一昨日、内定していた嫁ぎ先と、送り出す側の初対面が実現。即戦力になるかどうか分からないが、新しいステージでの活躍を期待する縁組となった。
短大の先生でこどもヨーガの実践研究をされている伊藤華野さんが、ある方からいただいた淡路島生まれの「町娘」の人形の頭(かしら)の持ち主で、以前に、「この娘(こ)の嫁ぎ先を探している」と相談があった。それなら、ということで、私の知人で関西を中心に活躍されている乙女文楽の人形遣いの吉田光華さんを紹介した。伊藤さんも「最高のご縁ですね」と喜ばれ素晴らしい縁組につながった。
町娘と初対面した吉田さんは「美しい顔をしていますね。この娘に着物を着せてあげたらさらに耀いて見えます」とお褒めの言葉をもらった。デビューがあるなら仲人としてぜひとも鑑賞させていただきたいものである。
左が寄贈者の伊藤華野さん、右が遣い手の吉田光華さん
乙女文楽を簡単に説明すると、
一人遣い用に工夫された人形を身にまとい芝居を行う。生の身体の動きを、そのまま直接、人形の動きに置き換え動かす。人形の頭と遣い手の頭(あたま)とに左右一本ずつの細紐で連結させ、遣い手が首をふり、頭を動かすことで人形の頭を操作する。手は人形の着物の袂の後ろから遣い手が手を入れ、人形の手を持ち、足は遣い手の膝頭の下に結びつける。
遣い手の身体への固定の仕方は、大阪では遣い手の二の腕の上部に人形をつけた腕金と呼ぶ碗曲した棒金具をひっかける腕金式が使われている。
乙女文楽の一人遣いは、人形と遣い手の動きがより一体化された形なので、女性ならではの感性が生かされ、しなやかな動きを創り出しているのが特徴、それが乙女文楽の美しさである。
リポート&写真/ 渡邉雄二
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「佛日寺寄席」は昨年5月に行われた第一回目続き、二回目が来月の2月12日(日)に開催される。昨年は、隠元禅師350年大遠忌を記念しての落語会だった。そして今年は、来月のお釈迦様の入滅の涅槃会にあわせ行われる。
佛日寺は大阪府池田市にある黄檗宗の寺院であり江戸時代の摂津国の領有であった麻田藩の菩提寺である。落語ファンの間では、この池田市が “落語の聖地” と称され、市をあげて落語を盛り上げている。
毎年、「社会人落語日本一決定戦」がここ池田で開催され、アマチュア落語日本一を決める熱い戦いが行われている。その落語のまちでアマチュア落語家さんによる落語がお釈迦様の前で披ろうされる。
落語の前に、佛日寺和尚による涅槃図の「絵解き」が行われる。横たわるお釈迦様の周りに多くの人や動物が集まり悲しみに打ちひしがれている姿が描かれている。
お釈迦様と、その周りの人や動物との関係性などを紐解いていく。非常に興味深い内容のものである。
そのあと、落語家さん二人が登壇。今回は男性ばかりで、池田市消防本部の元消防長の池田家夢彦さんと中学校の校長先生である喜怒家哀楽さんの落語2席が行われる。夢彦さんは過去に社会人落語日本一決定戦でファイナリストに、そして哀楽さんは第10回の日本一決定戦で日本一になった名実ともに実力の持ち主である。二人とも小学生の頃に落語を聴き、一人芝居のおもしろさにどっぷりハマり、仕事以外でも落語で人生を謳歌されている。哀楽さんは、学校で子供たちには校長先生と呼ばれるよりも “師匠” と呼ばれる方が多く、子供たちとの垣根が超えて教育現場を切り盛りされている。
落語のまちと寺院、社会人落語の三位一体で織りなすアットホームな落語会が地元の人たちや落語ファンに親しまれ盛り上げられる。小さなコミュニティーから地域の活性化につながる一歩として新しい風が吹いてくるような気がする。
リポート/ 渡邉雄二 落語家さん写真/ 落語家さんより提供
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今年の5月に大阪府池田市の佛日寺で落語会を開催した。高座に上がった落語家さんはすべてアマチュアの方たち。アマチュアの落語家さんの落語を生で聴くのは、その時が初めてだった。新鮮で初々しいのかと思っていたが、ところがどっこい、である。登壇していただいた3名の落語家さんは、プロをもしのぐ力量にビックリ。その3名は、池田市で毎年開催されている「社会人落語日本一決定戦」で日本一になった落語家さんやファイナリスト10名に入った経験をもつ方たちだった。
池田市では、毎年「社会人落語日本一決定戦」が開催されている。今年は12月10日、11日の両日に予選会と決勝戦が行われる。まさに、アマチュア落語家のR1グランプリである。今年は、全国から295人の応募があり、事前審査が行われ通過した150名が当日に池田に集結し熱戦を繰り広げる。今年も予選会は市内の6カ所に分かれて行われ、翌日の11日の決勝戦(池田市民文化会館・アゼリアホール)に10名が進み、今年の社会人落語の日本一が決定する。
応募総数295通から選ばれた150人は、20代から80代のアマチュア落語家さんたちである。最高齢は大阪府の主婦で86歳の猪名川亭ゑふでさん。予選会に登壇される方々の職業をみると、公務員、教員、会社員、アナウンサー、農業従事者、ジャズシンガー、すし職人、鍼灸師、カメラマンなどなどさまざま。当日、池田は全国からの落語好きの「夢舞台」として盛り上がるだろう。
10日の予選会は、どの会場も出入り自由で入場無料。会場10時30分、開演11時。興味がある方は、ぜひご来場ください。きっと おもしろおまっせ!
会場案内(予選会10日)
・池田市役所7階大会議場
・中央公民館
・駅前南会館
・市民活動交流センター
・西光寺
・落語みゅーじあむ
決勝戦11日(開場10時30分 開演11時)
・池田市民文化会館アゼリアホール
※決勝戦観戦には事前の指定席整理券が必要
※詳しいことは、落語みゅーじあむ 072-753-4440まで
特別興行「桂文枝 & 笑福亭鶴瓶のふたり会」(開場16時 開演16時30分)
・池田市民文化会館アゼリアホール
※チケット料金 前売4,500円 当日5,000円 全席指定 前売り券完売の場合は、当日券はないそうです
リポート&写真/ 渡邉雄二 パンフレット/ 池田市の同決定戦の公式パンフレット
一昨日の23日は、八坂神社「新嘗祭(にいなめさい)」が八坂神社本殿で執り行われた。
新嘗祭は、神前に収穫された新穀を供え、その年の豊穣に感謝し、翌年の豊穣を祈願する儀式である。
今年は、令和2年12月、八坂神社本殿が国宝に、社殿・建築物26棟が重要文化財に指定され、その奉祝行事の締めくくりとしての新嘗祭だった。
儀式は、午前10時より本殿で執り行われ、11時より、人間国宝で京舞井上流の家元 井上八千代氏による「倭人」の奉納が舞殿で行われた。
京舞井上流は、「都をどり」の流儀として知られている流派で、現在の井上八千代氏が五世家元になる。200年以上続く日本の伝統芸能である日本舞踊の京舞井上流として現在に受け継がれている。
その井上八千代氏の舞を見るのは初めてだったが、まったくの門外漢の私にも伝わる風格たるや、京舞井上流のみならず、日本舞踊を伝承し、次の時代に継いでいく大きな存在感ある姿に見えた。
リポート&写真/ 渡邉雄二