連続テレビ小説「らんまん」は、植物学者・槙野万太郎(役名)の “植物愛” を描くドラマで注目を集めている。新しい品種を探し奔走する姿が描かれている。
先日、地元西宮市の北山緑化植物園に行く機会があった。園内にある「北山墨華亭」の蓮を見に行ったが、残念ながら咲いていなかった。園内散策中に可愛らしい花を見つけので、蓮に替わる収穫情報としてスマホに収めた。 “美しい” “可愛らしい”という私のトキメキキーワードの要素を満たしてくれる花だった。
可愛らしい花には違いないが、花名などの情報がまったく分からない。帰りに園事務所に立ち寄り聞いた。
これは、西宮市オリジナルフラワーで「エンジェルス・イアリング」という名の花だとわかった。形も色も可愛らしいが、名前がまた容姿以上に可愛らしい。花だけを切り取ってイヤリングにしてもいいと思えるくらいぴったりのネーミング。和名なら “天使の耳飾り” 。これしかないと思えるほどの響きのいい名前だと自画自賛。
また、いま話題の大谷翔平選手の所属球団が「エンジェルス」。球団名が日本でも馴染になっているので、この名称ともかぶる。たまたまではあるが、 “時の話題” に便乗してPRするのも悪くないかと思った次第である。
この花を見て、詳しい方は「フクシア」では? と思われるだろう。答えは “イエス” と首を縦にふるが、実は、1994年にこの「エンジェルス・イアリング」は西宮市とサントリーフラワー㈱ が共同で開発したフクシアの新品種として登録された。西宮市は、この同花の他にも3種類の花と、市花である「さくら」も2種類ほどオリジナル植物として育成している。花と緑のまちづくり事業として積極的に展開している。
「エンジェルス・イアリング」の開発は、1994年にフクシアを交配させ「ブッシュタイプ」と「コンパクトタイプ」、そして「ハンキングタイプ」の3品種が誕生した。フクシアは南米原産の高山植物で容姿と形状が可愛らしいということからヨーロッパで園芸品種として人気が高まった。高山植物なので北ヨーロッパの環境に適していたというのも大きな理由のようだ。
その高山植物を日本で、しかも西日本地域で育てたいという大きな夢を行政と民間企業がタッグを組んで取り組み、西日本でも夏を越せるフクシアを開発した。それが「エンジェルス・イアリング」である。
1994年以来、品種改良がなされ、いまでは14品種のエンジェルス・イアリングが誕生している。ここ数年の温暖化などで猛暑ではなかなか育ちにくくなっているという。新品種として誕生し、どんな環境にも育成可能な改良が必要となっているようだ。継続は力なりを命あるものの永遠のテーマとしてこれからも関心をもって接していきたい。
写真のエンジェルス・イヤリングは2002年に品種改良された「スタンディングホワイトタイプ」
リポート&写真/ 渡邉雄二
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