ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

エネルギーがあふれる作品

2019-10-30 21:49:00 | 文化想造塾「道釈画」
教室ごとで新しい感動をもらう。
昨日は泉佐野、エネルギーに満ち溢れる作品に出会う。
 心経の中で菩薩や不動明王が輝きを放っている。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生徒さんの着眼力に驚く。文盲の方にとって「絵心経」は御仏との慈悲の糸

2019-10-28 16:16:45 | 文化想造塾「道釈画」
縦横の和紙にそれぞれ13仏に鳳凰、般若心経を添えて13仏曼荼羅を描かれた方の創造力とチャレンジ性には驚かされる。その方の他の作品がまた驚く。ご覧の通り大日如来像を中心に、その下に絵文字のようなものを描かれている。

これが「絵心経」である。江戸時代に字が読めなかった人たちのために般若心経の文言を絵で表現したものである。般若心経を絵で表現されているのを見ると、当時の庶民が使う日常のモノを絵にしている。それが実にユーモラスに表現されているのには驚かされる。
例えば、摩訶般若波羅蜜多心経の出だしの「摩訶」は釜を逆さに描いて"まか"と読ませている。「般若」は"般若の面"、「波羅」は"腹"、「蜜」は"箕(農具)"、「多」は"田んぼ"、「心経」は"神鏡"などお絵描きあそび、言葉あそびのように様々な楽しさをもたせている。文盲の方たちがみ仏の慈悲にすがるためにこの「絵心経」が広まり親しまれたようである。

一連の作品を描かれている方は、教室ではあまり作業をされない。何を描いていいかわからないから、と。和紙と題材を提供し自主奔放に任せている。実に見事なものを描いて持参される。因みに70代の半ばの女性である。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

個性あふれる作品に仰天

2019-10-27 09:47:30 | 文化想造塾「道釈画」
神戸教室の皆さんの大作にびっくり仰天。その一つ一つを紹介させていただく。
まずこの方の作品は、30㎝×1800㎝の和紙に仏画13体と鳳凰を描き、下層には般若心経を書き揃えている。そしてもう一枚は同じ題材で横扱いの作品。13体を横に配し、般若心経を両サイドに。右側が原文で左側が現代和訳で書き添えられている。両端に般若心経をあしらいバランスをとった作品。それに加え、空白に十二支の彩色梵字を添えて目を惹かせている。
それぞれの作品は発想が素晴らしい。そしてユニークさが見る人を驚かせてくれる。個性あふれるセンスが生かされているものばかりである。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

王陽明の泛海を、安岡正篤氏が書き記す

2019-10-25 13:32:40 | 文化想造塾「道釈画」
数年前の煎茶稽古の際に掛けられていたお軸である。懐かしの写真の一枚として目に留まった。
雄大さの中に男の激しい生きざまを文字に表現しているように見えたので印象に残っている。

稽古ではいつもの通り、この詩の文字数は、というところから始まった。そしてこの中で読める字があるか?という問いになかなか明確に答えられない。わかった文字から想像し、何を意図した詩なのかを連想し進んでゆく。
ひと通り読み終わ宗匠からの解説によると、中国の明大の時代に生きた王陽明の「泛海(ぼうかい/海に泛(う)かぶ)」という詩であることわかった。王陽明が、書いた当時の自身の心情を表現した詩である。想像の世界と現実の状況を混在した不思議な詩だと宗匠はいう。
その内容は以下のとおり。

「泛海」
險夷原不滞胸中
何異浮雲過太空
夜静海濤三萬里
月明飛錫下天風

「海に泛(うか)ぶ」
險夷(けんい) 原(もと) 胸中に滞(とどま)らず
何ぞ異ならん 浮雲の太空(たいくう)を過(す)ぐるに
夜は静かなり 海濤(かいとう)三万里
月明(げつめい)に錫(しゃく)を飛ばして天風を下る

逆境であれ順境であれ、それらに心を煩わせることなどない。
それらは、あたかも浮雲が空を通り過ぎるようなものなのだから。
静かな夜の大海原を、月明かりに乗じて錫杖を手にした道士が天風を御しながら飛来する、まるでそんな広大無碍な心境である。
目的地に飛んでいった僧侶のように、わたしも目的地を目指したい。
といった内容である。

王陽明は官僚であり、そして陸軍大将として戦いを指揮してきた。その道中、苦難も経験し、後に「陽明学」という思想を生んだ人物である。その王陽明はこよなく茶に傾倒したと言われている。
宗匠曰く、煎茶は隠棲した文人の趣向にあるが、激動騒乱の中で心の平穏を保つ欠かせないものだったようである。
この書は、陽明学者で思想家の「安岡正篤」氏が、一茶庵でしたためた直筆書。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

落款印、予想以上の出来映え

2019-10-23 21:07:49 | 文化想造塾「道釈画」
昨日は仏画曼荼羅アートチームの方々のための「篆刻体験会」を行った。
午前、午後に分け20名が参加。約2時間の中で自ら彫り持ち帰るというワークショップだった。
出来上がりは予想を超えた落款印になった。12ミリ正方で一文字を彫り、仕上げは先生方にしていただいたお陰で満足いくモノができたようである。

 私も実際に体験し楽しませてもらった。
ちょっと誇らしげに写真を撮ってみた。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする