaining in my head. Especially in the long age, the crest of the Tokugawa family who ruled Japan is impressive. You know "Aoi Crest".
In those days who have often seen the sight, the meaning of 'family crest' is somehow understood.

In front of the Tokugawa family, Toyotomi Hideyoshi, and before that Oda Nobunaga. The crests used by these three families are as shown in the photograph. Nobunaga is said to have used several emblems, but as Oda family, "Crumple Crest" is still. And "Tung Crest".

Ieyasu appearing after that, "Aoi Crest" motif of Aoi leaves motif. In any case, the family crest often has leaves and flowers of the plant as a motif.
When I see the colors and shapes that nature weaves, I feel that something new will come up. Japanese traditional culture is a valuable treasure that was born and raised in blessed nature.







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努力あって、春爛漫。

2017-03-19 17:46:02 | 自然の美しさ
夙川沿いを走っていると「夙川のサクラが元気で育っていくために土壌改良等の試験植栽をしています」という看板があり、その周りに「西宮権現平桜」の苗木が数本植えられてた。
サクラの名所ならではの試験植栽。こんな努力があって現在があり、未来があるのだろう。
もうすぐ春満開、楽しみである。
















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