この句から、「臨死体験」を思い起こしてしまった。現在、「臨死体験」は、アメリカを中心に科学的に分析研究が進んでいるという。日本でも、立花隆氏が同名の本を出版し、NHKスペシャルでも取り上げられた。
心停止などの死の淵から生還した人たちの、いわゆる「臨死体験」には、体外離脱、トンネル体験、光体験、人生回顧、知覚拡大、未来予知、などがあるという。
しかし私は、覚せい剤、マリファナ、薬物などによって起こる幻覚と同じではないか、と疑っている。但し、「臨死体験」は、美しいお花畑や神々しい光に出会えるし、多くの人が人生観さえ変わるというから、一度は体験してみたいものである。
さて、この句の作者も極楽の入口まで行ったのだから、チラリとは極楽を覗いたに違いないだろうが、どんな所だったか聞くのを忘れてしまった。