一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1195   流れ藻を置きゆく春の忘れ潮   喜久

2014年04月09日 | 

 海には満ち潮と引き潮がある。満ち潮の時に磯を覆っていた海水が、引き潮になると引いてゆく。すっかり引き潮になった時、磯の窪みに水溜りのように海水が残っている。それが忘れ潮である。潮の忘れもの、という意味であろう。
 魚や蟹、海老などが取り残されたりする。海藻、木片、ヤシの実などは良いが、最近は缶やビン、ペットボトルなども・・・・・困った時代になったものである

「ペットボトルを置きゆく春の忘れ潮」が、時代をとらえた悲しい現実なのである。

コメント
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