大和朝廷の成立期、第10代崇神天皇の時代に疫病(疱瘡など)が大流行。特に陰暦3月の落花の時期に疫病の流行が盛んだったため、これを鎮めるために「花鎮め(はなしずめ)の祭」を奈良県桜井市にある大神(おおみわ)神社で行ったと伝えられている。「花鎮め祭』は、現在でも4月18日に各地で行われている。
季節が巡り、桜が散り乱れると、人の心もさ迷い出て、自分の人生さえ終わりにしてしまいたくなる、という。人の心がこのように乱れ、さ迷い出でてしまうのは、荒ぶる、千早振(ちはやぶ)る神のあやしき仕業であり、それから人々を守るため、大神に願い祭ったという。
現在では桜の散る時期に、疫病の流行は無くなったように見えるが、「鳥インフルエンザ」などが、一触即発の大流行を狙っているようで不気味である。