春の季語に「蛙(かわず)の目借時」がある。単に『目借時』とも言う。春たけなわとなりポカポカ陽気になると、うつらうつらと耐えがたいほど眠くなる。これは、蛙に目を借りられてしまうから眠いのだ、ということから「蛙の目借時」という季語が生まれた。
さてこの句、今どき算盤(そろばん)とは、ちょっと古いのではないか、と思う。算盤が電卓に変わり、とうとう電卓がパソコンに変わってしまった。つまり、項目と数字を入れれば、後は全てコンピューターがやってくれるらしい。
便利で良いのかもしれないが、人間が益々お馬鹿さんになっていくのではないか、と心配するのは杞憂だろうか。
キケマン(黄華鬘)ケマンソウ科 キケマン属の越年草。