一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1204   新池や蛙飛び込む音もなし   良寛

2014年04月20日 | 

  寛永21年(1694年)に没した芭蕉に、遅れること64年後の宝暦8年(1758年)に生まれた良寛。この句は、一人住まいをしていた国上山(くがみやま)の五合庵に、小さな池を作った時の作だそうである。

  当時既に全国にその名前が知れ渡っていた有名な芭蕉の有名な代表句「古池や蛙飛び込む水の音」。この句は、芭蕉の深遠なる境涯を表しているそうだが、私の池は作ったばかりで蛙もいないし、まして飛び込む音などするべくもない。

当然知っていた芭蕉の俳句を茶化して作った良寛のこの句。単なるおふざけか、それとも何か特別な意図があったのだろうか。

コメント
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