ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

伊藤先生のトークショーを楽しみに多くの人たちが集まる 【伊藤弘之米寿展覧会Ⅳ―熱いトークショー―】

2024-03-21 14:24:02 | 絵画

今月13日から神戸市灘区のBBプラザ美術館で開催されている伊藤弘之先生の「米寿展覧会」に自ら毎日在廊し、来場者にできるだけ声をかけ丁寧に解説されている姿は画人の極みである。

 

 

 

 

昨日は、悪天候にもかかわらず多くの方々が、伊藤先生の解説トークショーを楽しみに来場された。その光景を見て、一人にかける言葉も、多くの方たちの前での話も熱量は変わらない。その姿は、画説法をとく高僧の領域である。

 

人に話をするのは莫大なエネルギーが要る。そのエネルギーを使い、何かを伝え、何かを残そうとする強い信念が迸る。絵を通してヒトの輪が広がり、そしてつながる。さらに、白寿を迎えた折でも、同じように展覧会を開催し来場者に笑顔をむけ楽しそうに話されているのが浮かぶ。

 

24日(日)まで開催されているので、お時間があればお訪ねください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

 

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BBプラザ美術館は大きな絵画が映える 【伊藤弘之米寿展覧会Ⅲ―展示スペース―】

2024-03-18 10:40:41 | 絵画

このたびの伊藤弘之先生の米寿展覧会で訪ねた「BBプラザ美術館」は、エンタランスから入り受付までにも展示スペースがあり、そして受付からは広い展示会場までの誘導通路にもひと工夫されている。奥のスペースへの期待感が膨らむ。

 

※20日14:00より伊藤弘之先生の解説トークショーがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

 

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伊藤弘之先生の米寿展覧会はじまる 回転木馬が翔けるエキゾチックな世界を堪能 【伊藤弘之米寿展Ⅱ―独立展受賞作品―】

2024-03-16 11:38:13 | 絵画

BBプラザ美術館玄関

 

 

洋画家 伊藤弘之先生の米寿展覧会が、BBプラザ美術館で13日からはじまった。一昨日、展覧会会場で50点近い大小さまざまな作品を堪能した。

 

場所は、阪神岩屋駅から徒歩2分、JR灘駅から徒歩5分の場所でBBプラザビルの2F。山手には原田の森ギャラリーや横尾忠則現代美術館があり、南には兵庫県立美術館がある。この一帯を神戸の美術回廊として新しい街が形成されつつある。

 

このたびの伊藤先生の米寿展覧会は六十数年の画業集大成として開催されている。広い展覧会場に100号から200号のサイズを中心に迫力のある作品が並び、見る人を楽しませている。今回は、この米寿展を何回かにわけシリーズで紹介しようと思っている。

 

第一回は、伊藤先生の独立展での受賞作品の一部を紹介する。1979年の「逃げた木馬」が独立展 藤岡一賞を受賞、そして1981年に「微風」が野口弥太郎賞、翌年には「慈光遊歩」が児島善三郎賞を受賞と続いた。さらに、1993年、94年の独立展の独立賞を連続して受賞。すべてが伊藤絵画の真骨頂である「メリーゴーランド(回転木馬)」で、エキゾチックな世界観のなかで男のロマンが描かれている。その幻想的な宇宙観が見る人の心を捉える。

 

木馬であるが、生きた馬のように何かを求め翔ける姿は実に美しい。見ごたえある展覧会なので、お時間がある方は足をお運びください。入場無料!

※20日の14時からは伊藤先生の作品解説トークが予定されています。

 

 

 

美術館のエンタランス

 

 

 

1979年 逃げた木馬 「独立展 藤岡一賞」受賞作品

 

 

 

1981年 微風 「独立展 野口弥太郎賞」受賞作品

 

 

 

1982年 慈光遊歩 「独立展 児島善三郎賞」受賞作品

 

 

 

1993年 黊(ケイ)  「独立展 独立賞」受賞作品

 

 

 

1994年 綯(トウ)  「第60回独立展 独立賞」受賞作品

 

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

 

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伊藤弘之先生、画業の集大成の米寿展覧会 13日からBBプラザ美術館で開催

2024-03-03 11:40:59 | 絵画

伊藤弘之先生の米寿を記念した展覧会が神戸市灘区のBBプラザ美術館で、3月13日(水)~24日(日)まで開催される。

画家としての集大成でもある今回の展覧会には、3号から200号までの大作47作品が揃う。画業60年の中で数々の場面を、伊藤先生の想いでふくらませ幻想の世界に誘っている。

 

とくに伊藤先生といえば、エキゾチックなハーモニーを奏でね「回転木馬」である。その中でもチラシにある「逃げた木馬」(1797年)はロマンを感じさせる。メリーゴーランドから飛び出し飛翔する木馬に何かを投影し描き出されているようだ。メリーゴーランドなどが描かれている作品の前に立つと、木馬に乗って遥か彼方の遠い世界へいざなってくれるように思えてくる。

 

伊藤先生の作品は、今回の展覧会以外でも関西を中心にパブリックスペース約30カ所で鑑賞できる。チラシの裏面に記載されたそれぞれの場所を訪ね作品巡りをするのも楽しいかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

 

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自然現象の神仏と知られる風神雷神、俵屋宗達以外にも尾形光琳、酒井抱一や葛飾北斎なども描く

2024-01-30 14:29:38 | 絵画

先日、クロアチアの友人と京都 建仁寺を訪れた際に、友人は禅寺の風景に感銘を受けたようだ。その中でも枯山水や池泉式庭園の美しさ、そして百八畳もある天井画 双龍図の迫力には度肝を抜かれていた。彼は、幼少のころから日本武道に親しみ、日本文化に興味をもっていることから感動は計り知れなかったようだ。

 

さらに、彼の心を鷲掴みしたのが俵屋宗達の「風神雷神屏風図」。金地に風神と雷神が左右上部に睨み合っているかのように描かれているのはご存じのとおり。宗達の大傑作として後世に伝わっている絶品である。

宗達以外で、この「風神雷神屏風図」を描いているのが琳派の尾形光琳や酒井抱一、そして異色ではあるが葛飾北斎などがいる。光琳は、ご覧のとおりほぼ完全な俵屋宗達版の模写である。(日本美術大全集より)

 

先日、図書館で美術大全集のページを捲っていると「風神雷神屏風図」が目に留まった。宗達の「風神雷神」とどことなく違うことに気づき解説を見ると尾形光琳のものだと分かった。

 

風神雷神は二十八部衆の一体の神仏であるが、自然現象を象徴しているという親しみやすさから徐々に2神の存在だけがクローズアップされていった。そういうことから風神と雷神は民間信仰の対象として庶民に親しまれていったようだ。

とくに、菅原道真公は雷神を崇め天神信仰の礎にしたことで庶民に大きな影響を与えたといわれている。仏教というカテゴリを超えた神様として日本文化に浸透していった。

 

友人は、自然現象の神様として「風神雷神図」を捉えたのかもしれない。彼は、クロアチアにある自身の道場には神棚が祀られている。彼は、神道の一員としてこよなく武道を愛しヨーロッパで活動をしている。日本の伝統文化や芸術に触れることにより日本への敬愛がさらに深まっていく。

 

 

 

俵屋宗達作の「風神雷神屏風図」(国宝) 建仁寺所蔵 京都国立博物館寄託

 

 

 

尾形光琳作の「風神雷神屏風図」 東京国立博物館所蔵

 

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

写真資料/ 建仁寺・日本美術全集(学研)

 

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