昨夜は、旧暦三月弥生の十五夜、満月だった。月は煌々と照り、とても朧月とは言えなかった。何故かと言えば、冬でも珍しいのに、湿度が10パーセントしかなかったのだ。あちこちに、森林火災が起きてもおかしくないほどの湿度だった。
さて、季語は300余年に亘る先人たちの知恵の結晶ではあるが、疑い出せば結構矛盾はある。しばしば私に生まれた「季語の矛盾」への疑問。例えば「春のブランコ、凧や風船等々」
私は、それら歳時記の多くの季語を肯定的にとらえ、疑いもせず鵜呑みにして俳句を作って来た。だからといって、別にどうこう言うことはないが、ただ単に、昨夜の鮮明なる月を見て、「月」と「歳時記」が、癪に障っただけのことだ。
アオキ(青木)の花