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初燕戸籍調べの巡査来る 野里女
最近、都会で増えているのが、都会の餌をねらっているカラス、ヒヨやムクドリ。猛禽類も増えているらしい。減っているのがスズメとツバメだという。
ツバメは、典型的な夏鳥で、南方から渡って来る。農作物の害虫を捕食するので、古くから大事にされていて、人間の家の軒下を安全な住処としているのも異例だ。
ツバメが減っている理由としては、都会では巣の材料である泥が減っていることと、泥が接着しにくい壁材料が原因らしい。スズメも巣作りの場所が減っているかららしい。
さて、ある家に営巣したツバメのカップルが、次の年も同じカップルかどうか,戸籍調査したところ、メスは別のオスを連れて戻った。
遅れてやってきた憐れモトカレは、しばらく巣の周りをうろついていたが、諦めてどこかへ去って行ったという。
キスイセン(黄水仙)