一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

229   春惜しむ横たわりたるミルク缶

2011年04月27日 | 

 

嬰児を育てているのだろう。家の台所かどこかの隅に、役目を終えた空の粉ミルク缶が転がっている。ようやく離乳食の時期に入ったのだろう。嬰児の睡眠時間も長くなり、体重も増え、子育ても少しづつ楽になってきた。

 

親には早く成長してほしい思いもあるが、横たわるミルク缶から、過ぎ去ってしまった大変だった時間を振り返り、春を惜しむ思いとともに感慨は深い。

そして、育児はまだまだ続くのだ。

 

 

(シャガ)著莪

 

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