一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1203   降る雨に散り敷くばかり花しずめ   あや子

2014年04月19日 | 

 大和朝廷の成立期、第10代崇神天皇の時代に疫病(疱瘡など)が大流行。特に陰暦3月の落花の時期に疫病の流行が盛んだったため、これを鎮めるために「花鎮め(はなしずめ)の祭」を奈良県桜井市にある大神(おおみわ)神社で行ったと伝えられている。「花鎮め祭』は、現在でも4月18日に各地で行われている。

 季節が巡り、桜が散り乱れると、人の心もさ迷い出て、自分の人生さえ終わりにしてしまいたくなる、という。人の心がこのように乱れ、さ迷い出でてしまうのは、荒ぶる、千早振(ちはやぶ)る神のあやしき仕業であり、それから人々を守るため、大神に願い祭ったという。

 現在では桜の散る時期に、疫病の流行は無くなったように見えるが、「鳥インフルエンザ」などが、一触即発の大流行を狙っているようで不気味である。

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