競馬の文化誌を彩るさまざまな栄光と悲惨の物語を満載し、そのミステリアスな魅力と謎に迫る清新な競馬学入門。
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心に残った言葉。最後の一節。
「競馬ミステリーはよほど面白くないと、普通の競馬ファンからは読まれることはないだろう。それは、「競馬ファンのほとんどが競馬新聞は熟読しても、翻訳小説などめったに読もうとしない」からではなく、実際の競馬や競馬にまつわる事件のほうが、圧倒的に面白いからである。明日のレースのほうが興味が尽きないのに、わざわざたいして面白くもない競馬ミステリーなどをどうして読まなければならないのだろうか?競馬ミステリーの道は遠い。なぜならば、その最大のライヴァルは競馬そのものだからである。」
今週はこの問題が大きく取り上げられています。
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沖縄・尖閣諸島:石原知事「都が尖閣購入」 所有者と合意(毎日新聞)
訪米中の東京都の石原慎太郎知事は16日、ワシントンで講演し、沖縄県・尖閣諸島の一部を都が購入することで民間の土地所有者と基本合意したことを明らかにした。都議会の承認を得たうえで年内に購入手続きに入りたい考えという。尖閣諸島は中国も領有権を主張しており、波紋を広げそうだ。石原氏は、中国の領有権主張を批判したうえで都が購入する考えを表明。「国が買い上げると中国が怒るから外務省がビクビクしている。東京が尖閣諸島を守る。やることをやらないと政治は信頼を失う」と主張した。石原氏は講演後の記者会見で、昨年暮れから交渉に入り、地権者は売却に同意したことを明らかにし、現在は双方の代理人となっている弁護士同士が契約条件などについて協議しているという。購入後の使い道については尖閣諸島を行政区域とする「沖縄県、同県石垣市と相談する」との意向を示した。購入予定価格については明らかにしなかった。
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時々話題になる尖閣諸島の領土問題ですが、東京都の石原知事が「都」として島の一部を購入することを表明しました。このニュースについて、ネットでの意識調査等では賛成する人が多いようですが、東京都民は税金を使ってあの島を購入する(地権者が莫大な利益を得る)ことについてはどう思っているのでしょうか。私は都民では無いので、無人島に都民の大事な税金が投入されても構わないのですが、国が買い上げるのには賛成しかねます。都知事は「東京が尖閣諸島を守る」と言っているようですが、海上保安庁や自衛隊の協力が無いと買っただけでは守れないのは明らかです。つまり更なる国民の出費で守るということになります。(都知事が現地に行って守るくらいの気概があるなら認めますが、この人が島で生活するのは無理でしょう)国の財政が厳しい状況で、福祉や医療や年金など多くの問題を抱える中で、資源があると言われながらも開発計画も無い島に多くの税金をつぎ込む意義があるのかどうか疑問に思います。周辺国から漂着したゴミと山羊しかいない島には、何の魅力も無いし、観光で行く人もいないでしょう。使い道の無い島です。
この島は、現状のまま「うやむや」にしておくのが一番良い方法だと思いますけど。
競馬における重要なファクター、血統の歴史を知る一冊。
競馬を見ない人にとっては、馬の血統なんて何の関心もありませんが、競馬を楽しむ人にとって血統は最も重要なファクターのひとつです。2歳の新馬を見る時、その血統によりどのような走りをする馬なのか、適性をある程度想像することができます。そうやって勝ち馬の予想に利用しているわけです。
この本は、競馬の勝ち馬予想のための血統本ではなく、サラブレッドの歴史を述べた本です。サラブレッドの歴史は、血統的な背景を基にして、その馬の走りや性質が次の世代にどのように受け継がれたかが重要なポイントです。様々なエピソードを交えながら、セントサイモン、ハイペリオン、ネアルコ、ナスルーラ、ノーザンダンサー、ネイティブダンサー、トウルビヨン、ロイヤルチャージャー、そしてサンデーサイレンス等の有名な種牡馬を事例に挙げながら、血統の持つ意味について紹介しています。
競馬ファンでなくても、馬に興味を持つ人であれば、とても楽しめる本だと思います。