画家デューラーがオランダ・ベルギー地域を旅した時の出納簿日記。旅費や生活費、絵の売買代金などが細かく記録されていて、当時の経済活動を知ることができます。
面白いのは、真面目で尊敬される画家でありながら、友人と博打をやっていたりして楽しんでいることです。(将棋にようなものらしい)そして、その勝ち負けまできちんと記録しているところを読むと、とにかくマメな人物であることが判ります。また、宗教改革で有名なルターが捕えられたという知らせを聞いて、長い崇高な文を書いているのがとても印象的です。出納簿としての記録を残すことが目的のはずですが、その文だけは異様に長いことから、デューラーにとって大きな出来事であったと思われます。
この日記は、研究者やデューラーのファンには面白い内容ですが、そうでない人にはやや退屈かもしれません。事前に巻末の解説を読んで、この記録が書かれた背景を知ってから読むほうが判りやすいと思います。
稀代の名馬と言われたディープインパクトが亡くなりました。
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ディープインパクトが急死 頸椎骨折で安楽死 日本競馬界の名馬 by 産経新聞
中央競馬で2005年に無敗で皐月賞、ダービー、菊花賞のクラシック3冠を
達成し、GIレースで7勝するなど活躍した名馬ディープインパクトが死んだ。
30日、北海道安平町の社台スタリオンステーションが発表した。
それによると、痛めていた頸部の手術を28日に受け、術後も安定していたが、
翌29日の午前中に突然、起立不能に陥った。懸命な治療を行ったものの、
30日早朝に行ったレントゲン検査で頸椎に骨折が見つかり、回復の見込みが
立たないことから、安楽死の措置が取られたという。
競走馬としての成績は武豊騎手とのコンビで日本で13戦12勝、
GIレースは7勝。06年にはフランスの凱旋門賞に出走して3着に入ったが
失格となった。その後、ジャパンカップ、有馬記念を制して引退した。
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このニュースを見た時には、少なからずショックがありました。
未だ17歳ということで、種牡馬として現役であり、種牡馬引退後は恵まれた環境で
余生を送るものと勝手に想像していました。今年の種付け中止のニュースが流れても
1年休んで、また来年に備えるのかなと思っていましたが、実は手術が必要なほど
重症だったとは夢にも思いませんでした。
ちょうど6年前に北海道にディープインパクトを見に行きました。
「ウォッカ以後の世代」の私は、彼の活躍をテレビで見たことはあっても、
まだ競馬に嵌る前だったので、当時は無敗の三冠馬もスポーツニュースの
話題の一つくらいにしか捉えていませんでした。
競馬ファンになって、ビデオや雑誌で活躍を知るようになって、ぞの凄さが
判るようになりました。加速力、末脚の鋭さが印象的で、どんな展開になっても
どこからでも抜ける脚が武器でした。
一度、彼の姿を見てみたいと思って北海道に出掛け、運良く見ることができました。
写真はその時のものです。初めて出会ったディープインパクトの印象は、
小柄で大人しい馬という感じでした。静かに草を食んでいて、これがあの7冠馬?と
思ったくらいです。でもその後も優秀な子供達を輩出し、種牡馬としても大成功。
現役時代も凄い能力でしたが、彼が遺した子供達もまた凄くてG1を50勝。
彼のファミリ-は、現在の日本競馬を席巻し、今後も続くことになると思います。
ディープインパクトの死去は、日本競馬のひとつの時代の区切りというくらい
インパクトのあるニュースでした。テレビでは何度も見ていますが、
どれほど凄かったのか、できれば生で彼の走りを見てみたかった。
名馬・ディープインパクトの冥福を祈りたいと思います。
レッドブル・ホンダ優勝!今季2勝目。
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F1レース速報】レッドブル・ホンダ優勝!
2位はフェラーリ、3位トロロッソ・ホンダ!/F1ドイツGP
F1ドイツGP(ホッケンハイムリンク)の決勝レースが、
ウェットコンディションの中で行われた。
●【決勝レース結果】
大混乱のレースとなったが、優勝はマックス・フェルスタッペン
(レッドブル・ホンダ)、2位セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、
3位はダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)だった。
レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは62周目にアレクサンダー・
アルボン(トロロッソ・ホンダ)と接触してしまい、フロントノーズを
壊してリタイア。
トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンは6位だった。
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天候が左右する大波乱のレースの中で、フェルスタッペン選手の
的確な状況判断で優勝することができました。
優勝した彼もスタートで出遅れ、コース上でスピンして一回転したり、
タイヤを5回も交換するくらい厳しい状況だったようですが、
慌てることなく冷静沈着なドライビングでレースを制しました。
速いし状況判断も的確で冷静で、彼は本当に良いドライバーです。
また3位のクビアト選手も素晴らしかった。残り2周まで2位を走行して
ホンダ1-2も期待させましたが、怒涛の追い上げを見せたベッテル選手に
ゴール前で差されてしまいました。
一番残念だったのは、残り数周でのアルボン選手とガスリー選手の接触です。
レースなのでアクシデントは仕方ないけれど、チームは違うとは言え
ホンダの同士討ちは凄く残念でした。チームメイトに差を付けられた
ガスリー選手の焦りが感じられます。この状況なので、もう少し冷静で
いて欲しかった。
圧倒的にリードしていたメルセデスに少しづつ他チームとの差が
詰まってきて、後半戦は面白いレースが期待できそうな予感がします。
次戦ハンガリーも楽しみに待ちたいと思います。
因みに、このレースをいつものようにネットの”文字放送”で見ていました。
文字なので、次は何が起きるのか全く判らず、毎周ハラハラドキドキ、
展開を想像しながら"文字を"見てました。
テレビで他の番組を見ながら、90秒毎に更新される文字を読む。
いつもは退屈する文字放送ですが、今回は、文字でも充分楽しめる
レースがあることが判りました。
キングジョージ6世&クイーンエリザベスSは、現役最強馬エネイブルが
接戦を制して優勝しました。
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またも世界の壁…シュヴァルグラン6着 エネイブルがV byデイリースポーツ
またも世界の壁に跳ね返された。日本から挑戦したシュヴァルグラン
(牡7歳、栗東・友道)は6着。06年に接戦の3着と涙をのんだ
父ハーツクライの雪辱を果たすことではできなかった。(中略)
勝ったのは英国の女傑エネイブル。クリスタルオーシャンとの激しい追い比べを
制し、一昨年に続く2度目のV。11連勝でG1・9勝目となった。
3着はヴァルトガイストが入った。
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夜遅くの生中継を見ていました。シュヴァルグランのスタートは悪くなかった
のですが、周りの馬に寄られて徐々に後退していき、後方3番手を追走。
同じく後方待機のエネイブルの後ろの位置で、悪くないかなと思って見て
いました。でも直線手前のコーナーでは手応えが怪しくなり、
どんどん加速していくエネイブルには全くついていけずの状態でした。
直線は、諦めることなくよく粘っていたと思いますが、
脚色の差は歴然として、見せ場なく敗退してしまいました。
少しはエネイブルに絡めるかなと思いましたが、全く歯が立たず。
エネイブルは、クリスタルオーシャンを相手に、抜かれても抜き返す底力を見せ、
欧州最強馬のレベルの高さを感じさせるレースでした。
シュヴァルグランにとっては、一昨日までは得意の良馬場だったのに、
レース前に雨が降って重馬場に近くなり、欧州勢に有利な馬場になって
しまったのが残念でした。
それにしても、前回のディアドラと時もそうでしたが、
欧州で日本馬が挑戦すると、いつも馬場が悪化するのは何故だろう。
南極大陸に滞在した女性ジャーナリストの体験ルポ。
南極の基地で様々な分野で活動する人達を通して、その過酷な環境を紹介する。
南極には各国が基地を設置しているが、基地外での活動には多くの制限事項や
ルールがある。それを破ると生命の危険が伴うので、宇宙の次に過酷な環境と言える。
ジャーナリストとして取材で出会った人々の活動や南極生活のエピソードを
紹介する内容。南極の歴史に名を遺したアムンゼン、スコット、シャクルトン、
バードなど初期の探検者の業績は知っていても、彼らの探検がどのようなものだった
か知らない話も多かった。南極は一度は行ってみたい憧れの場所だが、
滞在する環境としては最悪のようだ。この本では女性らしい繊細な文章で
綴られていて楽しめるのだが、簡単なイラスト以外に図版や写真がほとんど無くて、
文章でイメージしにくいところも多かった。先にネットや写真集で南極の
イメージを膨らませて読んだほうが良さそうだ。
2017年の重賞勝ち馬ベルーガが引退することになりました。
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17年ファンタジーS覇者ベルーガ引退 byスポニチアネックス
17年のG3ファンタジーSを制したベルーガ(牝4=中内田)が、
25日付で競走馬登録を抹消した。通算成績は8戦2勝。
獲得賞金は4461万8000円。今後はオーストラリアで繁殖入りする予定。
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この馬の引退は、普通の競馬ファンには特に話題になるような事では
ありませんが、自分にとっては重要な出来事です。
それは忘れもしない2008年2月2日、初めて行った東京競馬場で、
生まれて初めて当てた馬券が初代「ベルーガ」の単勝でした。
第10レースの春望ステークスで、サンデーサイレンス産駒の馬という
理由だけで買ってみたら、後方からもの凄い脚で差し切り、
初めての配当(17.3倍)をプレゼントしてくれました。
それ以来、「ベルーガ」という名前には愛着を感じていました。
2代目ベルーガは、一昨年のデビューから2連勝で重賞を制覇し、
大いに期待して応援してきましたが、今年に入って絶不調に陥り、
春のシーズンは大敗続きで、引退することになってしまいました。
あと数年は楽しませてくれると思っていただけに、大変残念です。
今後は、オーストラリアで繁殖入りということなので、彼女の仔を
見ることもないかもしれません。
また「ベルーガ」という名前を引き継ぐ馬が今後現れるかどうかも判りません。
いつか同じ名前、または「〇〇ベルーガ」という名前の馬が出走したら
贔屓にしてみたいと思います。
因みに、ベルーガとはシロイルカの別名ですが、競走馬の2頭のベルーガは
鹿毛と青毛で、白色とは関係ありません。馬主の方はどんな想いで、
ベルーガという名前を選んだのか知りたいです。
競馬評論家の原良馬さんが亡くなりました。
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元俳優で競馬評論家の原良馬氏が死去 85歳
18年度JRA賞馬事文化賞・功労賞を受賞 byスポニチアネックス
元俳優で競馬評論家の原良馬(本名荻原??=おぎはら・たかし)さんが
病気のため24日午前7時46分、千葉県浦安市の自宅で死去した。85歳。
群馬県出身。通夜は29日午後6時、葬儀・告別式は30日午前10時から、
いずれも浦安市千鳥15の3、浦安市斎場=(電)047(316)3611=で。
喪主は弟荻原廸彦(みちひこ)氏。
1954年、俳優座に6期生として入所。NHKドラマ「バス通り裏」などに出演後、
スポーツ新聞の競馬記者などを経て、88年、フリーの競馬評論家に転身した。
テレビ東京の土曜競馬中継で司会を務めたほか、全国のウインズを巡回する
トークイベント「良馬が行く」に出演。競馬の発展に尽力したことから
18年度JRA賞馬事文化賞・功労賞を受賞した。
近年は体調を崩して、療養を続けていた。
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原良馬さんは、土曜日の競馬番組の顏として長年活躍されました。
テレビで見る原さんは、温厚なお爺さんという感じで、何となくホノボノとした
雰囲気が好きでした。土曜日午後の府中に出掛けると、テレビのオープニング
中継で時々見かけることがありました。
最初に見掛けたのは、2012年の夏の新潟競馬場。レースが終わった後、
場内をブラブラしていたら、スタッフ?の方と一緒にしっかりとした
足取りでパドックの横を元気に歩いて帰っていきました。(写真はその後ろ姿)
因みにこの時は、キャプテン渡辺さんに声を掛けて写真を撮らせてもらいました。
そして、最後に見たのは2017年秋の東京競馬場。この時は既に体調が悪かった
らしく杖をつきながら、周りに支えてもらいながら中継の様子を見ていました。
テレビでは溌剌としていたのに、カメラの外ではヨボヨボして元気が無くて、
大丈夫かなと思った記憶があります。
(2,3枚目の写真に写っている白髪の老人が、原良馬さん)
この時は大好きな競馬のために、無理をしてでも番組に関わっていたかったの
かもしれません。俳優から競馬記者、競馬番組のMCと異色の経歴で活躍された
原さんの冥福を祈りたいと思います。
現在の登録馬は以下の通り。
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第19回 アイビスサマーダッシュ(GⅢ) 第1回特別登録 21頭
3歳以上 (国際)(特指)オープン 別定 1000m 芝・直
アルマエルナト 56.0
アンフィトリテ 54.0
オールポッシブル 54.0
カイザーメランジェ 56.0
カッパツハッチ 54.0
ゲンキチハヤブサ 56.0
シベリアンスパーブ 56.0
ショウナンアエラ 56.0
ダイメイプリンセス 55.0
トウショウピスト 56.0
ナインテイルズ 56.0
ビップライブリー 56.0
フェルトベルク 54.0
プッシュアゲン 56.0
ブロワ 54.0
ミキノドラマー 56.0
ライオンボス 56.0
ラインスピリット 57.0
ラブカンプー 55.0
レジーナフォルテ 54.0
レッドラウダ 56.0
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夏と言えば、アイビスサマーダッシュ。日本で唯一の1000m直線の
重賞レースです。昨年の1,2着馬のダイメイプリンセス、ラブカンプー、
1000直連勝中のライオンボスが参戦します。
近走の成績を見ると、韋駄天S上位3頭以外は、やや精彩を欠いた馬ばかり
なので、おそらくライオンボスがダントツの人気になりそうです。
とは言え、この馬も斤量が3kg増で初の重賞参戦ということで、
意外に混戦になるかもしれません。
因みに、新潟競馬場で2回ほど直線レースを外柵から見たことがあります。
夏の陽炎の向こうから、豆粒のような馬の姿が段々大きくなって、
目の前を一瞬で通り過ぎる感じです。外柵に馬が集まるので大迫力ですが
速すぎて肉眼ではどの馬が勝ったのか判りません。
このレースは、事前に見やすい場所と見方をよく検討して、
スタートはターフビジョンで、目の前では肉眼で、そして通り過ぎた後は
またターフビジョンで見るのが良さそうです。
また大迫力の競馬写真を撮りたい人には、この直線レースがおススメです。
今年のWASJにニュージーランドの女性騎手リサ・オールプレスさんが出場するそうです。
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菜七子憧れのリサ・オールプレスがWASJ参戦!byサンケイスポーツ
ニュージーランドで活躍するリサ・オールプレス騎手(44)が、
8月24、25日に札幌で開催されるワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)
に招待されたことが21日、分かった。
2013年に英国のシャーガーカップに参加するなど、女性騎手として世界トップクラスの
活躍を続け、今年も130勝を挙げてニュージーランドのリーディング獲得が濃厚。
短期免許を取得して日本で騎乗することも望んでいるが、今回はトップジョッキーとして、
名手の共演に招待を受け「少しでも多くのレースに乗りたい」と意欲を燃やしている。
オールプレス騎手といえば、21日にも2勝を挙げた藤田菜七子騎手(21)=美・根本=が
デビュー時から「憧れ」としてきた存在。ルーキーイヤーの16年には美浦トレセンで
直接のアドバイスも受けた。現時点で札幌での騎乗予定は未知数だが、たくましく
成長した藤田騎手との直接対決が実現すれば大いに盛り上がりそうだ。
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オールプレス騎手の来日は楽しみです。今回は札幌での騎乗ということで、
生で見られないのが残念です。前回2016年は、短期免許で来ましたが、
なかなか騎乗機会に恵まれず、負傷により帰国したと記憶しています。
でもニュージーランドでは、相変わらずの活躍を続けていて今年もリーディング濃厚と
いうことですから、WASJでも期待できそうです。
できれば、記事にあるように、藤田騎手との直接対決も期待したいところです。
是非良いレースを見せて、藤田騎手に刺激を与える存在であって欲しいと思います。
今日の競馬&ゴルフ。
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藤田菜七子 この日2勝目で今年のJRA20勝到達 by東スポWeb
JRA女性騎手の最多勝記録を更新中の藤田菜七子(21=根本)が21日、
福島競馬6Rを2番人気ディザイアソングで勝利。2Rに続くこの日2勝目で
今年のJRA20勝目、JRA通算67勝目を挙げた。
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帰国後も好調のようです。今日は2勝して、今年20勝。
関東のリーディングも13位まで上昇しました。何と横山典騎手と勝ち星が同じ。
騎乗数が横山騎手の2倍なので、勝率では比較になりませんが、
騎乗する馬の能力、騎乗経験の差を考えるとよく頑張っていると思います。
今まで応援の気持ちで馬券を買ってましたが、これからは贔屓目無しに
馬券が買えそうです。
週末はゴルフの全英オープンを見ていました。当然、松山選手の応援です。
今回は、2日目のスタートでトリプルボギーを叩いて調子が狂ってしまい、
残念ながら予選落ち。素人目にもドライバーとパターの調子の悪さを感じました。
全英との相性はあまり良くないようです。
今回出場した日本人選手は、予選落ち&下位低迷しているので、とりあえず
日系人の祖父を持つリッキー・ファウラーを応援することにします。
優勝圏内ギリギリですが、是非見せ場を作って欲しい。
今日は、アポロの月着陸から50周年です。(日本時間では21日ですが)
月着陸で有名な宇宙飛行士はアームストロングですが、世界初の宇宙飛行士と言えば、
ソ連のガガーリン。
この伝記では彼の生涯と、当時のソ連の宇宙開発の経緯が紹介されています。
ガガーリンもアメリカの宇宙飛行士達と同様に、前向きな性格、冷静さ、判断力、
忍耐力に優れており、また周りを引きこむような魅力のある容貌を持ち、
発言は場の雰囲気を察して機転が効くなど、当時の英雄に求められる資質がありました。
ライバルのチトフも優秀でしたが、ガガーリンのほうがオープンで、誰に対しても
分け隔てなく話せることが、当時の共産党幹部に支持され、初の宇宙飛行士という
栄誉を受けることになります。
人類で初めて宇宙を飛行として帰還、フルシチョフ政権時代は国民的英雄として
順調だった彼のキャリアも、ブレジネフ政権時代になって厳しい状況に追い込まれます。
不遇の時代を過ごし、再度、新しい有人宇宙船ソユーズへの搭乗を目指していましたが、
これは多くの問題を抱えた欠陥宇宙船で、彼の代わりに犠牲になったのは友人の
コマロフでした。ガガーリンは無人飛行でも失敗したこの宇宙船の飛行停止に向けて
幹部へ談判したが聞き入れられなかったようです。
これ以外にも、国家のメンツのために犠牲になった関係者の話も多く、このあたりは
読んでいて悲しい気分になりました。ガガーリンも結局2度目の飛行へ向けての訓練中に
墜死しますが、事故の原因は明らかにされず筆者が謎解きを行っています。
もしこれがソ連という国でなければ、リンドバーグやアームストロングのような
航空宇宙の世界での英雄として、様々なメディアや本で取り上げられ、
若くして墜死することも無かったかもしれない。多くの関係者の証言による構成で、
この本は謎が多い初期のソ連宇宙開発史としても読むことができます。
冷酷な米ソの宇宙開発競争の時代に比べると、近年の日本の宇宙開発は何となく
ホノボノとした暖かさを感じます。逆になかなか有人飛行に踏み切れないのは、
米ソ(中国も)のような、国家的な威信という背景が無いせいかもしれません。
夏競馬のシーズンは、あまり面白い話題も無いので、どうもモチベーションが
上がりません。今年は天気も悪いので、家に籠って「読書の夏」になっています。。。
アメリカのG1に参戦していたマスターフェンサーが帰国しました。
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米G1・3戦に出走したマスターフェンサーが3ヶ月ぶりに帰国 by netkeiba.com
米G1のケンタッキーダービー・ベルモントS・ベルモントダービーの計3戦に
出走したマスターフェンサー(牡3、栗東・角田晃一厩舎)が、18日9時54分に
成田国際空港に到着し、その後輸入検疫のため、同日12時32分に、
千葉県白井市にあるJRA競馬学校の国際厩舎に入厩した。同日にJRAが発表した。
同馬は4月23日に出国してから米3冠最終戦のベルモントSに出走後、
帰国が予定されていたものの、現地に滞在してベルモントダービーに挑戦。
およそ3ヶ月間に渡る米国滞在を終えた。
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ケンタッキーダービーに参戦すると聞いた時、名前を聞いてもどんな馬なのか
全く知りませんでしたが、アメリカで日本馬代表として孤軍奮闘し、
ダート2戦が見せ場充分のレースで、すっかりファンになってしまいました。
末脚の鋭さが武器で、直線の走りだけ見ればG1級なのは間違いないと思いますが、
問題はスタートの遅さとコーナーの走りがいま一つ。
直線に向くまでに前との差が付いてしまうので、これが多少でも改善されれば、
今後のG1でも充分チャンスがあると思います。
ゆっくり静養して、また秋のシーズンに備えて欲しいと思います。
今年は、ホンダF1が復活してレースがある週末が楽しみです。
復帰した当初、テレビ画面に映るのはスタート直後数秒間くらいで、
その後アッと言う間に見えなくなり、次に映る時はトラブルか周回遅れに
なる時で、いずれにしても良い場面はありませんでした。
それから5年。紆余曲折ありましたが、やっと表彰台に届くところまで来ました。
先週のイギリスGPもかなり良い走りを見せていますので、次のドイツは
大いに期待できそうです。楽しみに待ちたいと思います。
写真は、栄光のマクラーレン・セナ選手のマシン。
あの頃は、今のメルセデスのように優勝か2位かという時代でした。