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6月14日(金) 盛大な寄り道。

2024年06月17日 08時02分07秒 | 2024年

 6時起床。

 朝食は、昨日セイコーマートで買ったあんパンと豆乳。

 7時半過ぎにホテルをチェックアウト。ガソリンを入れ、セイコーマートでモーニングコーヒーを飲む。

 後輩と合流し、午前中は三石地区でお仕事。

 昼食は、協力機関の方々に「漁」へ連れて行って頂く。突き出しで蟹が出てくるのがすごい。

 お刺身も美味しい。特にタコの新鮮さが際立って印象に残った。

 料理も美味しかったのはもちろん、普段なかなかゆっくりお話をする機会のない協力機関の方々とこういう時間を持てたことがとても嬉しかった。お誘い頂き、ありがとうございました。

 新千歳空港へ戻り、後輩と解散。ここからは1人仕事である。

 明日の仕事場所は千歳駅から徒歩圏内なので、レンタカーを返却。通常ならそのまま千歳で宿泊するのが当然であるが、私は鉄道オタクである。

 南千歳駅で先発の帯広行き特急とかち号を見送る。

 私の乗る電車はこれ。最近の全席指定化と割引切符の制度改正によって実質的に大幅な値上げとなり、閑古鳥が鳴いていると話題の特急すずらん号である。降車駅・苫小牧までの乗車時間は17分(距離は27.2キロ)で、特急料金は1,160円。前回同区間の自由席に乗った時の料金は630円だったので、確かに割高感がある。ちなみに、ほぼ同距離(28.8キロ)の東京-横浜間の踊り子号の特急料金は760円である。

 789系車両での運行である。先のとかち号(キハ261系)と同じフォルムだが、あちらは気動車、こちらは電車である。

 確かに車内はガラガラだ。ただ、JR北海道の社長のインタビューによると、元々すずらん号の1列車当たりの平均乗客数は60人(1両当たり12人)程度で、それが今回のダイヤ改正後は2割減になったということであるから、ガラガラなのは昔からだという見方も出来る。2割減程度なら特急料金の値上げ分で増収なのではないだろうか。公共交通機関という立場を考えると微妙なところだが、一民間企業の経営判断としては間違っていないような気もする。

 苫小牧までの車窓は森と畑が延々と続く。

 あっという間に苫小牧に到着。

 乗り換えまで時間があるので、駅構内を見て回る。乗車予定の日高線のホームにキハ40が停車している。これがそのまま鵡川行きになるのかと思ったが、一度留置線へ引き上げていった。

 昨年導入された新型車両737系。見た目からハイブリッド気動車かと思ったが、電車である。

 キハ150も頑張っている。エンジン音が骨に響く感じが良い。

 乗車予定の日高線の車両が入線してきた。

 「北海道の恵み」シリーズ。このシリーズは4両製造されているそうで、今回乗るのはその中の「道央 花の恵み」列車である。

 観光列車仕様なので、内装もお洒落である。

 ただ、通学時間帯で混雑していたので、私は後方2両目の通常車両に乗車した(撮影したのは終点・鵡川到着後)。

 17時34分に苫小牧を発車。

 乗客の大半は学生さんで、所々に観光客らしき方の姿も見える。一方で、私のようなサラリーマンはおそらく1人も乗っていなかった。

 苫小牧周辺の工業地帯を眺めながら室蘭本線から分岐する。

 最初の停車駅・勇払を出て勇払川を渡ると、勇払原野という広大な湿原の中を走る。霧が出てきた。

 広大な湿原だが、それでもこの50年間で面積は大幅に減少しているそうだ。絶滅危惧種の鳥類などの貴重な生息地だそうなので、このまま維持されるといいのだが。

 湿原を抜け、青々とした森の中を走る。

 厚真川を渡ると、2つめの停車駅・浜厚真に到着。次はもう終点の鵡川である。

 鵡川までは広大な農地が続いている。

 採草地も大きい。私も少しずつ勉強をしてきたおかげで、遠目でも採草地の良し悪しがわかるようになってきた。

 苫小牧を出てから約30分で終点の鵡川に到着。

 むかわ町は胆振地方なので、日高本線が日高地方まで走ることはもうない。

 乗車時にはわからなかったが、ドアにはキタキツネが描かれていた。

 列車はすぐに折り返しの苫小牧行きになるようである。

 1度でいいからこの先まで乗ってみたかった。

 駅舎内にはかつての時刻表が掲示されている。

 駅名は漢字の「鵡川」だが、正式な町名は「むかわ町」である。

 漢字のほうがカッコいいが、読むにも書くにも少し難しい。

 列車の到着直後はお迎えに来た車で賑わっていたが、10分もすると静かなものである。

 宿泊先まで10分ほど歩く。

 温泉施設を持つ道の駅「むかわ温泉四季の館」に併設されているホテル「四季の風」に宿泊。

 居心地の良い和室である。

 すぐにスタッフの方が布団を敷きに来てくださった。

 温泉施設は地元の方々に人気で、夕方の時間帯はとても賑わっている。

 温泉は後回しにして、まずは夕食をとりに出掛ける。ネットで口コミの良かった「豚ちゃん」へ行ってみる。とんかつや焼肉がメインのお店だが、カツカレーがとても美味しいらしい。

 評判通りの美味しいカツカレーである。揚げたてのとんかつがとてもジューシーだし、カレーも家庭料理っぽさの中にコクと辛みがある。外でカレーを食べてこんなに美味しいと感じたのは初めてかもしれない。

 ホテルへ戻り、温泉でゆっくり汗を流す。海が近いため濃いめの塩泉で、身体がぽかぽかになる。ただ、顔をつける際には目に入らないようにしないとかなり沁みる。前回入った時も今回も目をやられた。

 道の駅のお土産品コーナーで珍しいご当地品を爆買いし、部屋でゆっくり頂く。

 まずは、ハッカ飴で有名な北見ハッカ通商が販売している塩ミルク・ミントアイス。ハッカ飴のミント味と塩味のどちらも主張が強めだが、バニラの甘さとの相性はとても良い。

 シーベリーシャーベット。シーベリーはサジーとも呼ばれるグミ科の植物で、独特の酸味がある。好みは分かれるかもしれないが、私はかなり好きだ。次も見つけたら必ず買うと思うし、何なら通販でお取り寄せしたいくらいである。

 コアップガラナゼリー。コーラ味やソーダ味のゼリーが好きな私にとってはぴったりの味である。

 ハスカップジュースも飲む。濃厚。

 北海道銘菓「ユカたん」。主要原料の牛乳・小麦・卵の全てを北海道産のもので製造しているそうだ。

 袋から出す際に表面がだいぶ剥がれてしまったのだが、優しい甘さでとても美味しい。

 レモンケーキもあるとつい買ってしまう。これもユカたんと同じメーカー(ニシムラファミリー)が製造している。

 想像以上にレモンの風味がしっかりしている。

 十勝グレープジュースで〆る。ワイングラスで飲みたくなる味である。

 スイーツを楽しみながら明日の予習を終え、23時過ぎに就寝。