週末は競馬&F1観戦で過ごしました。
土曜日の夜は、ドバイWC観戦。結果は、日本馬惨敗で残念でした。
■UAEダービー・G2
-------------------------------------------------
日本馬初勝利が期待されたUAEダービー・G2はゴールデンバローズの3着が最高だった。完敗だった。3頭が出走した日本馬の最先着は、3着ゴールデンバローズ。前半から積極的に運んで見せ場はつくったが、直線で勝ち馬ムブタヒージにあっさりかわされダート4戦目で初黒星を喫した。過去の日本馬最高成績だった06年フラムドパシオン(3着)を超えられず、ムーアは「外からのプレッシャーがきつく、やや力んでいた」と残念そう。「距離も少し長い。マイルがベストなのでは。フェブラリーSあたりが合う」と適距離での反撃を願っていた。
-------------------------------------------------
日本馬3頭は良い感じでレースを引っ張っていたけれど、3コーナーあたりから次々と脱落して行き、残ったゴールデンバローズも勝ち馬に軽く離されてしまったものの、何とか3着を確保したレースでした。勝ち馬との実力差はかなり大きそう。あまり期待もしてなかったので、ガッカリ感もなく普通に見られました。
■ドバイシーマクラシック
-------------------------------------------------
ワンアンドオンリー(牡4、橋口弘)は掛かり気味に先行し、直線しぶとく伸びて3着に踏ん張った。C・デムーロ騎手は「4角で手応えが悪かったが、頑張った。距離はもっとあっていい」と振り返った。ハーツクライとの父子制覇の夢はかなわなかったが、意地は見せた。
昨年の凱旋門賞(6着)以来2度目の海外遠征だったハープスター(牝4、松田博)は中団を進んだが、直線で伸びを欠き8着。末脚は不発に終わった。「今日は彼女のレースができなかった」。名手ムーア騎手をもってしてもどうしようもなく、自身最低着順の8着に敗れた。
-------------------------------------------------
もしかするとハープスターが勝てるのではないかと思っていたレースでしたが、結果は惨敗。逆に道中は掛かり気味で、早々に失速するだろうと思っていたワンアンドオンリーはしぶとく粘って3着でした。これは今後に期待できるレースだったように思います。ハープスターが脱落した理由は、おそらくドバイのレース環境が合わなかったせいかも。日本の中央競馬ではナイトレースは無いし、カメラを積んだ車が前を走ることもない。他にも芝やコース形態など環境の変化で力が出せなかったと思いたいけれど、本当の理由はよく判らない。いつものハープスターらしくない不可解なレースでした。3歳の時に活躍した牝馬は、翌年スランプに陥ることがありますが、この馬も例外ではないようです。
■ドバイワールドカップ
-------------------------------------------------
日本馬2頭が出走したが、11年ヴィクトワールピサ以来の日本馬2勝目はならなかった。
昨年(16着)に続く2度目の挑戦となったホッコータルマエ(牡6、西浦)は、果敢にハナを奪うも直線で各馬の末脚に屈し5着。西浦師は「そのまま押し切れるかなと思ったけど・・・。もう少しだった。タペタからダートに替わって、日本の馬でもやれることを証明したと思う」と前向きに話した。史上初となる海外G1母子制覇を狙ったエピファネイア(牡5、角居)は、中盤から失速し最下位に終わった。角居師は「ダートが駄目な方に出た。好位につけてくれと指示をしたが・・・。馬は全然走っていない」と話し、スミヨン騎手は「ダートが合っていない」と言葉少なだった。今後は芝を中心にローテが組まれる予定だ。優勝はビュイック騎手が騎乗したUAEのプリンスビショップ(せん8)。昨年の米2冠馬カリフォルニアクローム(牡4)が2着に続いた。
-------------------------------------------------
こちらも残念な結果でした。今年からダートになってホッコータルマエの本領発揮に期待しましたが、結果は直線で力尽きて5着でした。最初からレースを引っ張ってよく頑張りましたが、この辺りが限界なのか。エピファネイアもダートでの大化けに期待しましたが、結果はハープスター同様に大失速して自らレースを放棄してしまいました。(歩いているかと思うほど遅かった)砂を被ってやる気を無くす芝馬は多いですが、この馬も同じ傾向だったようです。好位につけるよりも、一か八かで前に出たほうが良かったのかもしれません。まあこれは結果論なので仕方ないけれど、この馬はシーマクラシックに出たほうが良かったかも。調子良さそうだっただけに残念でした。ホッコータルマエの調教師は「日本の馬でもやれると証明した」というコメントをしていますが、でもこの結果を受けて、果たして来年ワールドカップに出る馬がいるのだろうかと心配になってきました。
日曜日は、G1高松宮記念。
■高松宮記念 香港馬に完敗 日本馬の短距離路線レベル低下
-------------------------------------------------
短距離王国として、世界に名をとどろかせる香港。そのなかで最上位グループにランクされるエアロヴェロシティの実力を思い知らされる結果となった。
馬体重は前走比16キロ減。初来日によるストレスも影響してか強い調教をできず、満足のいく状態で出走できたとは言い難い。だが、最後は底力の違いで勝ち切った。道悪も今回が初体験だっただけに恐れ入る。2着のハクサンムーンは逃げ馬を内に見つつ、離れた外を独自に先行。馬場のいいところを通って、絶好の形で直線を向くまではもくろみ通りだったはずだが、香港馬の力は想像以上だった。パンパンの良馬場なら日本馬の逆転があったのか。いや、それこそ勝者が得意とする設定で、圧勝されていたかもしれない。日本ではロードカナロアの引退以降、このカテゴリーではスターが不在。世界でも戦える短距離馬の登場を待ちたい。
-------------------------------------------------
確かに今年の高松宮記念は、日本馬のレベルは今ひとつだったかもしれない。下馬評も混戦模様という評価でした。抜けた馬がいないので、どの日本馬にもチャンスがあると思っていました。外国馬は日本の芝は合わないのではないかと勝手に想像していました。体重も大きく減らしたため調教も軽め。でも結果として力がある馬は、体重が減少しても、馬場の状態が悪くても、コース経験が無くても、多少不利な条件があっても良いパフォーマンスを発揮するということを感じたレースでした。(体重の大幅減少を見て馬券から外した自分が情けない)エアロヴェロシティは、根性がある良い馬でした。こんな良い馬なのに、セン馬のため子孫を作れないのが残念です。この馬に勝てる日本馬が早く現れて欲しい。3着の4歳馬ミッキーアイルには、今後に可能性を感じます。
■F1マレーシアGP
-------------------------------------------------
マクラーレン・ホンダはWリタイア、フェテル&フェラーリが今季初V F1
【セパン(マレーシア)29日】F1世界選手権は29日、当地のセパン国際サーキットで第2戦マレーシアGPの決勝(1周5・543キロ×56周)を開催。燃料系トラブルが発生したウィル・スティーブンス=英国、マノー・フェラーリ=を除く19選手が出場し、セバスチャン・フェテル=ドイツ、フェラーリ=が今季初優勝、通算40勝目を挙げた。フェテルの優勝はレッドブル・ルノーに所属した2013年11月の最終戦ブラジルGP以来で、 フェラーリに2013年5月のスペインGP以来の勝利をもたらした。マクラーレン・ホンダは今季初出場のフェルナンド・アロンソ=スペイン=がリタイア。ジェンソン・バトン=英国=は一時、入賞圏内を走ったが、41周目にパワーを失い、リタイアした。
-------------------------------------------------
久し振りにフェラーリが勝ちました。ピットインを1回減らすという技を使っての勝利。作戦勝ちと言ったところでしょうか。でもまともに同じピット回数だったら明らかにメルセデスのほうが速く、とても互角のレースができるとは思えません。でもフェラーリが頑張ってくれると、レースが面白くなります。最上位争いがメルセデスの2台、最下位争いがマクラーレンホンダの2台を予想していましたが、いい意味で裏切られました。フェラーリもトップ争いに参加し、ホンダもトラブルが無ければ、何とか下位チーム争いに加われるようになって、今後が楽しみです。
レース観戦漬けの週末でした。結果はちょっと不満でしたが、秋にはきっと晴らしてくれるでしょう。競馬もF1も。