先日、お茶と羊羹をいただく機会があった。人前ではなく自分が愉しむお茶タイム。茶室の待合席の縁側に座り、新緑を眺めながらだからまさに自娯の時間だった。
むかし教わった、中国の茶の歴史の中でもっとも偉大な茶詩のことが思い浮かんだ。唐の時代の「盧同(ろどう)」という人物が書いたお茶の効能である。
そのごく一部をであるが、
一煎飲めば、喉を潤し
二煎飲めば、孤独を忘れ
三煎飲めば、感動の言葉がはらわたまで沁み
四煎飲めば、軽く汗ばみ 日頃の鬱憤が体から発散し
五煎飲めば、肌も骨も清らかに
六煎飲めば、仙人にもなった気分になり
七煎で、もうこれ以上飲めなくなり、無我の境地に達し、仙人が住むという蓬莱山まで風に運ばれていきそうな気持ちになる
という詩である。
日本でもこの茶詩に従ったのか、仙人にもなった気分を楽しむために六煎まで淹れることも稀にある。
日常の中で、心も体も休めたときの一杯の茶と羊羹は至福のひとときを演出してくれる。
リポート/ 渡邉雄二
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