仏教では「五大色」である青・黄・赤・白・黒の色を特別な色としている。五大色は、五大思想に基づいた地・水・火・風・空の五大自然界にあわせたものである。これらの色は宇宙と自然界に深く関わりあっているといわれている。
とくに密教において教義に深く関連付けて説かれている。仏様はそれぞれの異なった威徳をもち、色によって常住の位置が定められている。たとえば東方の仏様は青、南方は赤、西方は白、北方は黒、さらに中心に金(黄)の仏様が配置される。中央と四方、すなわち五方を五色(ごしき)に分け位置が定められている。
それぞれの色が象徴する意味は、宇宙の基本的な要素と深く結びつき、それぞれが特定の方角、自然の力、つまり宇宙の調和を意味する色である。さらには人間の心理状態とも深く関連しているといわれ、自己の平穏を意味する五色でもある。
写真は、仏画のなかでも大好きな絵である。五色で表現されている宇宙を背景に、宇宙の中心に存在する大日如来坐像を上段に、そして下段には釈迦如来坐像を描き宇宙の調和を表現された傑作の一枚である。(小野大輔仏画師の「五行色曼荼羅」作品 1918~2002)
文/ 渡邉雄二
参考文献/ 仏画を描く(小野大輔著)・ウィキペディア「五色」等
写真資料/ 仏画を描く(小野大輔仏画師)の「五行色曼荼羅」
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