ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

建仁寺 天井画双龍図が小泉淳作氏の顔に見えてくる

2024-09-26 11:36:55 | 天井画 龍

日本画家「小泉淳作(1924~2012)」という名前を知ったのは20年ほど前になる。建仁寺を訪れ法堂の天井画「双龍図」の作者として名前が表示されていたのを観たときが初めてだった。法堂の天井を見上げたとき過去に観たことのない巨大な2頭の龍が絡み合っている画に圧倒されたのを覚えている。

 

その双龍図が京都建仁寺の開創800年を記念して奉納されたのが2002年で、それ以来、建仁寺の顔として親しまれている。作者である小泉淳作氏が生誕し今年で100年、2012年に逝去されてから十三回忌を迎える節目の年にあたり、小泉氏の特別展「生誕100年記念 小泉淳作展」が同寺の本坊と塔頭の禅居庵の2会場で開催された。

 

残念ながら見逃してしまった。また機会があるかどうかわからないが、小泉氏を偲びながら双龍図を鑑賞する機会を作りたいと思っている。


小泉氏のポートレート写真を眺めていると、対象物は全く異なるのだが、以前撮影した法堂の雰囲気とどこか似ているように思われる。小泉氏の顔が龍に見えてくる。もしかして、自分の顔を双龍図に見立てて描いたようにも思えてくる。

小泉氏の代表作が法を護る龍となり、次世代の人たちのための良きお手本になれば嬉しい限りである。

 

 

 

小泉淳作氏のポートレート写真

 

建仁寺の法堂、下が須弥壇で上部が天上画双龍図

 

 

 

制作に取り組む小泉氏

 

 

2002年に建仁寺の開創800年を記念して奉納される前、ほぼ完成の畳108枚の大きさの双龍図(北海道の廃校になった小学校の体育館/ 右側に小泉氏の制作姿)

 

 

 

文/ 渡邉雄二

写真/ 生誕100年記念 小泉淳作展 HP・NHK「アートシーン」より転載・建仁寺法堂は渡邉雄二

 

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厨子の天井に描かれている美しい龍 【霊芝山光雲寺を訪ね-Ⅵ-】

2023-01-26 11:09:21 | 天井画 龍

東福門院の菩提寺である「光雲寺」の文化財のひとつに興味をそそるものがあった。厨子に安置されている東福門院の念持仏(身につけたり、私室に安置して信仰する仏像)の聖観音像(しょうかんのんぞう/30㎝ほど)。

その厨子の天井にはほんの少し色が施されている見事な龍が描かれている。火から守る水の神様としての龍がこんな小さな厨子の天井にまでも描かれているのは、東福門院の念持仏聖観音像への思いが深かったのだろうと想像する。

大きなお堂の天井龍にも劣らない美しさと迫力に驚かされる。

 

 

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

 

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天井に龍が舞う 想像の超える世界が見えてくる 【あの一枚 展 天井画】

2022-11-06 10:53:33 | 天井画 龍

禅宗系の大本山を訪ねる楽しみは、襖絵や天井画を見ることである。京都の五山のなかでも妙心寺や大徳寺、相国寺、そして建仁寺の天井画は荘厳な宇宙のような景色に見えてくる。

龍は、ご存じ仏教を守護する八部衆の一つで龍衆といわれ、禅寺の本山の多くでは、法堂(はっとう)の天井に龍が画かれている。妙心寺、大徳寺は狩野探幽、相国寺は狩野光信など名刹が画き、そして最近では、小泉淳作が画いた建仁寺の天井画は円相ではないが、天井全面に双龍が舞っている。

大徳寺には二つの天井画がある。一つは釈迦如来像が鎮座されている仏殿の天井に。しかしながら、その天井画はほぼ剥がれ落ちて見えない状態である。関係者に聞くと、「飛天」が描かれていたという。そう聞いて改めて見ると、そうかなと思える。天から釈迦如来を守り続けているというなら、飛天なのだろう。いつの日か仏殿に美しい飛天図が天井を彩るなら、本尊もさぞかし喜ばれるはずである。

 

もう一つは、法堂の天井に描かれている。妙心寺同様に狩野探幽が35歳の時に描いた雲龍図だといわれている。天井がゆるいドーム状なっているので、地面の敷瓦の上で手を叩くと、天井の龍も共鳴しズウゥ~ンという音が堂内に響く。そのため「鳴き龍」と呼ばれている。


寺院を訪れると、日常にないいろんなものが見えてくる。寺院を通して、日本の歴史、そしてその時代の文化や人、さらにそれらの証を観ることができる。

今回の「あの一枚」展シリーズでは、モノトーンで表現している。想像の領域を超えた世界を楽しむのも乙なものかもしれない、と思い・・。

 

狩野探幽が描いた大徳寺法堂の「泣き龍」

 

大徳寺仏殿のはがれた天井画

 

狩野光信が描いた相国寺の雲龍図

 

小泉淳作が描いた建仁寺の双龍図

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

 

尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

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