一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1169   膕から日の暮れ初めし涅槃像  正春

2014年03月13日 | 

(よぼろから ひのくれそめし ねはんぞう)

涅槃とは、

〇お釈迦様がお亡くなりになること。旧暦2月15日と言われている。

〇煩悩の火を吹き消した状態(滅、寂滅)

〇人間の本能から起こる精神の迷いがなくなった状態(涅槃寂静)

〇心の安らぎ、心の平和によって得られる楽しい境地(常楽我浄)

〇「さとり」〔証、悟、覚〕と同じ意味

 さて、お釈迦様入滅(涅槃)の折、欝婆尸女(うつばしにょ)という名の女性信者は、四十五年間の布教の旅を歩き続けた釈尊の御足を一心に擦り、感謝と労りと悲しみの涙を流したそうである。

摩訶迦葉尊者が荼毘に伏す前の釈尊の御足をみたとき、釈尊の御足には老女の涙の跡が消えないで残っていたという。

「膕」とは、「よぼろ、よほろ、ひかがみ」とも読み、膝の真後ろのへこみを言う。又は、膝窩(しっか)ともいう。

 

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