富士山は、何度見ても良いものです。でも写真に撮って見るとガッカリします。思い通りの画面を切り取るのは、すごく難しい。出来が良いと思われる写真は、ほとんど偶然の産物です。
ところで、富士山への想い入れが強くなりつつある私に、外国人が質問してきました。
「フジサンノ"フジ"トハ、ドンナイミデスカ?」何でそんな質問するの?
ということで、静岡県のHPを調べてみました。
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富士山の名前は古代からいろいろな表現がされています。ごく一般的なのが「不二山」。他に比べようがない唯一無二の高峰という意味です。「不尽山」は、山の頂に年中、雪が絶えないという意味のようですが、御承知のように夏の富士山には冠雪はありません。余りの大きさを“尽きることなき”と表現したのかもしれません。万葉集の山辺赤人の歌「田子の浦ゆ、うち出でて見れば真白にぞ、不尽の高嶺に雪はふりける」で有名です。
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そう言えば、この山辺赤人の歌は、高校の古文の時間に習いました。
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万葉集ではこのほか、「布士」「布自」の文字が使われていますが、万葉仮名は一種のあて字なので、「ふじ」と呼ばれていたことだけは事実のようです。
「不死山」は竹取物語のように、不老不死の伝説からきています。「福寿山」というめでたい名前がなまったという説、「富慈山」からきた名前だという人もいますが、いずれもあて字のように思われます。「富士山」という今日の書き方は、士に富む山という意味で、武士道が発達する鎌倉時代以降のものとみられます。名称の由来についてこのほか、アイヌ語の「フンチ」(火の神=火山)、マレー語「フジ」(すばらしい)などからきたという説があります。富士山を「芙蓉」と称するのは、頂上噴火口の形からきたものと思われます。
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他のHPには、こんなものも紹介されていました。
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「富士」の名の由来は、アイヌ語源節などさまざまな節があります。現在、諸説の中で有力なものは、鏡完二氏の説です。鏡氏は「フジ」というのは長い山の斜面をあらわす倭語で、空に美しい弧を描く虹にフジという方言があり、美しく垂れ下がる花も藤(フジ)であることなどから、「フジ」は長いスロープの美しい地形をあらわす倭語であるとしています。
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なるほど、諸説あるわけですね。日本人であれば、外国人の「素朴だけど痛い質問」にいつでも答えられるようになりたいものです。