手前は、この日の第9レースで勝ったソウルフルヴォイスと北村宏司騎手。真ん中が、ディアアレトゥーサと勝浦騎手。奥がツクバエンジェルと蛯名騎手です。
馬の名前には時々凝った名前があって、長くて舌を噛みそうなくらい発音しにくいです。勝浦騎手のディアアレトゥーサも発音するのが難しい。(特に滑舌の悪い人には)競馬場に行くと、本当は馬の名前で応援すべき(だって騎手ではなく馬が走るわけですから)なのですが、聞こえてくるのは騎手の名前を叫ぶ人ばかりです。馬の名前は覚え難くて、発声しにくいからなのかも。
小田島雄志訳のシェイクスピアの「ハムレット」を読んでいたら、誰もが知っている有名な台詞が出てきました。
”To be, or not to be, that is the question."という独白の言葉ですが、これは学生の頃、「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」と習った記憶があります。小田島訳では、「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ」となっています。
確かに文脈から読むと、そのほうが自然でわかりやすいと思います。
でもここに至るまでには、翻訳家の先輩達の苦労もあったようです。
彼の本に、この一文の過去の翻訳が記載されていて思わず笑ってしまいました。
昭和46年 木下順二訳「生き続ける、生き続けない、それが難しいところだ」
昭和43年 小津次郎訳「やる、やらぬ、それが問題だ」
昭和35年 三神勲訳 「生きる、死ぬ、それが問題だ」
昭和24年 市川三喜訳「生きるか、死ぬか、そこが問題なのだ」
昭和10年 坪内逍遥訳「世に在る、世に在らぬ、それが疑問じゃ」
明治27年 岩野泡鳴訳「死のか、死のまいか、一思案」
明治7年 イエロー・ヨコハマ・パンチ 「アリマス、アリマセン、アレハナンデスカ」
当時の日本人の英語に対する苦労が偲ばれます。