型破りな時代小説「のぼうの城」

わたしは戦争映画はきらいだ。戦がテーマの本もきらいだ。
だから、戦国時代を舞台にした小説などまず手に取らない。
でも、この本は広告のキャッチを見て、なぜかすぐ図書館に予約してしまった。
予約待ちが１０人以上いたので、２ヵ月経ってようやく順番がまわってきた。
あっという間に読み終えてしまった。すごくおもしろかった。

戦に負ける側が主人公で、籠城して、最後は城を明け渡す。
歴史小説というのは、すでに結末が確定しているわけで、
物語はどうしたって、その結末に向かって進むしかない。
ところが、この小説ときたら、悲壮なところはぜんぜんなくて、
戦闘シーンはありえないほど痛快で、笑えるねたがいっぱいある。
登場人物たちは、主人公の「のぼう」はもとより、彼を取り巻く武士も百姓も
歴史上の人物とは思えず、まんがのキャラのように個性的で極端で〝かわいい〟。
ストーリーのテンポもよくて、読者を飽きさせない。
スピリッツでマンガ化したものを連載しているが、これならマンガ化しやすそうだ。

それにしても、武士の名前というのは読みにくくおぼえにくい。
よく翻訳小説のカタカナの名前がおぼえにくいという話を聞くが、
わたしには武士の名前のほうがずっとむずかしい。
初出にふりがなが打ってあるだけでは、次に出てきたとき
前に戻らないと読み方がわからないじゃないか。
「靭負」が「ゆきえ」だなんて、読める？

もっとも森博嗣の小説の登場人物は、時代小説でないのに、
同じくらい読めない名前ばっかりだけど。

パソコンの不調は忘れた頃に起きる

パソコンが数日前からおかしくなった。
ＣＤ－ＲＷを取り出すと、強制的に再起動してしまうのだ。
でも、ＣＤ－Ｒでは起こらない。

富士通のサポートに電話して、助けを求めた。
そこでいちおうの解決を見たようなのでいったん電話を切ったが、
フォーマットしてデータを入れていたらまた起こったので、
ふたたび電話して、今度はスタートアップの設定を全部消すという方法で
だいじょうぶだろうということになった。

不調が起こる少し前、ウィルスバスターをアップグレードしたので、
そのせいじゃないかと思っていたが、スタートアップの
チェックをはずした項目を見ていたら、その少し前にアップグレードした
Adobe reader のせいかもしれないという気がしてきた。
たしかめる方法はわかっているが、面倒なのでやらない。

まったくパソコンの不調の原因は数えきれないほどあるので、
ひとりで解決するなんて、まず無理だ。
カスタマーサポートはほんとうに頼りになる。


１冊まるごとアボカド料理という本を借りてきたので、いろいろ作っている。
ポタージュやパウンドケーキのように凝った料理もあるが、
これはものすごく簡単。なのに、とってもおいしい。
アボカド丼。



ごはんの上に刻み海苔を敷いて、その上にアボカドを並べ、
わさび醤油をかけるだけ。これから想像するに、
アボカドのにぎり寿司もよさそうだ。

自家製ベーグルとアボカドスープ

ベーグルを焼いた。
初めてではないが、前に焼いたのは大昔なので、ほとんど初めてのようなものだ。
レシピも前回使ったものがみつからなかったので、違うレシピだし。

ベーグルが他のパンと大きく違う点は、二次発酵のあとゆでてから焼くことだ。
クリームチーズをはさんで食べることが多い。
今日はそれにアボカドのスライスもプラスしてみた。
もちっとして、なかなかベーグルらしくできた。

ついでに、アボカドのスープを作ってみた。

　　　　

本に載っていた分量よりアボカドを増やしたが、
それでもアボカドの味はあまりしなくてポテトスープに近い。
だが、色はとてもきれい。アボカドが入ると生クリームは必要ないとのこと。

ところで、わたしはパン生地をこねるのに、２０年ほど前に買った
レディースミキサーというのをいまだに使用しているが、
つい先日、テレビの料理番組で同じものを使っているのを見てびっくりした。
もうこんなのは過去の遺物だろうと思っていたので。
うちのはオレンジ色だが、それは緑色というだけの違い。
こねる機能だけなので、長持ちするのだろう。
ちなみに、お餅もなかなかうまくつける。

アボカド入りパウンドケーキ

料理にはよく使うようになったアボカドだが、初めてパウンドケーキに入れてみた。
色が緑色になって、一見、抹茶ケーキのようだ。

アボカドは森のバターと呼ばれるほど脂肪分が多いので、
バターはふつうのパウンドケーキの半分量でよかった。
それなのにとてもしっとりしていて、自分で作ったパウンドケーキの中でも
最高においしい部類だと思った。色は緑色だが、アボカドの味は特にしない。


ところで、夏の間まったく変化がなかったクリスマスローズの
根元からかわいい芽が出てきた。花かんざしとかバコパとか、
暑さでやられてしまった宿根草もあるけれど、これはだいじょうぶだった。

ストレリチアの植え替え

ストレリチアの葉がたくさん伸びて、窮屈そうになったので
左の黒い鉢から、大き目の植木鉢に植え替えた。
買ったときについていた葉は、下の４枚。
後から伸びてきた葉は、それらの一番大きな葉と比べても
倍以上の大きさがある。これはトイレに飾るために買ったのだが、
当然ながら置けなくなり、今はリビングに鎮座している。

なんでもよく育つこの家にあって、唯一の例外だったのがカシワバゴム。
春になっても、夏が来ても、ぜんぜん新しい葉が出なかった。
姿が乱れなくていいとも言えるのだが、アーティフィッシャルじゃなく
生きているのだから、やはり変化してほしい。

少し前に原因がわかった。
カシワバゴムが植えてある鉢は下に水抜きの穴がない。
そして、土ではない、ちょっと変わった素材に植えてある。
土の表面が乾いたら水をやるようにと、説明書きには書いてあったが、
乾いているのかどうか、これがよくわからないのだ。
それで適当に何日かおきに水をやっていたら、
ある日、土の上まで水が来てしまった。
あわてて水を捨てて、それからしばらく水をやらないで乾かした。

そうしたら、数日前から芽が動き出して、ついに新しい葉が出てきた！
何ヵ月も水びたしになっていて、よく根腐れを起こさなかったものだ。