ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

命のバトンタッチ。老木②

2019-03-31 10:56:26 | 自然の美しさ
老木に見られる樹木の形状には特徴がある。幹のほとんどが捻れている。
永い間のいろいろな要因で変化していくのであろう。人間を含む命あるもの全て同じように思える。

気になるので捻れる要因を調べてみた。樹木は立地環境の変化に対応し、その都度姿・形を変えようとする。
樹木がそのときどきに与えられた状況に応じ樹形を最適化しようとするものらしい。
さらに立地環境の変化ばかりでなく、強風や冠雪による枝折れや幹折れ、
幹の腐朽、病害虫被害、傷害、 亀裂、剪定、移植など様々な要因で形状が変化するようだ。

前回で紹介したように、夙川河川敷のサクラは樹齢70年を超すサクラが多い。
そうすると永い年月にはこのような変化はあって当然かもしれない。
老木の最後の役割は命のバトンタッチである。根元や枝の先に新たな命を産む。それがまた育っていく。









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サクラ、老木化めだつ

2019-03-30 10:53:55 | 日本の美
関西にもサクラシーズンが到来。
地元夙川のサクラは、蕾がやっとはじけ咲きはじめた。
ここ数年気にかけていることがある。夙川河川敷のサクラは老木化が目立つ。
ソメイヨシノは樹齢30年から40年がピーク、それ以降は衰退傾向にあるといわれている。
夙川河川敷には、1949年に1000本のサクラが植栽され、関西屈指の名所になっていった。
現在は1700本弱が両岸2.8kmのサクラ並木が続いている。

となると、夙川のサクラの大半が樹齢70年以上になる。だから老木化した樹が目立っても致し方ないのかも。
その中でも写真にある樹は痛ましい。
しかしながら、見ていただいたとおり、朽ち果てた幹の根元からと枝の先から新枝が伸び花を咲かせいる。
老桜や 朽ちてもつなぐ 命の花







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夕陽に映える

2019-03-29 15:39:25 | 日本の美
関西はまだ三分咲き。
一足先に咲き始めた花びらに夕陽が映える。







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仏画グループ、京都で観たものは!?

2019-03-28 16:05:46 | 文化想造塾「曼荼羅」
先週の土曜日、久しぶりの団体小旅行を楽しませてもらった。 マイクロバスを借りて、京都の社寺を巡った。
コースは、東寺、千本釈迦堂大報恩寺、北野天満宮に上七軒界隈を散策。早春の洛中を満喫した。
バス一台をチャーターし団体で行動するのは、何十年ぶりだろうか。まさに “大人の遠足”である。
車中は飴やクッキーなどをほおばりながらおしゃべりタイム。これが遠足のだいご味、といわんばかりの車中ムード。

この京巡りは、神戸の「仏画曼陀羅アート」教室のメンバーのみなさんと一緒に仏像視察が目的。
視察するなら、運慶・快慶・定慶作の仏像を実際に観て、写仏制作に活かそうということで。
東寺の仏像立体曼陀羅(半数以上は不在)や本尊の薬師三尊の迫力に驚き、また千本釈迦堂は重要文化財の仏像彫刻の宝庫で、
観音菩薩像や釈尊の十大弟子像等を一堂に観ることができた。

そして楽しみはやはり昼食。上七軒の、豆腐懐石の「くろすけ」さんに。
四代続いたお茶屋の跡に料理屋さんとして存続させ、明治初期のお茶屋の佇まい中で豆腐料理を堪能。
店内の調度品や、二階に上がる階段箪笥などは当時の風情そのままである。

京都は歴史文化財の宝庫。本物を少しずつ見て回るのも目の保養にはなるが、心の滋養には最適なような気がした。
楽しい時間を皆さんと共有できたことが何より嬉しかった。

■「仏画般若心経曼陀羅アート」スケジュール(毎月)
 ・第1月曜日 13:30~15:00 アゼリアカルチャー「ららぽーと甲子園」
 ・第3火曜日 13:00~15:00 泉佐野市生涯学習センター
 ・第3土曜日 13:30~15:00 池田市カルチャープラザ
 ・第4土曜日 13:00~15:00 神戸山の街アトリエアズール
※体験会あり
■ワークショップ体験会(1回のみ)
 ・6月1日 13:30~15:30 e-よこ逍遥 大阪淀屋橋緒方ビル

※お問い合わせは、メール: ipc@wa2.so-net.ne.jp TEL 090-3658-7804(わたなべ)



















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建仁寺の魅力のひとつ、龍に魅せられて

2019-03-26 10:46:19 | 文化想造塾「逸品殿堂」
京の寺院の中で、訪ねた回数でゆうなら建仁寺が一番だろう。その理由はいくつかある。
その中で、一番がなんと言っても"龍"の画に魅せられたことが大きい。

方丈の下間の襖絵の「雲龍図」と法堂の天井画の「双龍図」の迫力とその存在感は、門外漢の小生でも心に響く。
だから事あるごとに心眼の保養に出かけるのである。
襖絵の雲龍図と天井画の双龍図を比べ評論する技量は全くないが、
描かれた時代と作者の違いを比べながら眺めているのがただただ好きなだけである。

ただ、龍の基礎的な知識は持っているつもりだ。そもそも龍は、仏教を護る八部衆のひとつで、
"水をつかさどる神"として中国から伝わってきた架空神仏として伝承されている。
中国では、松が龍に例えられ天に昇る意味から繁栄の象徴に。そして水の神仏として火から家を護る象徴になっている。

話を戻すと、方丈の雲龍図は江戸時代初期の画家 海北友松(かいほうゆうしょう)筆のもの。
そして法堂の天井画の龍は、2002年に建仁寺創建800年を記念し、日本画家の小泉淳作画伯によって2年掛かりで描かれた大作である。
襖絵は、黒雲の中から姿を現した阿吽の龍が向き合い、動と静で対峙し視線をぶつけあう姿には計り知れないエネルギーを感じる。
一方の天井画の双龍図は、法を説く大切な修行の場で天空から見守り、
そして法の雨を降らし修行僧に力を授けるための神仏としての天井で舞っているという。

いずれにしても訪れた人が、目に見えないエネルギーを享受しているような気がする。
だからまた訪ねてみたくなるのかもしれない。





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