今日は、ハロウィンらしい。近くのアイスクリーム店に行列が出来ていて、何かと思ったらハロウィンのデザートを売っていた。日本人とハロウィンはミスマッチのような印象があって、昭和世代にはなかなか受け入れ難いものがありますが、バレンタインデーがイベントとして定着したように、ハロウィンもこれから若い人達の中で、イベントとして定着していくのかもしれない。なので、今後のために少しお勉強。
(Wikipediaより)
ハロウィン、あるいはハロウィーン(Halloween, Hallowe'en)は、ヨーロッパを起源とする民俗行事で、毎年10月31日の晩に行われる。西ヨーロッパ古代のペイガニズムにもとづく死者の祭りおよび収穫祭、とりわけケルト人の行うサウィン祭(英語版)に由来するとされている。由来と歴史的経緯からアングロ・サクソン系諸国で盛大に行われ、今日イメージするハロウィンの習俗は19世紀後ハロウィン、あるいはハロウィーン(Halloween, Hallowe'en)は、ヨーロッパを起源とする民俗行事で、毎年10月31日の晩に行われる。西ヨーロッパ古代のペイガニズムにもとづく死者の祭りおよび収穫祭、とりわけケルト人の行うサウィン祭(英語版)に由来するとされている。由来と歴史的経緯からアングロ・サクソン系諸国で盛大に行われ、今日イメージするハロウィンの習俗は19世紀後半以降、アメリカの非宗教的大衆文化として広まったものである。
ハロウィンという語そのものから連想すると、カトリックあるいはキリスト教の行事と誤認されがちであるが、本来無関係である。その語源は日付上の関連によるものにすぎない。ケルト人は、自然崇拝からケルト系キリスト教を経てカトリックへと改宗していった。カトリックでは11月1日を諸聖人の日(万聖節)としているが、この行事はその前晩にあたることから、後に諸聖人の日の旧称"All Hallows"のeve(前夜)、Hallowseveが訛って、Halloweenと呼ばれるようになった。そもそも魑魅魍魎が跋扈するハロウィンの世界は、福音を説くキリストの教えと相容れるものではない。
1年ほど前から近所の書店がポイントカード制度を始めて、商品を購入する度に価格の1%がポイントとして溜まり、500ポイントになると書籍代として還元されるという。あまり魅力のある制度ではなかったし、その書店で買うのは月刊誌くらいなので、最初の3ヶ月くらいは「登録しない」と答えていた。でも本を買う時に毎回、「ポイントカードはお持ちですか」「ポイントカードを作りませんか」としつこく聞かれて面倒なので、根負けして作ってしまった。
だいたい700円の月刊誌の1%は、7円。塵も積もれば山となるというけれど、年間12冊買っても100円にもならない。しかも使えるのが500円溜まった時点からという制約があるし、500円で買えるのは雑誌か文庫本くらいしかない。そう考えると本が買えるようになるまでに、単純計算で6年くらい掛ってしまう。(他の本もそこで買って溜めれば良いという意見もありますが、ポイントを溜めるために本を買うのは本末転倒なので)
まあ、今はポイントの事は考えないようにして、会計時の鬱陶しさを減らす目的のカードと思うようにしている。
最近はいろんなお店でカード制度が蔓延しているけれど、果たして真面目に使っている人がどれくらい居るのかなと思った次第。
ま、それだけの話、、。
ブータンのワンチュク国王来日時の行動と国会での演説を、通訳として同行した著者がまとめた記録本。
昨年、初めて東北の被災地を訪れたワンチュク国王が、被災した地域の人達を励まし、復興を祈る姿が話題になりました。国民の幸福を第一に考える国の元首として、その人間性も行動もとても素晴らしかったと思います。著者は全日程に同行し、通訳として彼を真近で見ており、国王の全ての行動や言動には意味があったと称えています。
来日中の様子は逐次メディアで報道されていたので、どのような人物であるかはだいたいイメージを掴んでいましたが、本には側近しか知らないエピソードも紹介されていて(東北で祈りを捧げた高僧は、国王の自費で連れて来た等)、読むと改めてこの国王としての資質を賞賛したくなります。また国会での演説はとても感銘を受ける内容で、日本国民に対する最大の敬意を表しながら、今後の復興にエールを贈っています。国会演説を読むだけでも、この本を買う価値があるのではないかと思います。国王は日本人の我慢強さと立ち直る意思の強さを称えていますが、しかし私も含めて多くの日本人は、残念ながら国王が考える国民像にはほど遠いと思います。なので、、、
コクオウガ キタイスル ソンナニホンジン二 ワタシハ ナリタイ。
この本を読んで、また、そう思いました。
海野和男の昆虫写真の撮影マニュアル。生物の写真の中でも、昆虫というのはあまり人気の無いジャンルかもしれない。彼はこの世界の第一人者で、初心者向けに機材の選び方から撮り方まで指南する。ニッチな分野ということもあって、カメラの選択も独特で、小さな生き物を撮るためにコンデジからフルサイズまで様々な機材をフル活用して撮る。
昆虫の写真は、昆虫そのものに焦点を当てるか、背景を含めた自然の中の昆虫を撮るかで撮り方も構図も違ってくるので、昆虫の生態や習性をよく把握して撮影することが必要と説く。自身が様々な機材で撮影した写真で、どのように機材を選択し、どのように撮るかを解説していて見ているだけでも楽しい。機材はセンサーサイズとレンズ選択、撮影では構図と被写界深度の取り方が重要。コンデジでも驚くような写真が撮れる。この世界では必ずしもデジ一眼が良いわけではない。TPOに応じて使い分けが必要。初心者には、センサーサイズが小さく被写界深度が深いほうが良い写真が撮れるようです。
ペットや魚や鳥の写真に飽きたら、次は昆虫を狙ってみるのも面白いかも。
「父と息子のフィルム・クラブ」という小説を読んでみた。
フリーで映画評論関係の仕事をしていたが無職となった著者が、登校拒否で学校をやめた息子を映画鑑賞を通じて更生の手助けをする話。著者の実生活を小説化したもの。
子煩悩な父親は、息子の恋愛話に自分の経験からいろいろアドバイスしたり、悩み相談に乗ったり旅行に出かけたりして、息子を後押ししようとするが、現実はなかなかうまく行かない。息子との接点は毎週映画を見ながら語り合うこと。そうやって、精神面の成長を促そうとする。でも、息子の映画の知識は増えても、実生活にはあまり役に立っているようには思えない。息子の恋愛が気がかりで仕方無い、子離れできない駄目オヤジだけど、この本がカナダでよく売れたということは、海外にもそういう子煩悩な親は意外と多いのかもしれない。
ちなみに、小説の中に出てくる映画の見方についての著者の薀蓄は、面白くてとても参考になります。
「トラウマの国ニッポン」が面白かったので、以前の彼の著作を時代を遡って読んでみました。
民主党政権のアキレス腱となりつつある普天間問題ですが、この本が書かれる以前から問題となっており、著者が現地の状況をルポしています。基地を巡る当時の状況も今とよく似ていて、この十数年の間、何も進歩が無かったことがよく分かります。本土のマスコミは、基地移転は沖縄県民の総意であるという認識で報道されていますが、実は全ての県民が移転に賛成しているわけではなく、移転されると借地代が入らなかったり、米兵を相手に商売ができなくなることを心配する人達も多いようです。市民は基地があるのは「当たり前」のことであって、上手く折り合いを付けてやっているのに、(本土の)マスコミが来て騒ぐのでおかしな事になってしまうそうです。県民の中にも本土の人達には判らない利害関係がありますが、それを表沙汰にせず自分達の利益に繋がるように、したたかに行動するのが沖縄の人達の知恵なのだそうです。地勢的に、中国と日本の間に挟まれた小さな島ですから、沖縄の人達にはそうやって生き延びるための交渉力のDNAがあるのかなと思いました。
その他にも、90年代の様々な事件をルポしており、当事者の生の声を読むと、ニュースで聞いたのとはまた違った視点、本音の部分で、いろいろ考えさせられました。
今年の日本人メジャーリーガーのシーズンがあっけなく終わってしまいました。
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ヤンキース、4連敗で終戦=タイガースがア・リーグ制覇-米大リーグ【デトロイト時事】
米大リーグのプレーオフは18日、各地でリーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)が行われ、ア・リーグの第4戦でタイガース(中地区)がイチロー、黒田の所属するヤンキース(東地区)に8-1で快勝し、4勝0敗で6年ぶり11度目のリーグ優勝を遂げた。1番左翼で出場したイチローは3打数無安打、1四球。イチロー、黒田はともに初のワールドシリーズ出場を逃した。シリーズ最優秀選手には打率3割5分3厘、2本塁打、6打点をマークしたタイガースのヤングが選ばれた。ナ・リーグは第4戦が行われ、カージナルス(中地区、ワイルドカード)がジャイアンツ(西地区)を8-3で破り、3勝1敗でリーグ2連覇に王手をかけた。一回にホリデーの適時打などで2点を先取し、中盤以降小刻みに加点。先発のウェインライトも7回1失点と好投した。
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黒田選手、イチロー選手の奮闘も空しく、ヤンキースが早々に敗退してしまいました。
ヤンキースが強かった時期は、リーグ戦で早々に優勝を決めて、主力選手を温存して休養させ、体調万全でプレーオフに臨んでいたように思います。今年は、主力の怪我などで後半に失速し、オリオールズと終盤まで大接戦を演じたために、その余裕が無かったようです。プレーオフでも再度対戦となったオリオールズと延長戦まで持ち込んでやっと勝てた印象で、結局、今年は地区シリーズで燃え尽きてしまいました。主力選手の平均年齢が高いチームですから、スタミナが残ってなかったのかもしれません。
ワールドシリーズ出場の機会を求めて移籍したイチロー選手もガッカリだったと思いますが、もしヤンキースが万全であれば、イチロー選手獲得も無かったでしょう。そういう意味では、イチロー選手もこのチームでプレーできたラッキーだったと思います。できれば、来年も黒田、イチロー選手の活躍をヤンキースのユニフォームで見てみたい気もします。でももしかすると、来年は日本でプレーしているかもしれません。
日本人とはどんな人間の集まりなのかを伺い知ることができるルポルタージュ。
おそらく日本人を知らない人が見たら、相当病んでいると思われる人達が登場する。トラウマを告白するセラピーに参加して、トラウマが治ってしまうことを心配するトラウマ好きの人達や、ユーモアを身につけようとユーモア教室で奮闘する人(真面目に語る言葉の方がユーモラスだったりする)、のんびりとした田舎暮らしに憧れて移り住んだが、持て余す時間に苦労する人など、理想と現実の間で苦しむ人達の事例が、自分の生き方の参考になる。全ての日本人がこれに当てはまるわけではないと思うけれど、日本人の精神構造はこういう側面もあることは知っておきたい。
理想と思うことは、実践しないほうが幸せなのかも。
実は短編の名手でもあったチェーホフの読み方
チェーホフと言えば戯曲で有名ですが、実は短編小説の名手でもあったようです。チェーホフを読んだ経験が無いので、ガイドブックとしてこの本を読んでみました。
彼の短編小説は、何も事件は起こらず、登場人物とその生活が描かれるだけなのだそうです。登場人物の内面に焦点を当てた小説が多いので、現代の強い刺激を求める読者には合わないかも。いずれにしても一度原典を読んでみないと何も言えません。映画で言えば、小津安二郎のようなものかも。阿刀田流の小説家視点の解説は、いつもながらとても面白い。
チェーホフを読む前の「露払い」として、格好の本です。