一昨日から夏風邪をひいたらしく頭がボーッとしている。黄金メソッドを今週マスターする予定だったが、こんな脳ミソの調子だと全く勉強にならないので、一休みすることにしました。
今週は、アイビスサマーダッシュ。新潟名物の短距離戦です。今年は13頭立てなので、枠順による有利不利は無さそう。注目は、ネロとプリンセスムーンでしょうか。暴君対王女。面白い対決になりそうな気がします。
一昨日から夏風邪をひいたらしく頭がボーッとしている。黄金メソッドを今週マスターする予定だったが、こんな脳ミソの調子だと全く勉強にならないので、一休みすることにしました。
今週は、アイビスサマーダッシュ。新潟名物の短距離戦です。今年は13頭立てなので、枠順による有利不利は無さそう。注目は、ネロとプリンセスムーンでしょうか。暴君対王女。面白い対決になりそうな気がします。
黄金メソッドの2つ目は「馬券」。馬券の選択には悩むことが多い。基本は「単複」でやるつもりでも、オッズを見て心変わりすることがよくある。馬券はどんな考え方で買ったらよいのか。
●投資の基本は「ローリスク、ハイリターン」
当然、そうあるべきでしょう。
●単勝・・・狙った馬さえ勝てばいいので、他馬を気にしなくてもよい。
3点以内に絞り込むこと。それ以上買うと旨みはない。
●複勝・・・「コロガシ」が成功すれば、大きく勝てる可能性もある。
人気馬のコロガシ馬券の目安は、150円程度。複勝500円以上は当てるのが難しい。
●枠連・・・少ない買い目で当てやすく、配分にメリハリをつけやすい。
買い目は最大36点。混戦レースや穴馬狙いに絶好の馬券。無印でも買いやすい。
●馬連・・・「大本線、本線、押さえ」で大儲けも可能。
枠連より高配当が期待できる。馬券の基本と考えてよい。
●馬単・・・単勝と同じアプローチで高配当が狙える。
自信度によって、表だけ買う、1,2点表裏を買う、全て表裏を買うの3パターンがある。上手く絞ればローリスク、ハイリターンが期待できる。
●ワイド・・・穴馬を見つけた時は、勝負馬券で大勝ちも可能。
ハイリスクの馬券との組み合わせで保険として使う。勝負馬券にはなりにくい。
●三連複・・・狙いは1頭軸流しか、人気薄1頭との2頭軸流し。
勝負馬券にもなるが、三連単の押さえ馬券として使いたい。
●三連単・・・1着固定の流し、またはフォーメーションが基本。
高配当が狙えるが、あくまで本命馬が1着になる自信のレースで使う馬券。組み合わせ馬券は、ハイリスクとローリスクの馬券を組み合わせること。具体的には、単勝と複勝、馬単と馬連、三連単と三連複などを組み合わせて使う。
しかし、競馬番組では三連単ボックス買いが普通に買われている。ベテランの競馬ファンは、予想と馬券の選択・買い方を一致させて、無駄な馬券を排除する考え方が主流だったのかもしれないが、今の競馬ファンはお金持ちだから、馬券の選択や買い方を検討するなんて、そんな面倒なことは考えていないようだ。最初から三連単5頭ボックス、5頭選んで当たるのを待つだけ。宝くじ的な買い方だ。まあ、それもチャンスがあれば確実にゲットできる方法なので、悪くはないと思うけれど。
黄金メソッド。最初のメソッドは「選択」。
●「勝負か」「遊ぶか」「見送るか」レースを選択することが最も大事。
ダラダラと全レースをやるのではなく、勝負・遊び・見送りのカテゴリー分けが重要ということらしい。確かに、顔ぶれやオッズを見てヤル気が起きないレースはある。割り切りが必要ということだ。
●小さな情報を自分でつかみ洞察力で馬券に生かす
ここでは馬場の例を取り上げている。「良馬場」発表でも鵜呑みにせず、荒れ具合を見て、判断することも必要ということだ。
●勝負レースは3レース中、最低1レースの的中が目標
勝負レースは36レース中5レース、24レース中3レースを選択。その中で、5レース中2レース、3レース中1レースの的中を目指そうという。何となくできそうな気もするが、問題は配当だ。勝負して当たっても配当が雀の涙程度では納得できないだろう。一発で収支をプラスにする位の馬券を買う必要がありそうだ。
●楽しむレースを作る。「ケン」も勝負の準備運動
自信の無いレースは見送る。「見送り」は自分の得意技でよくやっている。自信が無くても予想しているので、もし当たった場合、多少悔しい気持ちも残るが、それは「縁が無かった」と考えるべきだろう。遊び馬券を買ってみるのも手だが、遊びと割り切れるかどうかが問題だろう。
●レースの性格から勝負レースを決める
真剣に予想して勝負するつもりだったのに、時間切れで馬券が買えない場合がある。そういう場合は「予想通りにならないでくれ」と思ってしまう。予想通りに来てしまうと、馬券を買えなかった悔しさが残り、予想が外れると買えなくて良かったと安堵する。人間の心理は不思議なものだ。著者のレース選択の考えは以下の通り。
・2,3歳限定戦は基本的に勝負・・・騎手や厩舎の真剣度の高いレースだから。但し、新馬戦は避ける。厩舎やオーナーの意向で真剣度が違う。調整の意味もある。
・下級条件戦は慎重に判断。関係者の思惑が反映されやすい。
・重賞レースは勝負。馬も関係者も本気のレースだから、勝負対象としてもいい。
・勝負レースには、7~8割の資金を割り当てる。
著者は「レース選択の重要性」を説く。勝負レースは、人それぞれなのでこのメソッドが絶対正しいとは言えないが、スランプを感じたらやってみても良さそうだ。
先週末も相変わらずの絶不調。20レースもやって週末に当たったのは、複勝1点のみ。まあ複勝としては高額だったので、1点的中でも納得なのだが、勝率としてはかなり物足りない。何より、予想は悪くないのに、相変わらず馬券の買い方で失敗しているのが悔しい。
ということで、3年前に買った本・「競馬・黄金メソッド」で自分のスタイルを見直してみることにした。この本は、金曜日の夜の東京MXの競馬番組で、ボソボソとよく聞き取れない声で解説する日刊競馬の飯田さんが書いた本だ。温厚で真面目な印象の競馬記者だが、本の中身もいたって真面目。これは信頼できそうだ。飯田さんの黄金メソッドは、大きく6つのカテゴリーに分かれている。「選択」「馬券」「理論」「戦術」「活用」「後略」の6章から成っており、これを一通りマスターすれば、コンスタントに勝てるような気がする。今週は、この本を読みながら、自分のスタイルを考察してみたい。
きっと今週は、ハッピーな週末になるだろう。(と期待したいが、、)
夏は充電期間ということで、競馬のノウハウを仕入れることにしている。先日読んだ「頂点の競馬術」という本の中に「弱い馬たち全パターン」という面白い区分が載っていた。一体、弱い馬というのはどんな馬なのか、、。(馬の事例はちょっと古いが、種牡馬になっている馬もいるので多少は参考になるかもしれない。)
*気性難馬:気性が悪く、意味のない惨敗が多い。割と大型の良血。
(マツリダゴッホ、ペルーサ、ブラックタイドなど)
*非力馬:パワー感が無い。細身で小柄。突き抜けることがない。
(ピサノパテックなど多数)
*迷宮馬:適性がはっきりしている時期もあるが、好走は年1回タイプ。
(メイショウボーラー、ダンスインザムードなど)
*極端馬:訳あって(馬混みが怖いなど)逃げか追い込みしかできない。
(シルポート、ショウナンカンプなど)
*衰え馬:調教、レースで明らかにズブくなった馬。
*得体の知れないマル外馬:深追いしてはいけない馬。
(ゴスホークケン、アポロドルチェなど)
*溜め無し馬:若い頃、飛ばすことだけ覚えて、溜めることを教えられなかった馬。
(リーチザクラウン、ダンツキッスイなど)
*パンチ不足馬:非力馬と同類。馬体の小ささのため、重賞で苦戦。
*一瞬馬:一瞬しか伸びない馬。中山の急坂では瞬間移動。でも東京では苦戦。
*モタつき馬:上がりが速くなるとダメな馬。
*頭が高い馬:頭が高い走法の馬は伸び悩む。馬の走りは頭が低いほうが良い。
*パドックの毎度入れ込み馬:大暴れよりは落ち着いた馬のほうが良い。
*重苦しい馬:体が大き過ぎて、走りが重苦しく、切れ負けする馬。
*人気先行馬:強い弱いにかかわらず人気先行の馬。
正直、よくここまで細かく分類したものですが、基準がやや曖昧で、例えば自分の贔屓の馬がどれに該当するのか、判断が難しい感じもします。とりあえずレースで負けた馬を、どの項目に該当するか当て嵌めてみて、次のレースでの選択基準にしてみるのがいいかもしれません。
タイトルの写真は、晩年のタイキブリザード。あと1か月(8/18)で没後2年になります。
競馬を始めてから初めて出会ったG1馬で、帰省した時に彼に会いに行くのが楽しみでした。
現役時代のことはよく知らないけれど、人懐っこい感じの良い馬でした。引退後は一時期種牡馬だったということで、彼の仔(孫)の状況がどうなのか、気になって調べてみました。
彼の仔(牡馬)では、唯一重賞を勝ったヤマノブリザード以外に活躍した馬はいないようです。なので、母系を探ってみると、母父タイキブリザードが中央競馬の現役で6頭いました。
シゲルやコスモの2頭は、今後に多少期待できるかも。是非応援したいと思います。また、牝馬の3頭は是非繁殖に入ってもらって、タイキブリザードの血を繋いで欲しいな。
シゲルノコギリザメ 牡2013 スーパーホーネット シアトルビューティ タイキブリザード
リカチャンス 牝2009 トワイニング タイキフブキ タイキブリザード
コスモラパン 牝2011 スクリーンヒーロー スプラッシュビート タイキブリザード
ノーブルルージュ 牝2012 ショウナンカンプ スプラッシュビート タイキブリザード
ビゼーヒル 牡2009 スパイキュール レオリズム タイキブリザード
スターペスマックス 牡2013 アドマイヤマックス ピースオブスマイル タイキブリザード
昨日のニュースにこんな記事がありました。
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大野拓弥 脱水症で乗り代わり…17日の騎乗は当日朝に判断
大野拓弥は16日の福島11R騎乗後、脱水症にかかったため12Rのドルチェレガートは江田照に騎手変更となった。17日に予定している福島全11鞍の騎乗の可否は当日朝の様子を見て決める。
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昨日は、大野拓弥騎手が脱水症状で乗り替りになりました。この日は、12レース中9レースの騎乗が予定されていて、しかも長距離のレースが多かったことも影響したのかもしれません。騎手は体重の維持も大変だろうし、喉が渇いたからといくらでも水分補給できる状況ではないのが辛いところです。原因は推測するしかないのですが、この時期は、暑さと湿気の影響で騎手の体調管理も大変そうです。ちなみに17日午前中の時点で、大野騎手は予定通り騎乗しているようで、1Rで早くも勝利を挙げています。
交流重賞ジャパンダートダービーが行われました。
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【ジャパンダートダービー】4番人気のキョウエイギアがG1初勝利(スポーツ報知)
◆第18回ジャパンダートダービー・交流G1(13日・ダート2000メートル、大井競馬場、良)
4番人気の中央馬キョウエイギア(戸崎)が、好位追走から直線のラスト150メートルの
あたりで馬場の真ん中を抜け出し、交流G1の舞台で重賞初制覇を果たした。勝ちタイムは2分5秒7だった。同馬は父ディープスカイ、母ローレルアンジュ(父パラダイスクリーク)で、2015年9月にデビュー。同10月に初勝利を挙げた。通算11戦4勝。重賞は初勝利。逃げたケイティブレイブ(武豊)が2着。1番人気のゴールドドリーム(川田)は、3着に終わった。1~3着をJRA所属馬が占め、4着に大井のバルダッサーレ(吉原寛)が入った。2番人気のストロングバローズ(Mデムーロ)は、7着に沈んだ。
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久し振りに地方競馬中継を見ました。相変わらずJRA勢が強さを見せたレースでしたが、地方競馬のバルダッサーレもなかなか良いレースをしていて、JRA勢と互角のレースを展開していました。また、唯一の女性騎手・木ノ前騎手が騎乗したカツゲキキトキトも果敢に先行しましたが、最後は上位から遅れてしまいました。それでもデムーロ騎手のストロングバローズよりも先着しましたので、なかなか良いパフォーマンスを見せてくれたと思います。交流重賞は、いつもJRA勢に上位独占される傾向が続いていますが、地方競馬にも対抗できる馬が現れて欲しい。そうでないと何のための「交流」なのか判らなくなりそうです。バルダッサーレ、カツゲキキトキトの今後に期待したいです。
今日は、セレクトセール当歳馬のセリが行われました。
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【セレクトセール当歳馬】オルフェーヴル×ホエールキャプチャの牡馬は1億7000万円
競馬関係者、ファンが注目する日本最大のセリ市、セレクトセール(日本競走馬協会主催)
の当歳馬セリが、12日午前10時に北海道苫小牧市のノーザンホースパークで始まった。2012年ヴィクトリアマイル・G1など重賞5勝を挙げたホエールキャプチャがオルフェーヴルとの間に産んだ牡馬「ホエールキャプチャの2016」は、(有)ビッグレッドファームが1億7000万円で落札した。
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応援していたホエールキャプチャとオルフェーヴルの仔を、ビッグレッドファームが落札しました。オルフェーヴル産駒の良血が人気のディープ産駒にどこまで対抗できるか、これは楽しみです。また、2日間のセレクトセールで「サトノ」の馬主・里見さんが13億円を使って13頭を買ったという記事がありました。平均1頭1億円。果たして賞金で元が取れるか心配になりますが、馬主というのはサラリーマンとは違って、自分の馬がダービーを勝つという名誉のためには、お金は惜しくないと考えているのかも。競争馬に湯水のようにお金を使うオーナーと、日々の小遣い稼ぎで競馬場に通う競馬ファンと、競馬の世界にはスケールが全く違う2種類の人間がいるようです。
今日は、競争馬のセリ市・セレクトセールが行われました。
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【セレクトセール】1歳セリで売上81億円の新記録 (デイリースポーツ)
2日間にわたって開催される「セレクトセール2016」が11日、北海道苫小牧のノーザンホースパークで開幕した。1歳馬のセリが行われた初日は247頭上場され、1億円を超える馬は計14頭、売り上げは81億3030万円で過去最高となった(※価格は全て税抜き)。
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朝からグリーンチャンネルの生放送を見ていました。最初に血統と親の戦績、近親馬の活躍度を紹介して、1頭づつセリが開始されます。今年もディープインパクトと外国産牝馬(特にG1戦線で活躍した馬)の人気が高く、他の血統とはスタートの価格が全く違っていました。たった数百万でもなかなか買い手がつかない馬もいれば、ディープ産駒のように500万から1000万単位で値が上がる馬もいて、血統というのはクラシックでの活躍度に大きく影響されるようです。ちなみに今年の最高落札金額は、ディープインパクト産駒「オーサムフェザー15」(牡)の2億6000千万円でした。たった1頭の価格が、サラリーマンの生涯賃金に近い金額ですから日本にも信じられない位のお金持ちがいるようです。
新馬戦の季節になると、東京競馬場で出会ったオジサンの呟きを思い出します。このオジサンは、新馬戦でパドックを周回している馬を眺めながら、「お前らはいいよなあ~。たった1回勝つだけで、オレの年収以上も稼ぐんだから、、」と、呟いていました。でも勝てない馬の運命は、このオジサンが考えているよりも厳しいかもしれません。今回のセレクトセールに登場した馬達も無事にデビューして勝ち上がって欲しいものです。
戸崎騎手が早くも100勝達成です。
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戸崎圭太 今年最速の100勝達成!大台到達は4年連続で4回目
戸崎圭太騎手(36)が9日、福島3Rのサングラスポテトで今年最速となるJRA年間100勝を達成した。大台到達は4年連続4回目で、7月9日での達成は史上5番目の早さ。
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今年の騎手リーディング争いは、ルメール、デムーロの外国人騎手と戸崎騎手の3人が争っています。7月初めで100勝ということは、年間180~200勝のペースになります。もし200勝を達成すれば、2005年の武豊騎手以来になりますが、果たして達成できるかどうか。
これだけ勝つのであれば賭けたくなるのですが、いつも人気になるため、単勝や複勝に賭けても配当が少なく連勝馬券で他の馬に流して外す。結局、勝率は騎手自身の賞金獲得には貢献しますが、競馬ファンの懐には貢献してくれないのです。
最後は「負けをひきずりやすい人」への処方箋。負けをひきずるパターンはだいたい決まっている。当たったと思ったのに、結果はハズレという場合。特にハナ差で逆転とか審議で降着とか、当たったと喜んでいたら実は買ってなかったという「惜しい」パターンだ。次のレースまで、厭な気分をひきずってしまう。
この本には、負けをひきずる事例が紹介されている。
A 後悔するのが嫌だから、外れたレースはすぐに忘れる。
B きわどい馬券をモノにすると、つい周りにおごってしまう。
C 自信のレースを外した時は、騎手や調教師のせいにする。
D テキトーに買った馬券でも「当たった理由」を探し出す。
E 予想がスランプに陥ると競馬をやめたくなる。
F 最終レースが近づくにつれ、賭け金が高くなっていく。
G 完璧に予想が外れても負けを認めることができない。
H 来週のチャンスを待つことができず、日曜の最終レースで勝負してしまう。
自分の場合、この中で経験があるのは、Eのパターン。不調が続いて止めたくなることはよくあることだ。でも競馬は、おそらく死ぬまで(死んだ後も)続くギャンブルなのだから、今、目の前のレースで無理して当てに行かなくても、チャンスはいくらでも巡ってくる。そういう気持ちになって、気分が楽になった。競馬は、ダメもとなのだ。それから時々、競馬をスポーツとして見てみるのもいいと思う。じっくりレースを眺めていると、賭けてもいい(損してもいい)レースと賭けなくてもいい(賭けても面白くない)レースが判ってくる。そういうやり方もあると思う。
ということで、1週間、自分のスタイルをチェックしてみたら、勝てない理由が判ってきた。おそらく「自分の拘り」が予想や馬券に影響している。これは間違いない。自分の競馬のやり方に、拘りを持つのは良い事と考えて実行してきたが、逆に予想の幅を狭めて、馬券の買い方に迷いを生じさせる原因なのかもしれない。ということで、秋のシーズンはこの本の処方箋に従って、トライしてみようと思う。
この本「勝ちきるための馬券心理学」は、競馬ファンの心理状態以外にも身近な事例も取り上げていてなかなか面白い本です。自分の競馬が不調に陥った時に、気晴らしに読むといいかもしれません。
馬券心理学。次は「データに踊らされがちな人」への処方箋。データに踊らされるのは、初心者によくあるパターンだろう。(自分もそうだったが)馬を「走る機械」と見てしまうことが原因。前走で最速の上がりタイムというデータがあると、今回もその脚で上がると予想してしまう。でも決してそんな事はない。馬は、デジタルではなくアナログな生き物なのだ。
この本には、データに踊らされがちな人の事例が紹介されている。
A データを予想に入れても、なぜか「例外」なることが多い。
B なまじデータの裏付けがあると、必要以上に自信を持ってしまう。
C 競馬週刊誌を買うと、週末までに予想が完成する。
D データを集め過ぎて、余計に混乱してしまう。
E 生産者リーディングを参照すると、「社台系」を本命にせざるを得ない。
F 新馬戦よりもG1レースのほうが儲かりそうな気がしてしまう。
G 記憶に頼り過ぎて、記録をおろそかにしてしまう。
H 正確な記録は付けていないが、収支は「トントン」だと思う。
競馬を始めた頃は、新聞のデータを隅から隅まで見て予想していた。金曜日の会社帰りに新聞を買って、家で検討。1レース15~20分。合計12レースで約3時間。充分検討して、土曜日の競馬に臨む。で、結果として当たるのはだいたい3~4レース。ある日、飲み会の帰りに新聞を買ったまま、読まずに寝てしまい翌日もいつものように競馬場に行って、新聞の通りに馬券を買った。データも何も見ないで新聞の印だけで買って、4レースで的中。その日がたまたま当たったのかもしれないが、帰りに考え込んでしまった。あの予想に掛けた時間は一体何だったのか。データを検討してもしなくても結果は同じ。データに踊らされていただけなのではないか、、と。でも競馬は予想するのが楽しみの一つなのだ。だからデータはあったほうが良い。データだけでなく、当日の馬の気配などのアナログ情報を加味して予想する。そういう方向で楽しめればいいと割り切ることにしている。
馬券心理学。次は「穴ばかり狙ってしまう人」への処方箋。競馬を始めた頃は、本命から狙うのが正攻法ということで、本命から流して買うのが普通であり、穴党は「ちょっと変わった人」という目で見ていた。でも本命党は、当たる割に実入りが少ない。そこで穴狙いをして上手く行くとそれが快感になり、穴馬ばかりを狙ってしまう。だいたいこんな感じで、周りを見ると、競馬歴が長い人ほど穴党が多いような気がする。
この本には、いくつか穴狙いの事例が紹介されている。
A 10倍以下のオッズは、バカバカしくて買えない。
B 飛びそうにない本命馬がいるときは、三連単で無理やり穴馬を狙う。
C 三連単のフォーメーションはやたら買い目が増えてしまう。
D 一旦ピックアップした穴馬は、気配が悪くても消せない。
E せっかくWIN5が当たっても、10万円以下の配当では満足できない。
F 「今日こそ当たるかも」と思うと、WIN5を買わずにいられない。
G 当たったも同然のレースがあると、ついWIN5に参戦してしまう。
H WIN5のキャリーオーバー中は、滅茶苦茶買い目が増えてしまう。
WIN5の事例が4つ紹介されている。何度かWIN5をやってみたが、全く当たらず。よく「5レースのうち4レースが当ったのに、凄く惜しかった」と言う話を聞くが、WIN5は最初のレースで外してしまうと、そこで終わり。あとはいくら当たっても関係ない。1レースも当たらなかったのと同じなのだ。外した後はただ見ているだけ。そう考えると、WIN5は配当はともかく、あまり楽しめない馬券だ。
自分の場合、この中で当て嵌まるのは、AとD。10倍以下がバカバカしいとは思わないけれど、ローリスク・ハイリターンを考えるのであれば、10倍以上のオッズは欲しいと思う。またDの探し当てた穴馬を外せないという心情はよく判る。穴党には、穴馬が本命なのだから、本命党が軸馬を外せないのと同じだ。
各項目を見て、自分が勝ち切れない理由がだんだん判ってきました。