ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

仏教五大色は五大思想に基づき宇宙を表す

2024-08-01 15:20:17 | 歴史文化

仏教では「五大色」である青・黄・赤・白・黒の色を特別な色としている。五大色は、五大思想に基づいた地・水・火・風・空の五大自然界にあわせたものである。これらの色は宇宙と自然界に深く関わりあっているといわれている。

 

とくに密教において教義に深く関連付けて説かれている。仏様はそれぞれの異なった威徳をもち、色によって常住の位置が定められている。たとえば東方の仏様は青、南方は赤、西方は白、北方は黒、さらに中心に金(黄)の仏様が配置される。中央と四方、すなわち五方を五色(ごしき)に分け位置が定められている。

 

それぞれの色が象徴する意味は、宇宙の基本的な要素と深く結びつき、それぞれが特定の方角、自然の力、つまり宇宙の調和を意味する色である。さらには人間の心理状態とも深く関連しているといわれ、自己の平穏を意味する五色でもある。

 

 

 

 

写真は、仏画のなかでも大好きな絵である。五色で表現されている宇宙を背景に、宇宙の中心に存在する大日如来坐像を上段に、そして下段には釈迦如来坐像を描き宇宙の調和を表現された傑作の一枚である。(小野大輔仏画師の「五行色曼荼羅」作品 1918~2002)

 

文/ 渡邉雄二

参考文献/ 仏画を描く(小野大輔著)・ウィキペディア「五色」等

写真資料/ 仏画を描く(小野大輔仏画師)の「五行色曼荼羅」

 

#仏画曼荼羅アート #五行思想 #五色 #宇宙の根本的要素 #仏教と深く関連する #五色旗 #宇宙と自然界 #宇宙の調和 #自己の平穏

 

#尾道 #尾道観光 #尾道千光寺 #尾道観光大使 #仏画曼荼羅アート #佛日寺 #福泉寺 #法楽寺 #渡邉雄二 #ライブインテリジェンスアカデミー

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山鉾の車輪の軋み音と大歓声が真夏の京のまちに木霊する

2024-07-28 15:32:22 | 歴史文化

後祭の巡行のトリをとった「大船鉾」と、

その一つ前の「鷹山」の辻回しの動画を見ていただこうと思う。

 

巨大な山がきしみながら動く辻回しの瞬間は見応えがある。

河原町通から四条通へ方向転換の辻回りのシーン。

交差点の観客の渦の中で

“ウォー” という沿道からの大歓声と拍手が響く。

 

10tもあろうかという山や鉾の全重量が車輪にかかる。

その車輪の前に竹を敷きつめ、

その上で車輪を滑らせ少しずつ方向を変えていく。

それを3回ほど繰り返さし直角に向きを変える。

 

音頭取りの「エンヤラヤー」の合図で、

引き手などが心をひとつに一斉に綱をひく。

その瞬間の竹の上を滑る車輪の音と

観客の大歓声がビルの谷間に木霊するようだ。

 

 

 

 

四条河原町交差点での鷹山の辻回り

 

 

 

大船鉾の辻回り

 

大船鉾の辻回りの勇姿を見守る保存会の面々

 

 

 

文・映像/ 渡邉雄二

 

#祇園祭

#後祭

#山鉾巡行のクライマックス

#大船鉾

#鷹山

#四条河原町交差点

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

むし暑い京のまちを前祭の「山鉾巡行」が彩った

2024-07-18 11:05:05 | 歴史文化

昨日は京都 祇園祭の前祭のクライマックス「山鉾巡行」を見に行ってきた。

雲が覆うむし暑い京都に外国人観光客の人出が目立つなか、14万人が一挙来襲の如し見入っていた。

 

山鉾巡行は、午前9時に長刀鉾を先頭に23基が四条烏丸周辺から四条通を通り四条河原町の交差点を北へ、そして河原町御池の交差点で西へ、市役所の前を通り新町通までを巡行。午後3時ごろにはそれぞれの場所に戻り役目を終えた。

 

交差点では水をまいた竹の上で車輪を滑らせ直角に方向転換する「辻回し」が披露され、沿道の人たちからはウォーという呻き声が鳴り響き拍手が送られていた。

 

京都の夏の風物詩である祇園祭の前祭が終わった。そして今日からは後祭の山鉾建てが始まる。11基が24日、前祭の逆巡行で烏丸御池をスタートし、河原町通を下り四条通を四条烏丸まで巡行する。

 

 

四条河原町の交差点で「辻回し」

 

 

河原町御池の交差点

 

 

巡行を終えて戻り解散式

 

 

 

文・写真/ 渡邉雄二

 

#京都

#祇園祭

#前祭

#山鉾巡行

#長刀鉾

#7月17日

#後祭

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

空海展の図録の “ごあいさつ”の一行目に「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、わが願い尽きなん」と

2024-06-10 10:13:05 | 歴史文化

「空海 KUKAI―密教のルーツとマンダラ世界」展で大きな学びがあった。

仏画曼荼羅アート教室で描く仏画のなかで多いのが大日如来である。アート教室では様々な仏画を描き、般若心経を中心に経文を書くことが多いが、仏教宗派にこだわらず仏画アート活動を行っている。

 

先日、同展に行った折に図録を購入した。

その図録の冒頭に主催者の「ごあいさつ」があった。

その一行目に空海の『「性霊集(しょうりゅうしゅう)」巻第八』の

「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、わが願い尽きなん」が書かれている。

(この世のすべての物が消滅し、仏法の世界が尽きるまで、私は人々が救われることを願い続ける)

 

密教の奥義に到達するのは極めて難しいことであるが、さわりを知るためにはこの図録も参考書として大いに役立ちそうである。

ただ、日常では使わない専門用語がふんだんに出てくる。一つずつ言葉の意味を知ることで光明がさすが如く目の前が開け進むことができる。しかし、一歩進めば半歩、いや一歩下がることもある。それでも興味があればこそ足は動く。

 

 

 

空海自身が制作に関わったとされる国宝「紫綾金銀泥絵両界曼荼羅図」の金剛界曼陀羅の「大日如来」が図録の表紙になっている

 

 

 

トビラになっている「大日如来」の仏画

 

 

 

鑑賞後のロビーにはモニターでは「即日成仏」の解説がされていた

 

 

 

 

リポート/ 渡邉雄二

写真/ 同展の図録の表紙を転載

 

#空海 #空海 KUKAI―密教のルーツとマンダラ世界 #奈良国立博物館 #真言密教 #密教のルーツ #マンダラの世界

 

#尾道 #尾道観光 #尾道千光寺 #尾道観光大使 #仏画曼荼羅アート #佛日寺 #福泉寺 #法楽寺 #渡邉雄二 #ライブインテリジェンスアカデミー

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都の街中に、江戸時代の暮らしが見えてくるような町人長屋がある

2023-12-18 15:21:08 | 歴史文化

京都・東山五条にある「大谷本廟」へお参りするのに四条河原町から歩いた。距離としてはそんなに長くはないが、なにせ人が多いので長い距離を歩いた気分になる。四条通から花見小路、そして建仁寺界隈は祇園の中心地、さらに東山通から清水寺へ行く人が多いのはご承知のとおりである。

 

この喧騒を避けるために花見小路の一本西側の大和大路通りを南へ。和菓子のとらやさんの前を通り八坂通を東に、花見小路に出る手前を右に曲がり再び南下した。

通り名があるとは思えないような小路に入ると人っ子ひとりいない。江戸時代にタイムスリップしたような長屋のたたずまいを感じさせるところ。長屋の前の小路が少々膨らんでいる。小路の中央に井戸があった。この名残は、まさに江戸時代の町人長屋である。京都の路地裏にはいまもその時代の暮らしの営みが見えてくるような雰囲気がある。

 

そのまま進むと、正伝永源院の土壁沿いに建仁寺参道があり、少し歩くと建仁寺の西門の前に。法堂を過ぎると小さな蓮池がある。 建仁寺を訪れれば必ず立ち寄る池であり、私のなかでは仏様に匹敵する生き物が住処にしている。“今日もいるだろうか?”

 

 

 

右に南座、左に北座

 

 

 

 

 

 

江戸時代の暮らしが見えてくる雰囲気の感じさせる

 

 

正伝永源院の土壁沿いの建仁寺参道

 

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

 

#大谷本廟 #東山五条 #四条河原町から歩く #人の波 #路地裏を歩く #江戸時代の暮らしが見えてくる #街中に町人長屋

 

#尾道 #尾道観光 #尾道千光寺 #尾道観光大使 #仏画曼荼羅アート #佛日寺 #福泉寺 #法楽寺 #渡邉雄二 #ライブインテリジェンスアカデミー

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする