この日はよく晴れて昼間は暑いくらいの気候でした。
東京競馬場も良馬場でレースが行われましたが、ネットのスポーツニュースでも取り上げられたように、三浦騎手の転倒も含めてアクシデントの多い1日でした。特にレース中の転倒は、騎手や競争馬自身の生命に影響することが多く、この日のレースでも4頭の馬が予後不良(安楽死)となってしまいました。
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第5回東京第5日(11月20日(土)
競走中止
2R 16番 ワンモアチャンス号(R.ムーア騎手)他の馬に関係なく、疾病を発症したため、最後の直線コースで競走を中止
馬 : 右第1指骨粉砕骨折 ※予後不良
騎手 : 異状なし
6R 14番 ナムラノーブル号(三浦 皇成騎手)他の馬に関係なく、疾病を発症し転倒したため、最後の直線コースで競走を中止
馬 : 右手根骨粉砕骨折 ※予後不良
騎手 : 脳震盪、左上腕筋挫傷・擦過傷 ※明日の騎乗不可
8R 3番 ネヴァリバティ号(水出 大介騎手)他の馬に関係なく2周目8号障害飛越着地時につまずいて転倒したため競走を中止
馬 : 左上腕骨々折 ※予後不良
騎手 : 顔面挫傷、左肩鎖関節脱臼
8R 11番 ニシノアララギ号(宗像 徹騎手)2周目8号障害飛越後、先に転倒した3番ネヴァリバティ号水出 大介騎手)に触れて転倒したため競走を中止
馬 : 異状なし
騎手 : 頭部外傷
11R 10番 イイデタイガー号(池添 謙一騎手)他の馬に関係なく、疾病を発症したため、最後の直線コースで競走を中止
馬 : 左大腿骨々折 ※予後不良
騎手 : 異状なし
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新馬戦やメインレースで気になる馬は、時々パドックや返し馬で写真を撮ることにしています。この日も11Rのイイデタイガー号の返し馬の様子を写真に撮りましたが、それからわずか15分後には競争を中止し予後不良となってしまいました。返し馬の時は元気に走っていたのに、競走馬の命は儚いものです。テレビで見ていると競走馬は単なる賭けの対象の動物として見えるけれど、競馬場へ行って馬を真近に見ると我々と同じ生き物であるということが実感できます。頻繁に起きるレースのアクシデントでわずか数年生きただけで、この大きな動物がこの世から消えてしまうのはとても悲しい出来事だと思います。とりあえず競馬ファンとしてできることは、人間の都合で育成され走らされる競走馬にも名前があるので、彼らに敬意を表して馬番号ではなく名前で呼ぶことくらいでしょうか。
写真は、東京競馬場に散ったイイデタイガー号の雄姿。