キマグレ競馬・備忘録

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本「研究者のコピペと捏造」

2024年02月12日 | Book
タイトル通りの内容。 研究者の不正について、多くの事例をもとに考察する。
研究者が不正を働くパターンは大きく分けて三つある。
〜根っからのペテン師、嘘つき
〜たまたま不正に手を染めた結果、後戻りできなくなった小心者
〜小さな不正を不正と思わない呑気者
過去には様々な不正の報告例があり、種類としては、
-盗作、盗用、剽窃
-データ洗浄画像操作と捏造
-成果の横取り
-共著者の問題
-研究論理の逸脱
-研究者の不正など
時々、研究機関の不正の問題がニュースになるが、これは氷山の一角であり、実際はもっと多くの不正が行われている可能性がある。不正の種類は、理系と文系では違いがあり、文系は文章のコピペ。理系は、データや画像の改ざんが多いらしい。理系の論文は、著作権の該当範囲が狭く、文章の類似性については、あまりうるさく言われない。実験結果の考察は、同じような結論になるからだ。なので、マスコミが自分の感覚や一般的なモラルで不正を書き立てるのも問題であり、研究者間のルールを理解すべきと言う。
研究者の世界は知らないことが多く、いろいろと勉強になった。研究というのは、高度な専門知識を駆使して行う活動であり、携わる人たちも高度なモラルを持っていると考えがちだが、実際は世間と同じレベルの道徳しか持っていない。だからこそ、研究者の不正防止の仕組みが必要という。
因みに、私も会社員時代に改ざんの心当たりがある。市場調査のデータが意図通りにならなかった時、上層部に悪い報告をしたくない直属の上司のプレッシャーに負けて、データの解釈を「前向き」に変えた事がある。(本当はダメなのに、良い話にする。いわゆる"ポジティブ"な言い回し)受け手の印象を良くする方法も改ざんに近いのだが、「前向き」な解釈であれば許される。つまり「前向き」であれば、多少の改ざんも許すモラルの無さに問題があるのかもしれない。反省…。

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