ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

空海展の図録の “ごあいさつ”の一行目に「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、わが願い尽きなん」と

2024-06-10 10:13:05 | 歴史文化

「空海 KUKAI―密教のルーツとマンダラ世界」展で大きな学びがあった。

仏画曼荼羅アート教室で描く仏画のなかで多いのが大日如来である。アート教室では様々な仏画を描き、般若心経を中心に経文を書くことが多いが、仏教宗派にこだわらず仏画アート活動を行っている。

 

先日、同展に行った折に図録を購入した。

その図録の冒頭に主催者の「ごあいさつ」があった。

その一行目に空海の『「性霊集(しょうりゅうしゅう)」巻第八』の

「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、わが願い尽きなん」が書かれている。

(この世のすべての物が消滅し、仏法の世界が尽きるまで、私は人々が救われることを願い続ける)

 

密教の奥義に到達するのは極めて難しいことであるが、さわりを知るためにはこの図録も参考書として大いに役立ちそうである。

ただ、日常では使わない専門用語がふんだんに出てくる。一つずつ言葉の意味を知ることで光明がさすが如く目の前が開け進むことができる。しかし、一歩進めば半歩、いや一歩下がることもある。それでも興味があればこそ足は動く。

 

 

 

空海自身が制作に関わったとされる国宝「紫綾金銀泥絵両界曼荼羅図」の金剛界曼陀羅の「大日如来」が図録の表紙になっている

 

 

 

トビラになっている「大日如来」の仏画

 

 

 

鑑賞後のロビーにはモニターでは「即日成仏」の解説がされていた

 

 

 

 

リポート/ 渡邉雄二

写真/ 同展の図録の表紙を転載

 

#空海 #空海 KUKAI―密教のルーツとマンダラ世界 #奈良国立博物館 #真言密教 #密教のルーツ #マンダラの世界

 

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京都の街中に、江戸時代の暮らしが見えてくるような町人長屋がある

2023-12-18 15:21:08 | 歴史文化

京都・東山五条にある「大谷本廟」へお参りするのに四条河原町から歩いた。距離としてはそんなに長くはないが、なにせ人が多いので長い距離を歩いた気分になる。四条通から花見小路、そして建仁寺界隈は祇園の中心地、さらに東山通から清水寺へ行く人が多いのはご承知のとおりである。

 

この喧騒を避けるために花見小路の一本西側の大和大路通りを南へ。和菓子のとらやさんの前を通り八坂通を東に、花見小路に出る手前を右に曲がり再び南下した。

通り名があるとは思えないような小路に入ると人っ子ひとりいない。江戸時代にタイムスリップしたような長屋のたたずまいを感じさせるところ。長屋の前の小路が少々膨らんでいる。小路の中央に井戸があった。この名残は、まさに江戸時代の町人長屋である。京都の路地裏にはいまもその時代の暮らしの営みが見えてくるような雰囲気がある。

 

そのまま進むと、正伝永源院の土壁沿いに建仁寺参道があり、少し歩くと建仁寺の西門の前に。法堂を過ぎると小さな蓮池がある。 建仁寺を訪れれば必ず立ち寄る池であり、私のなかでは仏様に匹敵する生き物が住処にしている。“今日もいるだろうか?”

 

 

 

右に南座、左に北座

 

 

 

 

 

 

江戸時代の暮らしが見えてくる雰囲気の感じさせる

 

 

正伝永源院の土壁沿いの建仁寺参道

 

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

 

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来年の干支「辰」 伝説を創る明確なストーリーをもつ「龍」に挑む

2023-12-01 16:24:00 | 歴史文化

本日は12月1日。令和5年も残すところあと一ヵ月となった。SNSで日頃の出来事等を発信していると、一年前、三年前、五年前、さらには十年前の今日の日付の記事が表示される。

それらはつい先日書いたような記憶であるが、え、それってもう一年前、三年前なの、と自問自答することがある。たまに十年前ほどのものが表示されと目を疑う。過ぎ去ってみれば “光陰矢の如し” である。

 

 

建仁寺に棲む双龍

 

さてさて、来年の干支が「辰」である。今年の卯の年もあっという間に12月を迎えた。ぼちぼち来年のことも頭にいれこの一カ月を過ごさなければ、と。その来年に向けての活動の一歩が「仏画曼荼羅アート」での来年の干支である辰の「龍」を描く課題を提示している。仏画曼荼羅では通常仏画という静の対象物を描いてきた。龍となれば、躍動感が特徴でありポイントである。来年一年間の縁起物として個性あふれる龍にチャレンジしていく。

 

ここで龍について、ウィキペディアを参照しながら少し解説させていただくと、中国では龍(竜)は神獣・霊獣で、その昔皇帝のシンボルとして神格化され伝説上の生き物として伝わっている。

その龍のキャラクターストーリーは水中か地中に棲むされ、その啼き声によって雷雲や嵐を呼び、それが竜巻となって天空に昇り飛翔する。81枚の鱗で覆われ、口の周りにはほう髯をたくわえ、喉の下には一尺(約30㎝)四方の逆鱗があり、顎下に宝珠を持っていると言われている。秋になると淵中に潜み、春には天に昇るともいう。

 

龍は神獣として「水の神様」として尊ばれ、人や建物を火から守る神様として寺院の天井や襖絵に描かれことが多い。一方、この神獣の伝説に一役をかっている神話がある。それは喉元にあるとされる1枚だけ逆さに生えている鱗に触れると龍は激昂するという。だから逆鱗に触れてはならないという。この「逆鱗に触れる」という言葉は、いまでもよく使われる。龍の伝説のストーリーの中からこのような言葉が生まれるのも、なんとも不思議である。

 

それよりももっと不可思議なことは、架空の生き物「龍」がこれほど明確なイメージで具象化され創造されたものが今に伝承されていることである。明確な目的をもって創造され創り出された。この世に存在しない生き物だからこそ数々の要素が尾ひれとなり創造主の一つになったのではなかろうか。

 

 

西本願寺の手水舎から睨みをきかせる龍

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

 

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最古の金剛力士像が睨みをきかす 【奈良の古刹めぐり―法隆寺Ⅳ「仁王像」-】

2023-08-20 16:00:20 | 歴史文化

南大門をくぐったところから中門を臨む

 

南大門をくぐると道の両側は土壁で囲まれているかのように広い参道が百メートルほど続く。その先に微かに見えるのが中門と五重塔。その中門の左右に配されているのが二体の金剛力士像。向かって左が黒色の吽形像、右が朱色の阿形像である。

この二体の金剛力士像は和銅4年 (711年)に、五重塔の内部に安置されている塑造(そぞう/粘土で作るもの)と共に作られた像で、共に3.8mほどの高さがある大型の塑造像である。

 

千数百年という年月、風雨にさらされ損傷は激しく何度か補修され、吽形の下半身は木造になっている。現在は、色がかなり落ちているが、阿形は赤く、吽形は黒く塗られていたようだ。金剛力士の立体的な像ではこの二体が最古のものである。

いずれも腰が外側に強く引いて上体をかがめ、さらに頭部を前に傾けた姿勢で中門に近づく者を睨み下ろしている。

 

 

南大門両側に配される吽形像(左)と阿形像(右)

 

 

 

阿形像

 

 

 

吽形像

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

参照文献/ 名宝日本の美術「法隆寺」

 

#飛鳥時代 #法隆寺 #南大門 #中門 #仁王像 #金剛力士像 #朱の吽形像 #黒の阿形像 #日本最古の仁王像 #塑像

 

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キャッスルビューの正面に姫路城、ここからも美しい

2022-08-07 11:00:35 | 歴史文化

 

前回の尾道訪問の際に、姫路で新幹線に乗り換えるとき少々時間があったので、駅のキャッスルビューから姫路城を撮ってみた。この位置から姫路城が正面に見える。キャッスルビューといわれるくらいだから、国宝姫路城の一目見学にはバッチリな場所に設置してある。

久しぶりの姫路城だが、いつどこから見ても美しい。アップの写真は以前に撮影したもの。

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二 

 

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尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

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