ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

一杯の茶と羊羹は至福のひとときを演出

2024-05-15 12:30:21 | 煎茶

先日、お茶と羊羹をいただく機会があった。人前ではなく自分が愉しむお茶タイム。茶室の待合席の縁側に座り、新緑を眺めながらだからまさに自娯の時間だった。

むかし教わった、中国の茶の歴史の中でもっとも偉大な茶詩のことが思い浮かんだ。唐の時代の「盧同(ろどう)」という人物が書いたお茶の効能である。

 

そのごく一部をであるが、

 

一煎飲めば、喉を潤し
二煎飲めば、孤独を忘れ
三煎飲めば、感動の言葉がはらわたまで沁み
四煎飲めば、軽く汗ばみ 日頃の鬱憤が体から発散し
五煎飲めば、肌も骨も清らかに
六煎飲めば、仙人にもなった気分になり
七煎で、もうこれ以上飲めなくなり、無我の境地に達し、仙人が住むという蓬莱山まで風に運ばれていきそうな気持ちになる

という詩である。

日本でもこの茶詩に従ったのか、仙人にもなった気分を楽しむために六煎まで淹れることも稀にある。

 

日常の中で、心も体も休めたときの一杯の茶と羊羹は至福のひとときを演出してくれる。

 

 

 

 

 

リポート/ 渡邉雄二

 

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冷水で淹れる、一煎の爽やかさ

2023-08-01 11:22:53 | 煎茶

今日から8月。毎日が猛暑、適度な雨を期待しても熱帯高気圧が日本全土を覆っている。関西では毎日、最高気温が35度を下がることはない。京都では38度を超えることもしばしば。毎日、クーラーと扇風機にお世話になっている。

お変わりございませんか。

 

こんなときに冷水で淹れた煎茶を愉しむのもいいかもしれない。ポットに氷の塊を一つ。急須に冷水を適度に注ぐ。注いだ冷水を湯(水)冷ましに一旦移しかえる。そして茶葉をはかり湯呑をふく。茶葉を空になった急須に入れ、移しかえた湯冷ましの冷水をゆっくりと注ぎしばし時間をおく。茶葉が冷水を吸って葉が開く。飲み頃である。そして茶碗に半分ほど注ぐ。

 

薄グリーンのお茶が清涼感をかもし出す。喉に下るときの一瞬の涼ではあるが、その一瞬が頭に刻み込まれる。たかがお茶であるが、一煎の爽やかさが沁みる。

 

 

 

 

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尾道・文化紀行  https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

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