(よぼろから ひのくれそめし ねはんぞう)
涅槃とは、
〇お釈迦様がお亡くなりになること。旧暦2月15日と言われている。
〇煩悩の火を吹き消した状態(滅、寂滅)
〇人間の本能から起こる精神の迷いがなくなった状態(涅槃寂静)
〇心の安らぎ、心の平和によって得られる楽しい境地(常楽我浄)
〇「さとり」〔証、悟、覚〕と同じ意味
さて、お釈迦様入滅(涅槃)の折、欝婆尸女(うつばしにょ)という名の女性信者は、四十五年間の布教の旅を歩き続けた釈尊の御足を一心に擦り、感謝と労りと悲しみの涙を流したそうである。
摩訶迦葉尊者が荼毘に伏す前の釈尊の御足をみたとき、釈尊の御足には老女の涙の跡が消えないで残っていたという。
「膕」とは、「よぼろ、よほろ、ひかがみ」とも読み、膝の真後ろのへこみを言う。又は、膝窩(しっか)ともいう。